いぬぶし秀一の激辛活動日誌

おかしな議員[わんちゃん]の激辛日誌です。日々感じたこと、活動報告、行政への提言など、本音で書き込む人気ブログです。

第三回定例会 議案質疑

2010-09-18 | Weblog
 たちあがれ日本の犬伏秀一でございます。一人会派のため、総務財政委員会や議案勉強会に参加させていただけないので、あえてこの場で質疑させていただきますので、わかりやすくご答弁ください。

 まずは、第68号議案平成22年度大田区一般会計補正予算(第二次)につきうかがいます。事項別明細書9ページにあります、「償還金、利子及び割引料」に7223万9千円が普通預金の利子返還金として計上されています。普通の感覚を持った私には理解できない言葉でした。普通預金の利息とは、2月と8月に勝手に預金通帳に入金されているもので、まさかそれを返金する事態というのは、民間では想像できないのです。
 過日、総務課長に事実をうかがってビックリしました。なんと、みずほ銀行蒲田支店にある、大田区公金総合口座の普通預金利息は、毎年2回、行員が一部手作業で利息を計算し振り込んでくると言うのです。このデジタル化の時代に、にわかには信じられない絵柄ですが、そうなのだそうです。ところが、今年の6月に昨年度の決算処理をしていた大田区職員が金額の間違いに気づき、みずほ銀行に確認したところ発覚したのです。
 なんと、5年間にわたり前年に支払った分まで多重払いしていた、というのですから、みずほ銀行の「いい加減」な金銭感覚にはあきれます。また、例年に比べて多かったであろう、普通預金の利息になんら違和感を感ぜず見過ごしてしまった、会計管理室、監査委員会など、庁内のいくつものチェック機能がまったく働いていなかったことも大問題です。
 
 「大銀行のやることだから安心」というルーチンワークへのマンネリ化、所詮他人の金である「公金」に対する意識の欠落など問題は広がります。最近、羽田、糀谷地域健康課で看護師の免許再発行の書類が相次いで紛失する事故がありました。また、千束特別出張所では窓口係長が区民から預かった公金を着服する事故も発生。恐怖人事、情実人事、イエスマン重用人事の結果、職員の士気が低下し、綱紀が緩んでいるのではないでしょうか。
 今回の補正予算に関して、みずほ銀行に対して、どのような申し入れを行いましたか。また、関与して見過ごしてしまった大田区職員には、どのような処分をされましたかお示しください。
 自治体の会計は、小遣い帳のような単式簿記であり、単年度会計をとっているので、5年前に遡って決算を修正することはできませんが、民間企業たる、みすほ銀行は、5年前に遡って、損金として計上した利息7200万円余りを利益に計上する修正申告をし、さらには延滞税まで納付しなければなりません。今回のような見過ごしが二度と起こらないよう、全職員に注意喚起することを求めますが、そのようなお考えはありますか。

 次に第77号議案大森東避難橋耐震整備工事請負契約、第79号議案大田区大森清掃事務所改築工事請負契約、第80号議案大田区立羽田中学校プール改築並びに体育館及び校舎取り壊し工事請負契約、第81号議案大田区デジタル防災行政無線設備工事請負契約ならびに21号から25号にいたる契約案件の契約額変更の区長の専決処分につきおうかがいいたします。なお、第78号議案は息子さんが代表者のため除斥になる区議会議員がおり、別日程となっておりますが、同様の趣旨で触れさせていただきます。
 私は、再三にわたり大田区の競争入札案件の多くが、その契約額が大田区予定価格の95%を超え、場合によっては99.数%。という驚異的な近似値で落札されていることに警鐘を鳴らしてまいりました。識者によれば、予定価格の95%以上は談合、それも官製談合を疑うべきであるといわれております。司直は、あまりにも談合案件が多いので、「金」が民主党元幹事長程度しか動かない場合は、腰が重いのも実情です。そこで、今回の議案の契約を精査して見ました。

 第77号議案は、大田区予定価格に対し落札率81.07%、第79号議案については大田区予定価格4億5690万円に対し落札額4億5465万円、落札率99.50%と今回の脅威的ズバリ賞ナンバーワンであります。80号議案は同様に落札率96.92%。81号議案は、85.28%、区議のご子息が関係する別日程の78号議案では98.81%です。
 
 私は、以前から、大田区の入札の落札には、二つの原則があることを知りました。ひとつは、最安値不動の原則です。1回目の入札で大田区予定価格にとどかない場合は3回目まで入札を繰り返しますが、一番安い札を入れる業者は、何回やっても同じで、2位以降は入れ替わるという珍現象が必ず起きるのです。つまり、何回入札を繰り返しても、落札するであろう業者は、絶対に変わらないという、統計的にありえない珍現象が、大田区では日常的に起こっています。
 もうひとつの原則は、大手、準大手など区外の業者が入札に加わると、確実に落札率は下がり、適正に競争が行われている金額、落札率となるのです。大田体育館などはロアリミット(最低制限価格)一杯の低落札率で契約されました。
 大手、準大手ゼネコンや大手電設、設備業者は、度重なる公正取引委員会の勧告、課徴金支払命令、官庁指名停止などの措置を受け「談合決別宣言」を行いました。たかだかのり利益だったら談合をやめようと決意したのです。そのせいか、大手などが参加すると、確実に価格は下がります。
 「区外業者参加=落札率10%以上下がる」、この原則は、今回も顕著に現れております。81.07%という適正に競争が行われているであろう、全国平均値に近い第77号議案は、2社で構成される2共同企業体(JV)で競りましたが、冠となる企業は、いずれも準大手ゼネコンでした。また、81号議案デジタル防災無線は、大手メーカー2社による入札の結果、落札率は85.28%でした。
 その他の議案は、すべて95%を超えていますが、いずれも、区内業者または、区内に営業所を構える準区内業者により入札が行われています。
 
