フェナカイトやペイナイトも希少性の高い宝石鉱物ですが、究極の宝石鉱物としてアレキサンドライトの存在を忘れてはなりません。
アレキサンドライトは変色性を示すクリソベリル(金緑石)の変種ですが、光源によってカラーチェンジするだけではなく、結晶形態的に交差三連双晶になるという非常に魅力的な鉱物です。
上の写真はロシアのMalischevo,Ural産のアレキサンドライトの原石です。
これの面白いところは、三連双晶したものが二つ貫入接合しているところです。
その接合角度も気になるところです。何か?意味のある合体・双晶?なのでしょうか?このような標本は他にはあまり見た事がありません。
白色のLEDライトで照らすと、緑色に透けて見えます。
長波紫外線ライトで照らすと、赤色に変色します。
さらに白熱光で照らすと、薄紫色に透けて見えます。
このように変色性があり、結晶形態も特殊である、という鉱物の色と形の面白さを兼ね備えた魅力があると思います。
このアレキサンドライトの産地はエメラルドの鉱山でもあって、まさに宝の山のような鉱山なのですが、ロシア産というところが気になります。