いぬぶし秀一の激辛活動日誌

おかしな議員[わんちゃん]の激辛日誌です。日々感じたこと、活動報告、行政への提言など、本音で書き込む人気ブログです。

40歳代の教員がヤバイ(?)@区立学校

2005-12-15 | Weblog
  大田区議会議員47名中最多(といってもHPを持っていない議員も多いが‥)のHPアクセス数(延べ24万3千ビュ-)は自慢でもあり、また、そのお陰で、多くの情報がもたらされるようにもなった。(苦情も多い!)

 昨日は、ある区立小学校の保護者から、担任教員の「異常行動」について、悲痛な叫びがメ-ルで届けられた。文面から察するに、事は緊急を要するようなので、さっそく下記質問書を作成して当該校に出向いた。

 公務出張中の学校長に代わり、副校長(以前は教頭と言っていた)が対応。たまたま訪問中であった教育委員会指導主事も同席して事情をうかがった。

 区内で起こる「問題教員」のほとんどが「限度」というものを知らないことによって、問題を発生させている。極道というタスキを作った教員、バトルロワイヤルを授業中見せた教員、修学旅行中に酩酊してセクハラをした教員、PTAと飲酒して自転車をかっぱらった教員、給食費をピンハネした教頭など、すべて「こうしたら、こういう結果になる」という、通常の社会人が持っている常識が欠落している。

 今回の教員についても、概ね原因はそこら辺にあるように思う。しかし、学校側も教育委員会も「保護者との誤解とコミニユケーション不足」と認識しているようだが、そんな簡単な問題ではない。そこで、ある質問をした。私「その教員は40歳代でしょう」副校長「47歳です」

 やっぱりな~。不思議なことに、過去に区内公立学校で問題をおこした教員はほとんどが40歳代なのだ。(給食費ピンハネ教頭は50歳代だった‥)なぜなんだろう。以下、私なりの推論をご披露する。

 それ以上の世代、つまり50歳代から定年までの世代は、火炎瓶をなげていた学生運動の所謂「横浜国大」世代で、その仲間内(日教組など)で、なんとか教育研究会などを組織して切磋琢磨をそれなりにして、もまれてきたのだろう。

 それ以下の世代、現在の新任教員から30歳代の教員は、初任者研修など、教育技術の研修がそれなりに充実してきたので、まあ、なんとか格好がついてきたし、そもそも難しい試験を勝ち抜いてきたエリート集団でもある。

 ところが、40歳代の教員は、採用時がバブルの頃で、優秀な学生は皆民間企業を目指した。そこで「教員にでも、仕方ないからなろう」という、デモ・シカ教員が誕生する。50歳代教員が若い頃されたような「板書指導」から始まる厳しいOJT(職場指導)もなく、なんとなく20数年自己流でやってきてしまった。と、思えるのだが、どうだろう。

 ただ、今回の問題教員は、向山式の教育技術を学んでいたというのだから、向上心はあったようだが、残念なことに「限度」を知らないようだった。

****但し、多くの40歳代の教員は、職務に忠実かつ、教育者としても優れた人材であることを申し添えておく****

 以下、質問書の内容である。

大田区立●●●小学校             平成17年12月15日
校長 ○○ ○○様
                        大田区議会議員
                        犬 伏 秀 一

謹啓 
時下益々ご清祥の段、お喜び申し上げます。
また、平素は児童の健全育成、学校運営にご尽力を賜り御礼申し上げます。
さて、過日、複数の貴校在学児童の保護者より、以下の情報が提供されました。にわかには信じがたい内容でありますが、事実関係を調査のうえ、早急にご回答いただきたくお願い申し上げます。


保護者からの情報

1.●●●小学校の○○校長は、向山式教育法の実践者である。その同志であるA教諭を本年4月に同校に呼び寄せ○年○組の担任とした。

2.A教諭は、以下の行為を行った
*多動症障害のある男子が体罰で、首にアザを作り帰宅した
*林間学校で、同児童に対し、ガムテープでぐるぐる巻きにした。
*プールサイドから水面にいる男子の頭を踏んだ。
*頭をつかんで黒板にたたきつける、えりをつかみイスから引き摺り下ろす、胸ぐらをつかみすごむなどの行為は日常的である
*保護者が抗議すると、覚えていない、そんなつもりではない、で逃げる。
*抗議に来た保護者の子供については、報復をした。
*「こんなことを親にいいつけた馬鹿がいる」とすごむ。
*A教諭の本(明治図書)を教室で宣伝している。
*テストではなんでXをつけたのかわからないものが多い。説明を求めると「面倒くさい」と逃げる。