 永年の契約の歴史、区内業界団体との友好関係を全面否定するものではありませんが、あまりにも、区民感覚、常識はずれな高率での落札には、民主党の「政治と金」の例示をしなくとも、納税者、区民の疑惑は晴れません。
 再三の私の質問に、野田副区長は「適正な競争の結果」と、決してご本人の真意ではないであろう答弁を繰り返しておられます。どうか、当選当初、入札改革を訴えられた松原区長には、このような高率な落札に疑問を持っていただきたいのです。改めて、伺います。おかしいとは、本当に思わないのですか。

 そして、議決機関たる区議会議員の皆さん、お役人が変えることが出来ないのなら、議決機関である我々で変えようではありませんか。

 また、報告21号から25号にいたる案件のほとんどが、議会で承認された契約議案の金額を変更する区長の専決事項です。阿久根市の市長が乱発したように、専決には民意を反映しない、また議会の監視が届かない、独断専行や業者との癒着の危険がはらんでおります。
 特に、建設工事の専決理由には、「地中埋設物が見つかった」「残土が予定外のものだった」などというものが常に散見されるのも特徴的です。
 ゼネコン参加により、当初の落札率が低いと指摘した大田区総合体育館改築工事では当初契約額の51億90万円が、2回の専決を経て、53億1600万3000円にまで上げてしまいました。当初額からは、4.22%の増額となり、これでは競争入札が、後付の理由の専決処分により形骸化する恐れがあります。
 2億千500万円もの税金が議会の監視なく、区長が専決した理由は、やはり「残土」でした。1回目は、残土から「予期もしない燐」が出たそうで、今回は、「また、さらに、予期もせずフッ素と窒素が出た」そうであります。
 
 業者にバカにされているように、億単位の金額が区長のハンコひとつで決まる構図には、ライバル業者から「夜中に現場に撒いたのでは‥」「普通は1回の調査でわかるのだが‥」と囁かれているのも、頷けます。
 事前の調査、業者説明を徹底させ、契約額を増額しなかった業者は、以降優先的に指名するなどのインセンテイブを与えるべきと考えます。多くの専決処分につき、どうお考えか、問題意識をうかがいます。

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平成22年第3回定例会一般事務に関する質問

2010-09-17 | Weblog
 たちあがれ日本の犬伏秀一でございます。大義なき民主党の権力争いたる代表選が終わり、いよいよ我が国も崩壊に向かって行く、との憂いを持つのは私だけではないはずであります。さらには、市民活動家を標榜している菅直人極左政権は、夫婦別姓、外国人地方参政権付与など、国家や家族を崩壊させる革命法案の上程を虎視眈々と狙っていることは、真に恐ろしい事態でもあります。いまこそ、真正保守勢力は、党派を超え、日本救国のため一致団結、このような事態を打破しなければなりません。
 また、隣国、中国の動きにも警戒する必要があります。今、中国は、なりふりかまわぬ日本属国化政策をすすめております。今後、中国人ビザ緩和により、多くの中国人が日本を訪れ、結果、さらに多くの不法滞在者が我が国に滞在することになります。
 彼らは、日本人の配偶者となり、合法的に永住権を得、その後に親戚縁者を来日させる、という手法で、すでに100万人以上の中国人が我が国に住んでいると言われております。さらには、尖閣諸島周辺の違法な調査活動、領海侵犯ギリギリの中国海軍潜水艦の不審な行動など、予断を許さない状況でもあるのです。
 近隣国と親しくすることを否定するものではありませんが、相手の「真意」を見極めたうえで、右手で握手、左手にはピストルという態度が、国際外交の常識中の常識でもあります。
 
 さて、そのような状況の中、3年半前に初当選された松原忠義区長は、特に中国との友好親善に力を注いでいるように見受けられます。
松原区長の社会人としての第一歩は、戦前、治安維持法違反で逮捕され共産党員から獄中転向した故宇都宮徳馬代議士の秘書ですから、当然、宇都宮氏の持論であった日中、日朝、日ソ友好親善に感化されたのは理解できるのですが、その傾注ぶりには警鐘を鳴らしておきたいのです。
 松原区長ご本人が、頻繁にはるばる中国まで出かけている実態はいかがでありましょうか。最近2年間だけでも、平成21年10月25日から4日間、北京市、大連市を訪問、22年4月6日から11日には北京、シンガポール、韓国を訪問。さらに、本年10月30日からは大連市を訪問される予定であります。
 昨年10月の中国旅行では、自治会連合会長ら3名、大田工業連合会会長、大田区商店街連合会会長など民間人5名を団員として税金で率いて、その随行員として森部長、津村課長が同行、273万円余りを使っております。この旅行の最中、北京市朝陽区では、大田区主催で晩餐会を開き45名分の飲食代524,250円、通訳10名165,000円を使い、232,800円のお土産まで用意したのです。すべて、区民の税金です。
 さらには、22年4月には、茂呂課長とともに3ケ国を訪問、お二人で、なんと154万円余りを旅費として受領しました。さすがに、来月の中国旅行では、町会長らからは旅費の一部の負担を求めるそうでありますが、はたして、地方自治体の長が、これほどまでに中国詣でをする必然性は何でありましょうか。ご説明ください。
 また、自治会連合会長、工業連合会長、商店街連合会長を、時限の実施要領を作ってまで税金で派遣する必要はなんでしょうか。公費を使った、次期区長選挙への事前運動では、との声も聞こえてきます。ご説明ください。
 
