店内にある石を見ていると、他にも同心円状のものが幾つかありました。
上の写真はインカローズ(菱マンガン鉱)の丸玉ですが、この球体上の一部に同心円がありました。
菱マンガン鉱は鍾乳石のような多層状の形状になっていることが多いせいか、それらを丸玉にすると、3次元の球体の表面上に2次元の円が現れるのと同じ現象が現れるのです。同心円の円は年輪と同じようなもので、その成長過程を示しています。
多層状の堆積岩を丸玉に加工したものには、同心円が現れますので、もしかすると、対馬の渦紋石の同心円にも同じようなメカニズムが働いているような気がしております。
上の写真は天然水晶の丸玉の表面上にある同心円状の傷です。これは二つの丸玉がぶつかってできた衝突痕だと思われます。
そう言えば、水晶球が天然水晶かガラス玉かを判別する際に、偏光板を用いて調べる方法では、天然水晶の場合、同心円が現れる事を思い出しました。
どうも、石と同心円との関係は、密接な関係だったようです。