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鉱物の部屋へのいざない

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抜け殻2

2019-08-09 12:48:46 | 日記・エッセイ・コラム
数日前、自宅マンションの駐車場で、セミの死骸を見つけました。また、ほぼ、同じ頃、自宅マンションの横の道路で、踏まれたセミの抜け殻も見つけました。そして、近くの白髭神社ではセミの鳴き声が鳴り響いていました。今は真夏です。セミの鳴き声は意識していなかっただけで、どうも毎日のように聞こえていたようです。

さて、今日も抜け殻の話題で、タイトルは「抜け殻2」とします。

「石の華」の店内には、まだまだ、抜け殻鉱物がありました。



上の写真はメキシコ産の紫水晶です。一見すると奇妙なものだと思いますが、これは方解石の群晶の上に被さるように覆ったものです。



方解石の抜け殻らしい形状が見えます。これは方解石の群晶の抜け殻であって、方解石の紫水晶化した仮晶とも言えるものです。





次は産地不明ですが、中が空洞になっている抜け殻石英です。ゴツゴツとした外側の形状は何かの鉱物の溶け跡のように見えます。内側も空洞になっているので、中に詰まっていた物が抜けてしまったようです。どうして、そのようになってしまったのでしょうか?不思議な抜け殻石英だと思います。

今日の最後はこれもメキシコ産の球状玉髄です。






中は空洞になっていて、その内壁には細長い結晶が張り付いていて、面白いと思います。その中身は熱水のような液体だったのでしょう。ある意味、これも中身が空洞になった抜け殻と言えるような気がします。

そういう風に考えると、石の世界の晶洞やいわゆるガマという存在は、広い意味での抜け殻と言っても良いのかもしれません。鉱物の結晶はそのような抜け殻の内壁から成長します。そういう意味では、鉱物結晶と抜け殻は密接な関係にあったという事になります。

鉱物の抜け殻という存在、ますます気になってきました。
コメント
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