3.教育委員会にも、向山式の信奉者がいて調査も打ち切られた。

4.学校長の前任校での問題を知っている人気教師B教諭を2年の在任期間で転勤させた。

5.向山式で開発した縄跳びを700円で売った。

6.11月の百人一首大会の景品に向山式の宣伝下敷きを学校で購入しようとしてPTAに阻止される。

7.A教諭のクラスの子供たちは、報復が怖くて、親には「絶対に抗議しないでくれ」と懇願している。

8.自殺者がでるのでは、と心配である。

以上
(写し)大田区教育委員会指導室長


 なお、私の質問に対する、本日の段階での、学校側、教育委員会の見解は以下のとおり。

1.については、校長、A教諭ともに向山式の会員であるが、だから呼び寄せたという事実はない。

2.については、誤解されている部分が多い。ガムテープは「ぐるぐる」ではなく「ぐる」だった。腋の下にいれて計る体温計を落とすので、とめるためにガムテ-プをまいた。A教諭の本は、教室から撤去した。

3.事実無根であり、現在も調査を継続している。

4.通常の人事異動である。

5.使いやすいから欲しければ安価で譲ると言ったもので、販売したのではないが、誤解を受けるので中止させる。

6.「阻止」されたのではなく、話し合いのなかで誤解を受けないよう、中止した。

7.8.については、現在、そのようなことのないよう指導中である。

 くれぐれも、教員本人の人生なんぞどうでもいいから(自己責任又は自業自得)、子ども達が、楽しく新学期に登校できるように善処されたい。頼むよ!


2件のクレームが区役所に「売名議員」

2005-12-14 | Weblog
 区役所の控え室にある私の机のうえに一通のハガキがあった。差出人は「愚劣行為を考える大田区民の一人」とある。信書であれば、ご本人の了解を頂戴して転載するのだが、匿名なので、勝手に公開させて頂く。以下要旨である。

テレビで区議がゴミ屋敷清掃をしていたのを見て疑問に思った。区議の仕事は周辺住民の被害迷惑を第一に考え、こういう人種には即刻この場を立ち退き、強制的に収容所に入れるという法律を議会で検討すべきである。こういう表面ヤサ男を選んだ区民も愚民である。日本社会の根本的ダラクは父心を忘れて母心のみになったからだ。このババアの立場にのみ立って周辺のまともな人間が迷惑をこうむっていることまったく無視のこういう議員を売名人気取りやというのであろう。売名よ、さようなら。

 ほんの20分弱の映像だけで、この問題のすべてを考えられるのは心外である。そこにいたるまでの、周囲の人々からの悲痛な懇願、関係法令との問題、ゴミ屋敷住民との信頼関係の醸造など、長い時間かけたうえでの、掃除大作戦である。その異様な臭さの中「区議のミッション」を自問自答しながらも、きれいな街を!の一念で作業した心境は、現場にいた人間なら皆共有しているはずだが、理解いただけないだろうな。

 さらに、区議会事務局職員より、電話受信メモが届いた。以下は、メモの内容である。

発信:区民(女性) 匿名希望
昨晩テレビで、ゴミ屋敷のことをやっていた。前にも片付けに行っている。一人のところへいったい何回片付けにいくのか?税金の無駄遣いだ。われわれの血税を使うな。議員の売名行為である。この意見を必ず議員に伝えて。
(10分経たないうちに同じ方より電話あり。内容は同じ)

 正論である。反論はしない。ただ、強制撤去以外に、周辺住民の皆さんが平和で異臭のない元旦を、どうやって迎えられるというのか、教えていただきたい。血税は、役所雇い上げ(地域行政センターに常駐している)のトラックの費用と、一部職員の人件費だ。あの膨大な量のゴミ袋代の半分は、私のポケットマネーである。すべて足しても、区議会議員一人の海外視察費用80万円には遠く及ばない。はたして、無駄だろうか?

