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ようこそ石の華へ

鉱物の部屋へのいざない

桜石

2012-04-12 11:33:20 | 日記・エッセイ・コラム

今日は春らしい良い天気です。金沢でも一昨日、桜が開花しました。

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写真は先ほど、近所の白髭神社で撮った桜と梅とポルテ金沢のビルと青空です。

今年は不思議な年です。桜の花と梅の花が同時に咲いています。4月8日は花祭りとイースターが重なりました。先月3月26日には月と金星と木星が一直線に並びました。並ぶ事は良い事です。明るい兆しと考えましょう!

で、石の華としては今日は桜石です。

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栃木県渡良瀬川の桜石

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栃木県日光市足尾町庚申川の桜石

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京都府亀岡市湯の花温泉の桜石

桜石は菫青石の仮晶でピニ雲母と緑泥石の混合物です。なぜ花弁のような形になるかというと菫青石の三つの結晶が互いに貫通する貫入三連双晶しているからです。

京都の桜石は貫入三連双晶により、六花に見えますが、渡良瀬川の桜石の方は米印のようにも見えます。もっと複雑な双晶なのかも知れません。

ちょっと待って下さい。桜の花びらはふつう五花です。京都の桜石は六花になっています。前にも書いたと思いますが、鉱物結晶の世界で五という数字は珍しい数字です。五という数字は結晶の世界では準結晶で初めて出てきます。しかし生物の世界では五という数字はよく出てくる普通の数字です。

五という数字と六という数字、何となく自然界の不思議な現象を象徴しているような気がします。

そういえば、サッカーボールの形であるバッキーボールは正五角形と正六角形の二種類の形で構成されています。バッキーボールはフラーレンの形でもあり、対称性の高い美しい形です。フラードームの基本形はバッキーボールでもあります。

桜石からバッキーボールへと飛躍してしまいました。

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