 次に、区長の海外旅行と同様に、大田区幹部の海外旅行も気になります。
平成21年11月5日から11月10日の間、森部長、玉川課長は、ロンドン、パリに旅行をし、大田区の公費から1,082,815円を受領しました。一人54万円余りの高額です。
 また、本年8月5日から10日まで、森部長、玉川課長は、ニューヨーク、シカゴに旅行されました。今回は2名で118万9870円でした。一人594,935円です。出発前に玉川空港担当課長にうかがいましたところ、現地ニューヨークとシカゴの空港を視察するとのことでした。現地で会うのは、日本航空職員のみということで、連邦航空局職員、市役所空港担当職員らとは「英語がしゃべれないため」アポイントは取っていないとの返事には愕然としてしまいました。本当に必要な視察であれば、いかに高額であっても通訳を公費でつけるべきです。
 このお二人の、豪華海外旅行について、その必要性、具体的成果をお示しください。あわせて、松原区長と伊東産業経済部長が昨年6月にバンコックに旅行した意義、成果を、また、本年4月かに、同じく松原区長が茂呂秘書課長とともに北京、シンガポール、ソウルを旅行した成果と意義を教えてください。
 
 次に、私自身が長い間旅行業を営んでいた経験から、異常に高額なこれら旅行費用につき、その根拠をうかがいます。森、玉川両氏が昨年11月に行ったロンドン、パリ旅行では104万余りが支出されています。旅行を手配した、株式会社JALセールスの見積書によれば、航空運賃とホテル代で637,880円、ロンドンでミニバンを9時から8時間かりた費用が何と185,000円、同じくパリでは、4時間のミニバン借用代金が175,000円だというのです。この費用に通訳や豪華食事代をもぐりこませたとしても、あまりにも高額です。ロンドン、パリがいかに物価が高く、経営難のJAL子会社が、多額の利益をのせたとしても、業界からみれば笑い話のような金額です。 
 JALセールスの担当課長に電話をして確認しましたところ、流石は「御用達」の企業です。「個別の案件にはお答えできかねます」ときました。どうも、大田区とJALセールスの間での、見積もりでは、航空運賃も割高ですが、現地の送迎費用で大きく差額を作っているように感じるのです。

 本年4月の区長と茂呂課長のシンガポール、中国、韓国旅行では1,547,185円が使われましたが、ここでもJALセールスの見積もりによれば、運賃、宿泊費が788,600円、北京でのセダンが二日間8時間で87,000円、シンンガポールではなんと、3日間のセダン、つまり乗用車の使用料約12時間分で362,500円だというのです。さらには、韓国ソウルでの乗用車使用料は、3日間16時間で206,000円。日本からの運賃やホテル代が総額788,600円なのに、「お車代」が、なんと、なんと655,500円も使ったことになっているのです。
 このような、非常識な見積書を作成するJALセールスも問題ですが、「民間出身」を標榜する区長が、このような民間では考えられない非常識な支出を認めてはいけません。さすがに、問題だと思ったのか、それとも、私の公文書開示請求が旅行中だったからか、今年8月の森、玉川両氏のニューヨーク、シカゴ旅行では、JALセールスの見積書に高額なセダン使用料はなく、ただ、旅行代金1,018,500円とだけあります。
 日程表によれば、ニューヨークに2泊、ニューヨークからアトランタ乗り継ぎのシカゴ。シカゴで2泊。成田に帰るというものです。食事は一切含まれず、ホテルは日本人がよく使うシェラトン等普通のホテルであります。空港からホテルは、ご自身で、とありますから送迎もない、通訳もつけない。なぜ、業界で「FITエア&ホテル」といわれている、最も安いこのタイプの旅行で、一人50万9千250円もかかるのでしょうか。ありえない金額です。まるで狐につままれたようです。それとも、JAL子会社救済の公費助成なのでしょうか。
 不思議なことに、昨年6月にJTB首都圏蒲田支店が手配した、松原区長と伊東産業経済部長のタイ旅行は、送迎費用はJALセールスに比べ極端に低いもので、反面、区長の航空運賃には胡散臭さが残ります。松原区長はタイまでビジネスクラスで469,500円、同行した伊東部長は、なんとエコノミーで53,000円。他の海外旅行では書類上、区長と幹部職員はいずれもエコノミークラスだったのに、この旅行はなぜ、区長は部長の9倍もの運賃をかけたのでしょうか。
 この4日間の現地での送迎運賃は、航空運賃とは違って19,000円という極めてまともな金額でした。JTBは旅行会社なので航空運賃で、JALセールスは流石に航空会社、運賃では厳しいので、現地送迎費用で、現地での夕食代や様々な経費を浮かした、と想像をせざるを得ません。
 だとすれば、この手法は、全国の自治体が行って発覚している「預け金」と同じものです。さらに、この公金の執行には大きな落とし穴があります。旅費は全額、それぞれの事業課のもっている普通預金に会計管理室から振り込まれ、庶務担当係長が現金で、これを抜き、出張者本人に渡し、出張者はそこから後は私費として旅行会社に払うのです。したがって、旅行各社の見積書は予算算定の資料として公文書開示で公開されますが、その領収書は「文書不存在」なのです。これでは、いったい、本当は何にいくら使ったのか、まったくブラックボックスです。

 なぜ、公務で出張すると、これほどまでに高額なのでしょうか。教えてください。大田区職員の旅費に関する条例第6条には、航空賃は実費額、現地車賃も実費額と定められています。世の中のデフレ激安の流れの中、本当の実費額、区長や管理職の皆さんが家族を連れて旅行する際に、普通に支払うであろう金額にすべきだと考えます。時代は変わったのです。襟を正そうではありませんか。なぜなら、そのお金は、すべて区民の貴重な税金なのですから。
 