 前回、テレビ朝日でちょこっと顔が出たときも、似たような趣旨のメール、ハガキなどが届いた。よくよく調査すると、ある特定の政党を支持する方のものだった。今回が、その種かどうかわからないが、このような意見があったことを、より広くお知らせする意味で公開させて頂く。

 この2件のクレームの後、別の電話があった。ゴミ屋敷周辺の顔見知りになった女性からだ。

お陰様できれいになり、ありがとうございました。ただ、マンションのゴミ捨て場にも侵入しているようなので、カギをつけるように管理会社に要請してもらえないでしょうか。費用は私が払いますから。どうぞよろしくお願いします。

 ふ~!売名と言われようと、公務員、教職員の天敵となじられようが、私は現場第一主義!今やる!すぐやる!出来るまでやる!

 

地域活性化等調査特別委員会視察@大阪市

2005-12-13 | Weblog
本日と明日、2日間の日程で、地域活性化等調査特別委員会の視察で大阪に来た。

 午前中は、大阪市経済局の大阪産業創造館を視察した。ここは、中小企業支援の中心的施設で運営は財団法人が行っており、仕組みとしては、大田区産業プラザと同様のものだ。

 ただ、実際に業務にあたっているのは、民間人スタッフで、1年間のミッションを渡し、それが達成できないと、翌年雇用しない、という公務員では到底できない厳しいモチベーションを与えている。

 そのせいか、非常に活発な活動が行われており、昨年度の施設利用者34万人、メルマガ発行3万部、新規商業者162社、売り上げ増65億円、という実績を残している。

 さらには、ネーミングが「お役所的」ではなく、とてもいい。例えば、施設のパンフレットには「儲かるネタの宝庫」とある。以下、一例をあげる。

なにわあきんど塾、ビジネスプラン鑑定団、うりうり教習所、売って儲ける社長道場、あきない虎の巻、いろはに創業等など…

 堅苦しくなく、名前だけで内容が理解でき、思わず参加したくなる、絶品である。行政のサポートもさることながら、きっと、自信に満ちた笑顔の担当部長さんの「属人的努力」が大きいのだろうな、と痛感した。

 行政が、組織としてシステムとして「活性化」することは、ひょっとしたら無理なのではないのだろうか。以前書いた、和光市役所にせよ、中小企業庁にせよ、ここ大阪にしても、先進的な行政組織には必ず「キーマン」が存在する。

 はたして、大田区には、その人財がいるのだろうか…

テレビの威力、魔力@区内ゴミ屋敷

2005-12-12 | Weblog
 区内某所(高級住宅地)のゴミ屋敷の住民とは、すでに4年以上の「お付き合い」になる。好物の缶コーヒーを飲みながら談笑する時は、極めて聡明なお婆ちゃんなのに、ゴミについてだけはダメだ。

 3年前には、テレビ朝日の「黄金伝説」にメールして、バラエテイ番組の特番として、この屋敷をキレイにして頂いた。布川何某というタレントが導入されたが、お婆さんからクビになり、庶民派よゐ子のはまぐち氏を紹介したのも私だ。結果、お屋敷は完璧にリホームされ、婆さん幸せ。番組も23%という高視聴率をゲットし、周辺住民も含め、みんな幸せ!のはずだった。

 それが、以前ほどではないが、またまた同じ。そこで、今度は同僚議員(岸田哲治議員、田中けん議員、奈須りえ議員)と、大田区行政と共に、年末お掃除大作戦を挙行した。そして、事前打ち合わせの際、現場にたまたま取材に訪れていたフジテレビ報道スタッフに遭遇。本日、スーパーニュースという報道番組で20分間、放送されたらしい。(まだ、帰宅していないので見ていない)

 放映時間が終わったと思われる時間から、私の携帯は途切れることなくなった。懐かしい知人、友人から「見たよ」「ご苦労さん」とのメッセージだ。ホームページから検索して、見知らぬ方からもメールを頂いた。テレビの威力を痛感した。

 反面、この婆さんにとってのマスコミ、特にテレビな「魔力」である。前回の、テレビ朝日の「大盤ぶるまい」は桁違いだったが、それ以前にも、民放各局の報道が「いくばくかの謝礼」を払っていたらしい。それが、ゴミ問題の根源とは言わないが、一因にもなっている。

