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鉱物の部屋へのいざない

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地球のキセキ

2015-10-22 12:44:23 | 日記・エッセイ・コラム
今日は「地球のキセキ」です。

昨日は水曜・定休日だったので、以前から気になっていた「こども歴史文化館」に行って参りました。「地球のキセキ」とはそこで現在開催中の「人と石のワンダーランドPart3 北川隆司鉱物コレクション」のタイトルです。その特別展は先週の土曜日から始まっており11月29日(日)まで開催中です。

「北川隆司鉱物コレクション」は既に2年前から全国巡回中で以前から気にはなっておりましたが、私は今回が初めての見学となりました。気になっていながらも、なぜこれまで見に行かなかったかと言うと、それは2年前に東海大学出版会から出版された「教授を魅了した大地の結晶」という本を読んでいたからで、その本の印象がそれほど魅力的ではなかったからです。ただ、今回初めてそれらの現物を目にしましたら、それらは非常に魅力的な標本だらけでした。写真の印象と現物とはずいぶん違うものだと驚きました。それらの中で特に驚いたものは島根県松代鉱山産の霰石でした。今日の写真はそれです。



何に驚いたかと言うと、その大きさです。北川コレクションは大型標本が多い事で有名でしたが、そのようなサイズ感は本の写真では伝わって来ませんでした。今回、現物を目にして、そのサイズ感に驚きました。やはり、鉱物標本は現物を見ないと、その良さはわからないものだ、と思いました。

今回は大型の透石膏と並んで展示してありましたが、透石膏のサイズにはそれほどの驚きはなかったものの、逆に霰石のサイズが際立って大きく存在感が感じられました。今回はまた3Dカメラを持参しましたので、写真撮影の許可を得て、その霰石の立体写真を撮りました。このブログではその立体写真の立体感を表現できないのが残念ですが、3Dカメラのモニター画面では現物を見た実体感が伝わってきます。

鉱物の良さはやはり現物なのだ!と思います。写真ではそのスケール感が中々伝わらないのです。写真ではある時は現物よりも貧相に、またある時は、マクロ撮影のマジックにより、現物よりも立派に写ります。鉱物写真は現物とは別物なのです。そこには撮影テクニックの良し悪しで、原物よりも良く見える事も悪く見える事も両方あるようです。(インターネットのネット通販やオークションなどで写真だけで鉱物を判断する事は非常に危険です。)

今回は霰石以外の写真も撮りましたが出さない事にします。やはり、現地に行って現物をご覧になって下さい。展示は北川隆司コレクションだけではなく、今回の特別展オリジナルの鉱物展示もたくさんありました。鉱物好きの方なら大人でもワクワクしながら見る事ができると思います。

そうそう、最後に1枚だけ写真を出します。それは今回の展示用に「石の華」から貸出したインド製のアクリル結晶模型です。中川宏さんの木製結晶模型と共に並べて展示してありました。うれしく思いました。



今回の展示はその展示方法に共感が持てました。恐らく、そこには私と同じような美意識があったからだと思います。見終わって満足感が得られました。


コメント
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