 さて、区長が昨年6月にタイへ旅行されたのは、AMATA社がタイに開設した日本企業向けオオタ・テクノパーク見学が主な目的でした。この工業団地への区内企業の展開については、大田区産業振興協会が支援をしています。また、中国大連市においては産業交流を促進するためのトップセールスまで区長が行われました。
 これは、国際化という区長のスローガンの一環なのでしょうが問題です。大田区の産業政策の大きな転換と受け取られかねない暴挙であると言ってもよいかもしれません。我が国の中小ものづくり産業は、労働集約型では人件費の安い国々に勝つことはできません。技術力で勝ち残るしかないのです。その拠点をタイや中国に求めることは、雇用の喪失、技術の流失など重大な問題をはらんでいます。産業政策において、単純に「国際化」を掲げるべきではありません。広くマーケットを海外に求めることは大変重要ですが、ものづくりの街、大田区の灯は消してはなりません。その意味では強く警鐘を鳴らしておきたいと思います。
 そのような、実に危ない大田区の産業政策の中でも、今回もれ聞こえてきた目玉には、あえて拍手を贈りましょう。それは、民間と官の力をあわせた、集合型工場であります。これは、東糀谷6丁目の工業専用地域のアスファルト工場計画に端を発しています。当時、アスファルト工場が認可され基礎まで完成していたにもかかわらず、言われなき中傷などにより事業が止まってしまった場所です。
 その後、工業専用地域でありながら、都建築審査会の許可を得て、地元NPOと社会福祉法人がホテルのような立派な総合福祉施設を完成させました。「これからの福祉は、質の競争だ」との理事長さんの開業挨拶には感動したものです。ところが、この施設開設にあたっては、地元工業界からは少なからず反発がありました。工場とそれ以外の用途の棲み分けをすべき都市計画法上の工業専用地域が、なし崩し的にそのほかの用途になることを危惧した、ものづくりの経営者たちのもっともな意見でもありました。
 それから数年、アスファルト工場の残地には、様々な計画がありましたが、実現には至りませんでした。そして、ついに、本年8月、新たなものづくりの拠点として開発されることが決まりました。この事業は、土地を東京電力の子会社である東電不動産が取得。地元まちづくり系NPOが事業コンサルとして参画し、大田区が、事業費の一部を東電不動産に補助金として支出し、その資金で同社が工場アパートを作る、というものです。
 さらには、国は企業立地法に基づき事業費の80%の無利息融資を行い、大田区は入居者たるものづくり中小企業に、入居資金として1000万円まで助成する計画です。計画によれば、4階建てで30ユニットの集合型工場が、2年後には完成するとのこと、大森地区の工場アパート計画が頓挫した今、意欲あるものづくり事業者には、その完成が待たれます。
 このような、実効性ある産業政策は大いに推進すべきですが、タイへの進出、中国との連携など、いささか計画に産業政策としての一貫性が欠けるように感じますが、大田のものづくりをどうされるおつもりなのかうかがいます。
 また、亡国民主党政権の権力争奪選挙の影響で、本事業に関わる国の法改正が遅れていると聞いています。民間企業はまったなしです。このような、国、区、民間事業者、NPOがせっかく協調して作り上げた事業スキーム、事業日程を大きく狂わせる原因が、政権内の内輪モメだとすれば、あまりにも情けないことであります。ものづくりの大田区として、また、その大田区に自らすすんで来てくださった経済産業省出身の石井産業経済課長の人脈を是非活かし、計画に影響のないよう国に働きかけていただきたいものです。

 さて、いよいよ松原区政1期目の成果を検証する時期がやってまいりました。3年半前に「民間出身」を標榜され初当選された松原忠義区長。如才ないお人柄には、非のうちようがないのは誰しもが認めるところであります。
また、在任中に明治大学大学院に学ばれ、政策立案能力の練磨に努められるなど、ご努力は敬意に値いたします。しかしながら、ご本人の意向とは裏腹に、お役人主導、主体性が欠落していると見えるのは、一人会派の私の戯言でありましょうか。
 どうか、残り少ないお互いの任期、その力の及ぶ限り区民の目線で、区民のために頑張って行こうではありませんか。くれぐれも、最後の最後まで「選挙の為の政策」になりませんよう、心よりお願いして私の質問を終わります。

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予備自衛官招集訓練終了所感

2010-09-14 | Weblog
 5日間の招集訓練を終了して800キロのマイクロバス「移動訓練」も終わり自宅に到着した。府中基地到着時に、同行していた現職自衛官が「本部正面玄関前で下車してください。バスは荷物を載せて裏に回ります」と言う。なんとなく、はあ、はあ~!と思ったが、その通りだった。

 過去20年来、本部庁舎玄関でバスを降りるなどという「接遇」はなかった。だいたい裏口で降りて「コソコソ」帰るというパターンだった。それが、なんと本部庁舎玄関に、人事科長と担当官が制服制帽で出迎えているではないか!

 まさか、防空指揮群人事科が、私ごときのブログ(9月10日参照)を読んでいるとは思えないので、最初から帰路は「丁重に出迎える予定」だったのだろう。GOOD!である。来年からは「送迎」だとBETTERだと思う。現職自衛官にとっては、訓練で出かけるのは「日常」だが、予備自衛官にとっては「大事件」である。その事件を見送る、出迎える「たかだかの事」が、実は「人事」という仕事では大切なのだ。人事も慣れてくると「ヒトゴト(人事)」になってしまう危険がある。

 5日間の訓練で気づいた事項をいくつか所感として指摘しておこう。万一このブログを読んで下さる関係者がいたら、改善方お願いする。

1.航空自衛隊の「お役所化」について

実戦部隊である航空自衛隊が「お役所化」していることを痛感した。以前から、自衛官の「サラリーマン化」が嘆かれていたが「なるほど」という印象である。45名の予備自衛官参加者のうち、府中地区から初参加の2名が「予備自衛官手帳」という身分証明書の発行が間に合わなかった。結果、この2名は5日間「籠の鳥」状態で基地から外に出れなかった。

採用から1年近くの時間的余裕があって、たかだが身分証明書を作成できない組織も大問題だが、その事情を説明されたにもかかわらず「制服着用の現職または予備自衛官の幹部が引率しなければ外出は出来ない」と、偉そうに答えた第六航空団(小松基地)の対応にもあきれる。