 つまり、ゴミを集める⇒苦情がくる⇒マスコミが取材にくる⇒お金が入る。という構図である。さらに、ゴミがあることによって、行政当局が、他の高齢者の何倍もの頻度で訪問してくれる。結果、淋しくない。ということもある。「一億総白痴化の元凶」とまで言われたテレビだが、現代社会の情報取得には、もはや欠くことは出来ない存在だ。

 だからこそ、発信側には高度の倫理観が求められる。他人の恥部を暴露し、楽しむような「ゴミ取材」で「報酬を払う」ような態度は、周辺住民にとっては「犯罪行為」ですらあるし、ゴミ屋敷の住民の更正には逆効果ですらある。ちなみに、今回のフジテレビは会社の方針として絶対に金銭は支払わない、とのことで安心‥

 また、一部議会関係者や行政、区民から「いぬぶしの選挙対策だろう」という、ヒソヒソ話が聞こえてきた。冗談じゃないよ!あの家で、一日ゴミと戦ってご覧よ!と、申し上げたい。

 ちなみに、本日、この住民からルス電が入っていた。「あなたが片付けたゴミの中に、イカ2ハイ、塩辛、焼きそば、アボガドが入っていました。20日までに返してください」ハイハイ、さっそくスーパーに出かけてお届けした。まんざら、ウソではないから怖いのだ。

 しかしさ、お婆さん!まだ片付けて1週間だろ。こりゃないだろう。来週までに、キレイにしといてね!

本日の映像↓




まずい!町会忘年会で1等賞を当てちまった‥

2005-12-10 | Weblog
 いよいよ忘年会シーズン真っ盛り。このシーズンには、私自身の中に、自己矛盾が発生する季節でもある。それは、以下の相反する私の行動規範にある。

1.酒(特にビール)大好き!騒ぐの大好き!宴会大好き!
2.意味もなくお酌するの嫌い!同様に、ペコペコ嫌い!
3.議員は仕事と行動で評価すべき。
4.貧乏で、会費が払えない!

 つまり、忘年会に誘われりゃ出かけたい。ビールも飲みたい。騒ぎたい!しかし、意味もなく「議員」だという理由で、ペコペコお酌をしてまわる姿は、自分にとっては許しがたい。さらには、一晩6件ものかけもちがあったりすると、4の理由で「行きたくない!」となってしまう。

 その点、今日の町会忘年会は気楽だ。自分の住んでいる町会の忘年会で、ここの元会長、現会長、婦人部長などは「町会会員なのだから」と、普通に扱ってくださる。他の議員が「会費」と称して、若干大目の会費を持参しても返す、というマトモな感覚をお持ちである。ありがたい。

 さて、そこで、そうは言っても、困った問題がおこってしまった。事件は、最大の盛り上がりのビンゴでおきた。ここのビンゴは幹事さんの工夫で「ビンゴ」になってから、賞品の番号クジをひく。従って、一番初めにビンゴになっったからといって、いいものが貰える訳ではない。

 40人近い参加者の中から、次々にビンゴが出るが、1,2等のハロゲンヒーターは当たらない。お!2等が一人でた。まだでない、まだでない。ついに、残った人は3人。私も入っている。だいたいクジ運がないのだが、今日は、運んあいのが幸いしてしまいそうなドキドキである。

 「ビンゴ!」でた。私がビンゴである。恐る恐る、クジをひく。ひいた番号は「1」。な、なんと一等賞、ハロゲンヒーターである。やった~
いや、喜んではいられない。会場の羨望の眼差しをどうするか、である。いくら会員とはいえ「議員が1等賞をもっていった」という事実にはかわりはない。

 辞退するか、それとも、じゃんけんゲームでもするか‥聡明な議員諸兄なら、いずれかを選択するのだろう。

 私は、というと、悩んだすえ、大急ぎで持って帰った!

議員報酬値上げ(?)反対で議会が止まる‥

2005-12-09 | Weblog
 今日は、第4回定例会最終日である。今回上程された各議案(補正予算、条例改正、人事同意など)がすべて採決される。すくなくとも、私が議員になって以来は、区長側が提出した議案で否決されたことはない。

 自民党、公明党の両区長与党が賛成すれば、それだけで過半数を超えてしまうからで、それ以外の与党会派や共産党の賛否は、その後のことはともかく、少なくとも議決には影響しない。

 とは言っても、自らの良心に恥じてまで「区長与党」として義理をはたすこともない、と常々「是々非々」で賛否に票を投じているので、お役人からは「野党」だと思われているかもしれない。

