めへへ 書感

本好きなヤギ似のワタシが 勝手な感想を綴った備忘録 (時々、他)♪

おやすみラフマニノフ(中山 七里)

2011-01-10 21:32:18 | 本(まあまあ) た・な・は行の作者

元々、音楽好き・特に ラフマニノフ好きのワタシとっては、なかなか良かったです。
しかも、しかも、あの名曲「ピアノ協奏曲2番」の演奏シーンなどが、克明に綴られていて 思わず嬉しくなっちゃいました。
中山さんは、去年のこのミス大賞で「さよならドビッシー」が、見事大賞を受賞されたのですね・・・。
(このミス、毎回チェックしていたつもりが、知らなかった…(汗))

舞台も音大生だという とっつきやすい設定で、面白かったです。
やはり、音大という特殊な環境ならではの悩み
(就職難, 音楽でメシが食えるのか?!, コンクールへの凌ぎを削る挑戦などなど)
に、若者たちが どう向き合っていくのか…?!
という、ま、どっかのマンガで似たよーな展開を読んだ気もしないでもないですが…
オーケストラで曲を創り上げていく過程などの細やかな描写は、新鮮でした。

ワタシがいちばん魅かれたのは、美鈴ちゃん(表向きは、巨漢で性格最悪だけど ピアノの腕は天下一品♪)のキャラでしょうか~。

ミステリーとしての話のまとめ方は まだ荒いけど、総括して気に入りました。
また、注目したい作家さんが増えて、嬉しいです。
コメント (1)
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