このもっともらしい回答には無理があるのだ。

①府中地区の予備自衛官を引率している現職は2等空曹で幹部ではない。
②府中地区の予備自衛官には幹部が1名いるが、制服を支給されていない。

つまり理屈をこねているが、出来ないことを承知で回答している。

基地には様々な民間人が出入りしている。工事業者、自動販売機業者、食堂のおばさん、新聞配達のおばさんとおじさん等。いずれも立ち入り許可証を持っているので、民間人だが基地の出入りは自由だ。ところが、頭の固い第六航空団は、防衛大臣の訓練招集命令書を持参している予備自衛官に、基地から出てはいけない、とおっしゃるのだ。立派な「お役所仕事」である。

残念ながら、自衛隊の幹部人事は能力主義ではない。いかなる出自の何年採用か、同年次なら幹部候補生学校の卒業順位は何番か、さらに上級幹部になれば、指揮幕僚課程(通称:CSまたはCGS)の卒業順位が加わる。霞ヶ関の官僚と変わらない年功序列社会である。

結果、社会性や対応力などの能力よりも「規則」やら「ゴマすり」「試験対策」に精通した人間が昇任する可能性が高くなる。上記の事例など、人事班長が航空団司令の許可(実際には、基地業務群司令)を得て、臨時の入出門証を作ればいいだけの実に簡単な話だ。が、書類を1枚余計につくり、ハンコを3つ程もらわなければいけない。面倒くさい。したがって「外出させない」となる。いざ有事になれば「いい訳」など出来ないのだ。日ごろから「言い訳」を言わない組織作りが戦闘集団には求められる。

2.日韓の認識の違いについて

防衛教養の中で、教官になった若い幹部が、弾道ミサイル防衛計画やご自身の韓国空軍大学留学の経験談をされた。仔細は「秘」に触れる部分もあろうので書けないが、印象的な部分を示す。

韓国空軍パイロットは、朝鮮半島有事の際は、それぞれが「北朝鮮の○○市所在の○○を攻撃する」という明確な目標を与えられて訓練をしている。そのほとんどが、対地攻撃訓練である。空自の防空戦闘とは、まったく異なる。

韓国の軍人には「竹島問題」は存在しない。当然に韓国の領土だと思っているので、議論の対象にすらならない。

3.中部方面隊司令官の初参加

訓練4日目、中部航空方面隊司令官が「年飛(デスクワークについているパイロットが飛行技量保持のため計画的に飛行すること)」のため、小松基地に来られ、ついでに(?)予備自衛官永年勤続表彰式に臨まれた。(いや、正しくは、表彰式にあわせて年飛を計画されたのだろう)

私の知る限り、将官ましてや、中部航空方面隊司令官が予備自衛官の訓練中に来られたことは皆無である。表彰式の後の訓示で、温厚そうな司令官は、こう述べられた。

「幾多の困難を克服して訓練に参加されたことを、真にありがたく思う。我々の作戦計画の中に、皆さんは確実にカウントされている。有事に備え、いつでも現職に戻れるよう訓練を重ねて欲しい。ありがとう」

カウントされているかどうかは、訓練の仕方や処遇を見る限りは疑わしいが、司令官が自ら「謝意」を述べ、「君らは仲間だ」と訓示をする意義は大きい。制服を着ている公務員の多くは、名誉と公益のみに価値を見る。予備自衛官とて同じだ。

防衛省、航空幕僚監部には、正面装備の要求も大切だが、忘れられた「兵力」たる航空予備自衛官の有効活用と、モチベーションアップ策を講じていただきたいものである。

4.期待されていないことが判る懇親会参加者の低位化

訓練最終日には、必ず予備自衛官主催の懇親会が催される。そこには、訓練担当部隊の指揮官や教官らが招待され参加するのが恒例であるが、この参加者の階級が年々さがり、人数も激減しているのだ。

そのことからも「期待されていない」マンネリ訓練、との感を持ってしまうのだ。以前は、基地司令たる航空団司令、副司令、人事部長、基地防空隊長、訓練教官などが参加され無礼講で和気藹々とやっていたものだ。先日、九州春日市でお会いした、西部方面隊司令官などは、第七航空団司令当時、そのような席で知己を得た将官である。

ところが、昨日の懇親会。団司令はナイトフライトがあるため欠席。副司令は、統合幕僚学校入校中で欠席。基地防空隊の教官、その他の幹部の出席ゼロ。訓練教官の出席ゼロ。訓練地である第六航空団からの出席は、予備自衛官班長と人事班長の2名だけという悲しさである。人事班長は、乾杯後いなくなってしまった。

航空団には、基地業務群司令、飛行群司令、防衛部長、人事部長など上級幹部は複数勤務している。以前は、このような方々が皆出席されていたものだった。

まあ、忙しいのだろうが、相手にしてもらえない者のジェラシー。戦意喪失にも繋がりますぞ!

まあ、とは言うものの、少ない予算の中、愚連隊のような我々のために、様々な訓練ありがとう!
多謝!

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いぬぶし3000m走トップ爆走か??@小松基地

2010-09-13 | Weblog
  今日は、予備自衛官招集訓練4日目、最終日は東京への長~い「移動訓練」なので、実質的には本日の訓練が最後である。例年最終日には、体力検定が行われる。これは「受けねばならぬ」もので、現職自衛官も同様で、年1回の体力検定で「然るべき級」に合格しないと、昇任も認められない。


 予備自衛官は、体力検定1という区分で、現職の壮年組と同じ種目の検定を受ける。種目は、腕立て伏せ、腹筋、3000m持久走の3種目である。

 若き自衛隊生徒時代は、先輩から懲罰的に行われていた腕立て伏せは、最大300回やらされたことがある。今思うと、若いと言っても驚異的な回数であった。しかし、いまや情けないが、21回でだうん。腹筋は16回だった。

 最後の3000mは花形種目、ここで汚名を挽回せねば「生徒出身」として先輩後輩に申し訳がない。ここ何年か、3000m走は、スタートからトップ爆走が私の定位置である。根性が無いので、後ろから先頭グループを抜く等という精神力がない。