 今日も、議案4件、陳情1件で反対または退席をした。陳情に退席の理由は後日書くが、今日は、議案4件に反対した反対討論の原稿を読んで頂こう。

 この討論をするにあたっても、大騒ぎがあった。これらの議案に反対したのは、日本共産党の議員全員、ネット無所属連合3名のうち、生活者ネットワークの議員2名、民主・自由・未来の5名のうち、田中健議員と私の2名,野呂けい子議員(緑の党)合計13名合計12名である。とくに、ネット無所属と、民主・自由の会派は、会派の中で意見がわかれた。

 そこで、大会派からクレームがついたようで、議長が両会派の幹事長を呼んで、副議長と議会事務局長を交えての「調整」が相当の時間行われた。結局、会派の中で、意見がわかれたまま、反対討論では「絶対に会派名を言わない」ことを申し渡されて、午後6時35分に本会議は再開された。

 国会を模倣して地方議会でも会派制度を実施しているが、国会と違って、区内の様々な価値観を代弁する区議会議員が、会派内ですべて「同一意見」になるなどということがあるのだろうか。

 以下、私の討論である。

 私、犬伏秀一はただ今上程されました、第152号議案、大田区長等の給料等に関する条例の一部を改正する条例、第154号議案大田区監査委員の給与等に関する条例の一部を改正する条例、第158号議案大田区教育委員会教育長の給与、勤務時間その他の勤務条件に関する条例の一部を改正する条例、および第159号議案、大田区議会議員の報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例の一部を改正する条例に反対の立場から討論をいたします。
なお、関連する第153号議案大田区行政委員会の委員の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例については、期末手当がなく、実質値下げのみであることから賛成いたします。
 当該4議案の報酬改定は、平成17年11月29日付、大田区特別職報酬等審議会の答申をうけて行われたものであります。
本答申では、4 特別職報酬等の改定の適否についての(3)において「職員の給料が減額されているにもかかわらずこれを引き下げないことは、区民の納得と理解を得にくい」と述べ、さらに(4)では「減額することが適当」と述べております。
 しかしながら、7 において、この(4)の答申文と矛盾する期末手当の増額に言及するという論理的矛盾を含有しているのであります。
現在、区長をはじめ私たち議員など特別職の期末手当は、「職員の.例による」とされており、これを明確に支給月数を規定する、との答申に基づいた条例改正には賛意を示すものであります。
 しかし、3.55ケ月として区報などに公開されている特別職の支給月数は、実は、その前段において1.45の支給係数をかけて計算されているのです。つまり、報酬月額は1.45倍されたうえで、3.55ケ月分支給されるのです。この実質支給月数は、6月期、12月期がそれぞれ1.65ケ月とされているものが、2.3625ケ月、3月期が0.25ヶ月とされているものが0.3525ケ月、年間では3.55ヶ月が5.0625ケ月となるのです。
このことは、区報などには一切公開されておらず、「お手盛り」と批判されてもいたし方ないものと考えます。
 今回の期末手当0.15ケ月増額は、ただいま申し上げましたように支給係数1.45をかけると、0.2175ケ月の値上げに相当いたします。
今回の改定により、月額報酬は区長で月額12000円、一般議員で7000円の減額と、区民や職員にはうつりますが、実際には、期末手当で区長約25万円、議員約134000円の値上げとなり、いずれも、月額報酬の減額分より多く、結果、報酬の値上げとなるのであります。
 特別職の報酬が少ない、との議論があるのだとすれば、このような、月額報酬を下げ、期末手当で補填するような姑息な増額をせず、正々堂々と月額報酬を増額し、期末手当は現行の3.55ケ月に支給係数をかけた実質支給月数で明示、公開すべきであります。それこそが、区民、納税者、有権者に対し高度の説明責任を有している我々特別職の責務であると考えるのは、私だけではないでしょう。
 見かけは、報酬の値下げを装いながら実質は値上げをするという、第152号、154号、158号、159号の4議案には、まさに答申文にあったように「区民の納得と理解は得にくい」と考え、議員各位の反対へのご賛同をお願いしつつ反対討論としたします。



