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鉱物の部屋へのいざない

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石花

2014-09-09 18:22:35 | 日記・エッセイ・コラム

今日は「石花」です。「石の華」ではありません。「いしはな」と呼びます。

「石花」とは石花会の石花ちとくさんが行っている和風ロックバランシングの事です。

ロックバランシングとは自然にある石を絶妙なバランスで積み上げるというアートの事です。Webで画像検索すれば、数多くの驚異的な写真が見れます。世界には既に多くの愛好者がおり、ひとつのアートとしてのジャンルとして確立されているようです。そのようなロックバランシングの日本版が「石花」と言えるようです。そこには盆栽的な、ある意味、水石的な精神性が宿っているようで、和風ならではの趣があると思います。

実は、この「石花」の事を知ったのは、「奇跡のロックバランシング」(ピーター・ジュール著 武田崇元訳 今日の話題社)を読んだからです。「石花」が店の名前「石の華」に似ているからではありません。石の本を探している内に石積みアートの本に出会い興味を持ちました。このロックバランシングは見た目より簡単そうで、誰にでもできそうです。特に石川県はその名前通りに石の川の県ですから、材料には事欠きません。今後、鉱物趣味のように静かに浸透していく可能性を秘めていると思います。

ロックバランシングにはいろんなスタイルとテクニックがあるようですが、その原理は物理学の法則に則っており、バランスしている石は、それに加えられる力の総計が正確にゼロになっているので、その場に静止するのです。あらゆる物体が持っているたったひとつの重心と、石と石との接点をコントロールすることによって、驚異的なバランシングを表現できるようです。遊び心さえあれば、練習しだいで誰にでもできるそうです。私もやってみたくなりました。

思えば、奇跡的なバランシングは自然界にもあります。それは世界各地にあるバランスロックです。もちろん日本にもあります。恵那峡の品の字岩や御在所岳の地蔵岩などがそれです。自然が造った芸術ともいえるバランスロックの画像は今ではWeb検索でいくらでも見れると思います。それらの写真を見ているとその偶然とも必然とも言える姿に思わず感動してしまいます。

そのようなバランスロックの人間的なアートがロックバランシングなのだと、思います。そのような感動的なアートが「石花」と呼ばれる事に「石の華」としては素直に共感してしまいます。

あなたもできる! 奇跡のロックバランシング
ピーター・ジュール
今日の話題社
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