 そこで、走り出しの元気のいいところで、爆走して先頭に立ち、後は体力が続く限り走る。この手法を採ると何人かには抜かれるが、トロトロ走るより順位もタイムも、余程よいのだ。が、若い隊員からは「あのオヤジ何者?」と変人扱いされる。

 そして、今年も現職自衛官の管理要員から「無理しないで下さい」との注意もよそに、やった。800mはトップだった。そこから、一人抜かれ二人抜かれ、最後は何位だったかもわからない。タイムは15分49秒。

 年々、タイムは遅くなるし、トップ爆走の距離も短くなる。本人は若いつもりでも、確実に「老い」と日ごろの不摂生を感じる訓練でもある。

 午後は「防衛教養」という科目で、座学である。したがって、体力的に厳しい訓練は、これで終わり。お役目を果たした、という感じでか。

 いや、私には、まだ重要な任務があった。懇親会の司会役だ。いつのころか、最終日の司会は私の役目になった。航空団司令だろうが、階級を無視した「無礼」な司会が受けているようだ。

 さあ、宴会だ!!!!1800(ヒトハチマルマル)基地クラブ集合!


↑基地のトイレで見つけた貼り紙。貼る場所が違うのでは…



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対空火器VADSと格闘の一日@第六基地防空隊

2010-09-12 | Weblog
 予備自衛官訓練3日目は、第六基地防空隊という基地防空を専門とする部隊で行われた。予備自衛官を有事にどのように使うかは、いまだ明確ではない、と書いたが、現場サイドでは「基地防空」に使う、というのが一般的のようだ。


 基地防空隊は、全国の航空自衛隊の基地、レーダーサイト等の防空能力向上のため創設された部隊だが、予算上の問題もあり、現在では各航空団にのみ配置されている。通常勤務している要員だけでは、すべての火器を運用できない、という有事には「手助け」が必要な部隊である。

 例年、この部隊で半日程度の訓練を受けているが、今年はなぜか小銃の「実弾射撃」が中止され、時間的に余裕が出来たからか、丸1日、ここで訓練を受けた。主たる訓練が、VADS(戦闘機のバルカン砲を地上におろしたもの)の展開、撤収、射撃訓練(シュミレーター)だ。

 しかし、この火器に限らず、兵器は金食い虫である。VADS(バッズ)の弾は一発6000円、1分間に千発以上撃つことができるので、一分で600万円也!!!!!


 シュミレーターは、プロネタリウムとゲームマシンを合体させたような装置で、航空機の航跡を映し出し、実際のVADSにより追尾する。アナログの映写機を使用しているため、たびたび故障する。ゲーム機メーカーに発注したほうが、余程、本格的なものが作れるのではないだろうか。

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厳しい訓練2日目@小松基地

2010-09-11 | Weblog
 今日は、訓練2日目である。まあ、初日が移動だけだったので、今日が初日のようなものである。

 朝8時から、予備自訓練のアイドルたるD三等空佐によるブリーフィングがあった。防衛大学校卒業のエリートながら、一々お茶目なD三佐は、予備自衛官の人気者である。ところが、彼も来年6月に定年退職になられるそうで、今年が最後の予備自衛官訓練だ、と嘆かれていた。引き継ぐ人事班長は、苦虫を噛んだような「厳しそうな」形相の人事幹部である。

 午前中は、基本教練である。教練とは、「右向け右」とか、「まわれ右」など、自衛官としての基本動作で、あらゆる行動の基本である。つまらない訓練ではあるが、これを疎かにしては何もはじまらない重要な訓練でもある。
つまり、軍隊として命令と服従の関係を明らかにする、形から入る教育である。日教組や労組が最も嫌う部分だろう。

 昼飯は、やっとまともなものを食べた。昨日の昼、夜はレトルト食品であり、今朝の朝食は、凍ったチーズパンとクリームパンという粗食続きだったのだ。

 そして、午後は「市街地戦闘訓練」である。同時多発テロ以降、基地警備が脚光を浴びるようになった。以前は、警備職というのは、他の職種では使えない隊員の特技と思われていたが、いまや花形である。

 市街地でテロと戦う想定で、防弾チョッキをつけ、手と膝にプロテクターをつけての訓練だ。通常の射撃訓練は「寝打ち」といって、地面に寝そべって打つので、銃の重みはさほど感じない。ところが、市街地戦闘では、立ったまま打つ姿勢が求められ、その場合は、右手だけで約4キロの銃を保持しなければならない。日ごろ、体力づくりをしていない身には厳しい。

 ほとんど、陸上自衛隊のような訓練の1日を終えて、夜は小松基地に勤務している自衛隊生徒の同期生Y君と、同じ同期で自衛隊を辞め、金沢市で自営業を営むM君と、楽しい宴を開いた。居酒屋から、全国の同期生に電話をかけまくり、3名がかわるがわる話す、という電話同窓会も楽しかった。38年前に、航空自衛隊生徒として同じ釜の飯を食べた仲間は素敵だ。

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今日から自衛官@航空自衛隊小松基地

2010-09-10 | Weblog
 議会と地元行事の狭間をぬって、本日から5日間予備自衛官招集訓練に応じ、石川県小松市に所在する航空自衛隊小松基地にいる。

 航空自衛隊の予備自衛官制度は、昭和の終わりに陸上自衛隊にあった制度を模倣して始められたが、20数年たった今日でも、具体的な「有事の活用法」が確立されていない。予備役を完全に兵力として構築している米国に比べると、なんとももったいない話である。

 私が所属しているのは、東京都府中市にある防空指揮群という部隊であるが、5日間の訓練に必要な施設や要員が不足や、効率の点で、例年、小松基地または、茨城県百里基地のいずれかで訓練を行う。

 朝8時に府中基地に出頭する。基地正門には見慣れた迷彩服の警備隊員の姿はなく、民間のガードマンが立っていた。防衛省正門も民間警備会社に委託しているようだが、通常の官庁ならそれでいいだろう。が、戦闘集団の玄関にガードマンというのは、いかにも我が国の防衛政策の貧困さを象徴しているようで、悲しくもあり情けなくもある。