はつらつとしていた大田区職員@中小企業庁

2005-12-07 | Weblog
 環境や役職が人を作る、とはいい古された言葉だが、まったくその通りだと思う。古巣自衛隊は、階級が即役職なのでわかりやすい。陸・海・空(曹下士官)は、やはりそれなりの風格や顔つきだし、幹部は、その階級に応じた顔をしている。ウダツがあがらず、暗い貧相な男が高級幹部だった、などということはない。

 さて、今日は、地域活性化等調査特別委員会の視察で、霞ヶ関にある中小企業庁を訊ねた。我々のバスを入り口で出迎えた職員は、どこかで会ったような気がした。すると、同僚の議員が「大田区職員のAさんだ」と教えてくれた。エッ!Aさん?区役所で働いていたときと、まったく違うではないか。

 彼は、大田区から派遣で、中小企業庁の技術課で勤務している。大田区においても、産業経済畑や、企画財政の経験が長く、優秀であるので抜擢されたのだ。が、それでも、今日の彼のはつらつさは、区庁舎での彼とは別人である。思い込みかもしれないが、自信にあふれ、衣服などもシャレているように見えた。

 中小企業庁という、我が国産業の根幹を担う官庁での経験は、きっと彼に大きな自信と活力を与えたのだろう。多くのキャリア官僚、他県からの出向者との中で、きっと葛藤もあったろう。残りの任期、よい人脈と経験を積み、大田区に凱旋して欲しいものだ。

 さて、これまた、元気で利発そうな課長さんの、中小企業庁の説明には、そのテンポのよさと、内容の多さに圧倒されてしまった。この課長さんは、とりわけ優秀なのだろうが、国の役所の人材の厚さには恐れ入った。

 特に印象に残った説明を以下に記す。

中小企業の納税額3兆円⇒国の中小企業予算140億円
農業者の納税額数百億円⇒国の農業予算3兆円

政策の転換
すべてを救うのではなく、意欲ある企業を伸ばそう。
かわいそうだから、なんとかしよう、ではなく、中小企業が鍵を握っている。
政策官庁への転換。
ただし、日常的にしんどい所をどいうするかが、問題だ。

 2時間の説明時間一杯に説明していただいてたが、率直な感想は、北朝鮮の援助物資のようだ、と思った。つまり、川上である中小企業庁には、メニューがいくつもあり、それなりの予算も組まれているが、川下の都道府県をとおり、区市町村に降りてきたときには、はたして、この「熱き思い」は伝わらない。


あたりまえのことが出来ない国、社会

2005-12-06 | Weblog
 随分前に、カトキチの社長でもあり、当時観音寺市長も務めていらした、加藤義和氏とパーテイで1時間近く懇談させて頂いたことがある。あまりに有名人のためか、参加者が遠慮して近づかなかったので、シメタとばかり独占した。

 私「どのようにすれば、政治家をしながら、企業経営と両立できるんですか?」
 加藤氏「簡単ですよ。知行合一です。皆、どうすればいいか知っている。しかし、実行する人は少ない。実行すれば100億ぐらいの会社は簡単につくれます。」

 中国陽明学の言葉であると知ったのは、相当たってからだった。行商の身から、カトキチを上場企業にまで作り上げた氏の言葉だけに、重みがあった。さらに驚いたのは、その翌年の年賀状まで頂いたことだ。さすが実践家である。知行合一、当たり前のこと、知っていることと行動を一致させること。わかっていてもなかなか出来ないのが人である。

 私が常に実行している実践例、それは「ハイ」という返事である。入学式、卒業式、その他来賓として紹介を受けたら、すかさず「ハイ」と返事をするのだ。これは、小学校以来、名前を呼ばれたら返事を‥と教えて頂いたことだ。

 ところが、ほとんどの来賓は返事をしないので「ハイ」と大きな声で返事をすると、会場から笑いが出る。まったくおかしなことだ。

 先日は、その「あたり前」の行動をされて感動されたことがあった。それは、取引先の小さな商店主さんからの一通のメールだった。

「毎度ありがとうございます。貴店よりの入金を確認致しました。今後とも宜しくお願い致します」とあった。

 私は、毎月末には、経営者として数十件の支払いを振り込みで行うのが常である。当たりまえのように振り込んでいたが、今まで「入金ありがとう」とメールや手紙が来た会社は、今回を含めて2回である。振り込まない(いえ、金がなくて振りる込めない)と、振り込め、という督促はよく来るが‥

