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鉱物の部屋へのいざない

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同心楕円

2022-11-15 10:28:42 | 日記・エッセイ・コラム

私は、自然界の、例えば水の波紋のような同心円には幾何学的な美しさを感じてしまうのですが、石の世界にもそのような美しい同心円状のものがあり、それらには特別な美を感じてしまいます。例えば、スライスされたメノウやマラカイトやインカローズなどの同心円状のものには無条件で反応してしまいます。ところが、美しい完璧な同心円状の模様のものは、非常に稀な為、どうしても高額になってしまい、中々入手困難です。

ところが、不完全ながら、敢えて言えば、同心楕円状の模様の石ならば、比較的安易に入手可能です。

上の写真は、インド産の球状花崗岩ですが、同心楕円状の構造を持っています。

上の写真は、ブラジル産の瑪瑙ですが、同心円に近い同心楕円の構造になっています。この写真は正面より、やや上部からのアングルで撮ったので、同心楕円の雰囲気を強調しました。

上の写真は、産地不明の石ですが、これも同心楕円の模様と言って、良いような気がします。

上の写真は、私が過去に姫川で拾った石ですが、これも同心楕円の模様に惹かれて拾ったという記憶があります。

上の写真は、どこで拾った石か?覚えておりませんが、これも同心楕円の構造が気になったような気がします。

どうも私は同心楕円好きだったようです。

本当は、完全な同心円の方が、好みに違いないのですが、石に関しては、そのような美しいものには滅多にお目にかかれません。

自然界では様々なゆらぎがありますので、そのような複数のゆらぎの影響を受ける為、完全な同心円よりも同心楕円になりやすいのだろうと思います。

そう言えば、ケプラーの法則も惑星軌道は楕円であることを示していました。自然は完璧な円よりも楕円を好んでいるような気がしております。

最後にもう一つ、上の写真は、数日前の夕食後のデザートで食べた柿から出て来た柿の種のスライスした断面写真です。正確には同心楕円とは言えないものの、何となく似ていて面白いと思いました。

コメント
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