 特に、府中基地は、航空総隊司令部や防空指揮群など我が国防空の要の基地である。その入り口に自衛官が立っていないとは、なんたることか。どうせ、総人件費削減と、官庁業務の市場化テストの一環なの)だろうが、おかし
と思う将官はいないのだろうか。(将官の出入りの際は、自衛官たる警衛隊長が送迎するのでわからないかも…)

 さて、これからも予算削減の影響が出ることになる。なんと、航空自衛隊の移動訓練に、マイクロバスである!!!!!府中基地から小松基地まで、およそ800キロはあるだろうか。これを、自動車教習所の送迎バスのような車で8時間かけて移動するのだ。

 以前は、埼玉県入間基地より、輸送機で小松まで移動していたが、いつのまにか、バスが恒例となってしまった。この辺にも、航空幕僚監部が予備自衛官制度について、あまり重視もしていないであろう事と、マンネリ形骸化を感じてしまうのだ。

 府中基地に到着が8時、出発が10時半。この「余裕ある日程」も予備自衛官訓練の特徴である。昔は基地正門に「歓迎 予備自衛官招集訓練」という看板が立てられていたものだが、いまや、人事科長の挨拶はおろか、幹部の見送りもない、という淋しい出発である。

 すぐれた管理職、親分というのは、このような「たかだかの事」でも手を抜かないっものだ。その点、小沢一郎氏の子分に対する気遣いは素晴らしいものだった。(ご異論はあるだろうが)この出発に、防空指揮群司令あたりが「気をつけて行って来い」と出てくれば、一同がんばってこよう、という気になる。マネージメントとは、そんな小さな積み重ねであろう。

 8時間の道中の食事は、皆様の税金から支給される通称「携行食」である。昼は、煮込みハンバーグ。そして、夜は、ほたてめしに鉄板焼き肉、という豪華版である。(写真参照)まあ、息子がハイチPKOで50日間も、こんなもので暮らしていたのか、と思えば2食ぐらい我慢せねばなるまい。

 小松着18時。お~間に合ったではないか。基地クラブ(基地内で唯一飲酒出来る居酒屋)の閉店に間に合った。よし、みんな行くぞ!

1900(ヒトキュウマルマル)基地クラブ「白山」集合だ!

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みずほ銀行さん、7223万円間違っちまった!

2010-09-09 | Weblog
 本日は、16日から始まる第三回定例会の「議案送付日」である。与党の交渉会派(所属議員3名以上)には、議案送付の前に「勉強会」と称して、担当理事者(管理職)から、議案の内容が詳細に説明される。地方自治法で禁じられた「事前審査」の疑いもある行為であるが‥

 与党でもない(らしい)、交渉会派でもない私が議案を知るのは、本日議案書が届いて初めてである。一つ一つめくると、出てくる出てくる疑問と疑惑が。その中でも、お茶目というか、バカというか、あきれた補正予算があった。

総務管理費 償還金。利子及び割引料 7223万9千円 普通預金の利子返還

 と、補正予算の事項別明細書に書いてある。なんのこっちゃ。我々、フツーに暮らしている民間人にとって、普通預金の金利が7200万円もつくことは皆無だし、ましてや、利息は返すって‥????

 どうやら、事情は以下の通りである。

大田区の公金収納機関として指定されている、みずほ銀行蒲田支店には、あらゆる公金の出入りを管理する「公金管理口座」の普通預金がある。そして、この口座の利息は、通常の通帳とは違って、手計算で算出して、年2回大田区に支払っているのだという。

ところが、なぜか、5年前から、金利を二重に支払ってしまっており、大田区職員が今年になって、それに気づき発覚し、返金することになった。

 ふう~、みずほ銀行といえば、我が国を代表するメガバンクである。閉店後、残高が1円でも違えば、残業してでも問題を見つけると言われる銀行で、7200万円を二重払い?????????それも5年間、こちらが指摘するまで気づかなかった??そんなバカな!!

 さらには、毎年、決算処理をしている大田区職員、会計管理室、監査事務局が、例年より「倍増」している利息の残高に「おかしい?」と、チェック出来る職員がいなかったことも情けない。「区民は間違えるかもしれないが、国や都、まして、みずほ銀行が間違える訳がない」とでも思っていたのだろうか。

 自治体会計は、お小遣い帳と一緒で「単式簿記」である。企業会計であれば、5年前まで遡って、財務諸表を作り直し、修正税務申告をしなければならないが、お小遣い帳では、そんなことをする必要がない。

 補正予算を組んで「お返し」すれば終わり。それでいいのだろうか?公金収納機関としての信頼性に疑義はないのだろうか。課徴金でも取ってやれば、と思うのは貧乏人の発想か‥‥

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羽田国際化イベント開催、はたしてその意味は?

2010-09-08 | Weblog
 新しい区長が当選され3年半。この政権の特徴的キーワードは「中国」と「国際化」に象徴される。

 区長は何度も中国を訪問し、連合町会長や商店街連合会長まで公費で引き連れて中国を訪問している。来月も、やはり町会長たちを連れて中国を訪問するらしい。(今回は実費徴収)はたして、今、基礎的自治体である大田区が、中国と親しくすることに何の意味があるのだろう。

 松原区長は、宇都宮徳馬代議士(親中国派)の秘書が政治の世界への第一歩だっただけに、中国はお気に入りのようだが、今すべきことは「外」ではないだろう。「内(大田区)」をもっと見つめることが基礎的自治体の長には求められよう。

 また、羽田国際化のイベントも頂けない。はたして、羽田の国際化で、区内産業にいかなる恩恵が被られるのか、まったく理念のないまま、イベント屋と化してしまった感すらある。

 昨年度は、わけのわからない幟旗と空港内での展示に4000万近くの税金を投入し、議会では与野党双方から疑問視する声があがった。それにも懲りずに、明後日から2日間では、羽田空港国際化記念GLOBAL EXPOなるイベントが行われる。

