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鉱物の部屋へのいざない

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マイナー

2016-09-02 13:00:22 | 日記・エッセイ・コラム
昨日の夕方、来店中のお客様のいなくなった時間帯にクルマで郊外の大型書店に行ってきました。その目的はアマゾンで予約していて、その後解約したある本の発売日の翌日だったので、その本を確認する為でした。私はこのところネットでタイトル情報だけで本を購入して失敗した事が続いていましたので、今後は現品を確認してから実店舗で購入しようと決めておりました。

ところが、です。その本はそれらしきコーナーに行っても見当たりません。それで、レジカウンターに行って調べてもらいました。すると、残念ながら入荷しておりませんでした。金沢のような地方都市では発売日翌日では早過ぎたようです。世の中の物流環境は非常に良くなっていると思っておりましたが、さすがに専門書のような類の本では翌日というのは期待し過ぎだったのかと少し反省しました。

で、戻ってからネットで確認してみると、その本は何と「通常1~4週間以内に発送します。」となっており「配送センターに在庫がなく、仕入先から商品を取り寄せる場合。」という意味だそうです。嫌な予感がしました。実はこれで不愉快な経験をした事があるのです。その時はさんざん待たされた挙句、入荷できませんでした、というメールで済まされてしまいました。

それなら解約しないで予約購入のままにしておけば良かったのに・・・と後悔しました。

このところ、欲しい本は待たされて、要らない本が届いたり、実店舗の本屋には置いてなかったり、本購入には恵まれておりません。これもマイナーな本ばかり追いかけているからなのでしょうか?フラストレーションが溜まります。

ただ、昨日は、郊外の大型書店では、購入したかった本の類似本の存在を知る事ができました。その事が収穫だったと思いました。

本屋から戻ると店にはお一人若い女性のお客様が来店中でした。お客様から「石の写真を撮っても良いでしょうか?」と尋ねられたので「OKです。」と答えました。少しお話してみると、石川県立自然史資料館で開催中の「地中に咲いた結晶(はな)~北川隆司鉱物コレクション~」を見て来られたらしく、福井県から電車とバスと徒歩だったそうです。どうも小学生の頃からの石好きさんのようで、いわゆる鉱物女子と言えそうです。店の中の幾つかの石をスマホで撮られていましたが、購入されたのは売りに出していなかったスペインのナバフン鉱山産の黄鉄鉱で、二つの立方体結晶が貫入しているキズ無しの完全体でした。手持ち予算が少なかったようなので、安価に提供しました。喜ばれましたのでこちらも嬉しくなりました。

思うに、鉱物女子はパワーストーン系の石好きさんとは違って単独行動が多いように思えます。この事は、恐らく、人口数に起因しており、マイナーな存在だからだと思います。それはマイナーな本を好む私と同じようなマイナーな存在なのだろうと思います。だからこそ、特別サービスをして大事にしたいと思っております。

そうそう、ここで使っているマイナーとはminorで「より少ない」という意味で「より劣る」という意味では使っておりません。それからminer(鉱山で働く人達)という意味でもありません。鉱山の副産物に興味を持つ人達という意味でのマイナーです。




コメント
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