 各国政府観光局、航空会社、旅行業者、区内団体などが参加して行う、お祭り行事で、イベント屋さんに約5000万円で請け負わせたものだ。イベントとしては面白いだろうが、はたして、区内への経済的波及効果はいかほどのものだろうか。

 地方自治体の施策すべてに、費用対効果を求めるつもりはない。赤字であっても行わなければいけない事業が多いのが行政の宿命でもある。しかし、税収の落ち込みが激しい昨今「どうでもいい」イベントに多額の税金を投入すべきではない。

 それこそ、区長お得意の「地域力」を使って、区民や区内団体の力で、手作りのイベントにしたほうが、例え集客が少なくても、よいと思うのは貧乏議員の戯言だろうか。

 国際化事業予算、昨年度の4000万円、今年度の5000万円あわせて9000万円あれば、認証保育園が1件新設出来る。羽田が国際化して、区内産業を中国に移転したら、ただでさえ風前の灯の区内ものづくり産業は、壊滅的な打撃を受けるだろう。

 極楽トンボのような、理念なき国際化、ビジョンンなき親中行政には、声を大にして反対である。

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2011大田区議会・区長選挙の事情

2010-09-04 | Weblog
 来年の4月で、大田区議会議員、区長が任期切れとなり統一地方選挙で改選となる。そこで、今日現在の立候補予定者などをお知らせしよう。

区長選挙

松原忠義氏:現職
現職2期目の戦いながら、青島幸男(元都知事)状態に区職員からはブーイング。区長支持で分裂気味の自民区議と町会がどれだけ支援するかが鍵?

湯本良太郎氏:区議2期、前自民党(離党)
現職のダッチロールを見ていられず、自民党を離党して立候補を表明。区議会議員以外に社会経験がないこと、祖父が区議会議長、父が大田区指名建設業者というハンデイを克服できるかが鍵だろう。

宇佐美登氏:元衆議院議員(区長立候補については不明)
最近街に出没しているのは、区長選挙狙いか?前回の選挙以降、有力な後援者が離反するなど、いささか苦戦。その衆議院選挙では、平沼赳夫氏に物心両面の支援を受けたが、落選後は一切連絡がなく平沼氏はいささかご立腹!

衆議院選挙や区長選挙では、4万とも5万とも言われる創価学会票が、当落を決める。現状では「現職支持」のようだが、終盤戦で「勝ち馬」が見えてくると、その行方は不確定でもある。

区議選挙

区議選挙

自民党
現職のうち、河津章夫、近藤忠夫両氏が公認申請をしていない。引退か?河津氏はご子息を擁立するとのウワサがあるが、世襲批判とご子息の会社が大田区指名建設業者であることがどう響くか?他の現職15名は公認申請を終了。前回落選の伊佐治氏も区議会自民党をブログで批判しながら、自民党から立候補予定。鈴木章浩都議の地元から1名、海老沢信吉区議(引退)の甥っ子ら最終的には現有議席の18名程度の擁立の見込み。

民主党
区議の田中、柳ケ瀬両氏が都議に当選したため、現有議席は7議席だが、15議席程度の候補者を擁立予定。宇佐美氏の元秘書も民主から出馬予定。ただ、「落下傘」または「突然」候補が多いため、共倒れが危惧される。ほとんど大政翼賛会的な現区議会民主党が、主体性を出せるかは、新人候補の資質にかかっている。

公明党
現有12議席の擁立予定。定年(62才)で引退する区議が多いが、清波貞子氏(元副議長)のみ再出馬らしい。政治的には溝口氏や荒川氏の再出馬のほうが党のためには、よいと思うが‥(公党の人事に口出すな!とのクレームあり。ごめんね)

共産党
現有議席に、都議に転出するも落選した黒沼氏が復帰、また前回落選の福井氏の擁立で9名を公認の模様。

生活者ネットワーク
現在2期目の奈須りえ氏が続投。さらに新人1名を擁立の見込み。奈須氏は
区内全域幅広い支持を集めている。新人との票割りが二名当選の鍵。

緑の党
ドイツも環境政党と紛らわしいが無関係。その思想的背景とは無関係に、自民党的に地元に密着の野呂けい子氏が続投。町会、商店街などでも結構、強い支持あり。

荒木秀樹氏(無所属の会)
現在4期目。「完全無所属」を自慢にしている、元新井将敬代議士秘書。議案に対する賛否は完全に区長与党。地元では大人気らしい。来期も楽勝?

みんなの党
ウワサでは3名程度の擁立らしいが定かではない。永井前区議会議長が「みんなの党へ行こうぜ!」と現職に声をかけているが、真偽の程はわからない。擁立すれば複数当選するだろう。

日本創新党
前回は、中村敦夫グループで落選した馬込の須藤氏が、どうやら創新党から出馬するらしい。中村敦夫氏と山田党首では左右両極端の思想の相違があるが、いいのかしら?

たちあがれ日本
いまのところ、私以外に名乗りをあげている候補はいないようだ。

社民党
現職の西村氏を除名にしたため、現有議席はないが、根強い支持者がいるので1名は公認するだろう。西村氏は復党しないと次は厳しいと思うが‥

 以上、概ね65名(今後無所属候補が名乗りをあげるだろうが)が、現在のところ来年の区議選挙に立候補予定であう。定数は50名。議会改革(役人のお墨付き機関を止める)に真剣な候補を是非選んでいただきたいものだ。

 議会改革のふり、をする方は実に多いが、何回か委員会でご一緒すると、それが「ふり」であるのは素人でもわかる。

 大都会の田舎、大田村役場、大田村議会を改革する4年に一度のチャンスがやってくる。


***「村」と表記したが、全国の多くの村議会のほうが、わが大田村より余程、真剣に議論しており、この書き方は正しくないのだが、あえて自虐的に書いた。志高い村関係者の方々には、お許し願いたい。***


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