 この商店とは、10月から取引を始めたので、振込みは今回が初めてだ。さらには、先月末の支払い金額は、数十件の振込先でも最も少ない額だった。であるのに、この「あたりまえ」のメールには感動した。

 社会がデジタル化し、ネットバンキングか一般化し、給料も振り込み、支払いも振込み。お金に対する感謝や、価値観がいささかおかしくなっているのかもしれない。

 朝起きたら「おはよう」と挨拶をし、呼ばれたら「ハイ」と返事をする。何かして頂いたら「ありがとう」と言う。まったく、あたりまえのことが出来なくなった、最近のこの国は心配だ。

 今月からは、当社も「ありがとう」を連発することにしよう。

 


あっぱれ公明党!防衛省と児童手当のバーター

2005-12-05 | Weblog
 報道によれば、来年の国会において全自衛官の願いであった「防衛省」が実現することになった。これは、与党、自民党と公明党が合意したものだ。但し、その見返りに、公明党、創価学会の公約であった児童手当の小学6年生までの支給延長(現行は3年生まで)を自民党がのむことになった。

 まあ、政教分離の議論もあろうが、全有権者の5%程度(800万~900万)しか票のない公明党が、その公約を実現させるのだから、あっぱれである。その過程には、なんら違法な行為はなく、自民党が公明党と連立を組まなければ小選挙区で勝てない、との事情があるだけだ。

 ある政治目的を達成するために、支持団体が、ある政党を応援する。その結果、その政党が与党になり、支持団体の要望を政策として実現する。この限りにおいては、創価学会、公明党の行動はまさに民主主義と言わざるをえない。情けないのは、文句を言いながら、投票にもこない有権者である。

 さて、永年、なぜか自民党が防衛庁を「省」にできなかったことが、公明党のおかげ(?)で実現することになった。よかった!よかった!

 そもそも、国家を守る省庁が「Agency(庁)」であることのほうが不思議だ。現在の防衛庁は、内閣府の外局である、が、さらに外局として、陸・海・空自衛隊を有している。そして、外局のくせに、長官は大臣である。ちなみに、国土交通省の外局である海上保安庁長官は、同じ「Agency」だが、国務大臣ではない。

 防衛庁長官は、閣議に出席する大臣ではあるが、庁であるが故に、閣議を招集する権限をもたない。「省」への昇格を機に、我が国が世界で認められるマトモな国家にあるよう切望する。

 また、公明党さんにおかれては、この調子でバーターで、人権擁護法案や外国人参政権法案など、日本をぶっ壊すような法案を要求しないようお願いしたい。

よ~し!次は、教育基本法と憲法改正だ!ガンバレ与党!

ふざけるな!六郷どんと焼き、環境保全の観点で中止

2005-12-04 | Weblog
 最近、世の中は狂っている、と感じているのは私だけではないだろう。権利が以上なまでに尊重され、本来尊重すべき伝統文化や歴史がなおざりにされている。

 大田区の六郷地区では、多摩川の河川敷で、地元町会などの共催で「六郷どんと焼き」を1月初旬に行っている。子ども達は、家にあるお札やダルマなどを持ち寄って、我が国の伝統的な行事の災に、今年一年の安泰を願いながら、焼き芋をほおばる。私も、地元PTAのころから、お手伝いをさせて頂いていたが、来年の日程を聞いて驚愕した。

 来年は「中止」だというのだ。理由は、ダイオキシンなど有害物質を排出する可能性があるので、中止する、というのだ。アホ~!誰だ、そんなくだらんことを言うのは!

 個人情報保護法だ、こども権利条約だ、ジェンダーだ、なんとか法だ、最近の世の中は狂っている。本来、あるべき伝統文化や、国家の歴史的行事などが、過剰に反応して中止される。

 千葉県のある保育園では、保育参観を申し出た保護者に対し、保育士(保母と呼べよ!)が「それは、園児の権利ですから聞いてみます」と答えたという。バカである。義務を果たせない者に権利はない!(生きる権利など基本的人権はあるが‥)

 ダイオキシンが発生するかもしれないから、どんと焼きをやめるだと!誰が、そんなくだらん決定をしたんだ。役人か?許さんぞ。狂ってる!

 怪我をするかもしれないから、運動会の騎馬戦をやめ、男女共同参画に反するから、桃の節句や端午の節句をやめる。この国は、バカだらけになってしまった。

 年に一回のどんと焼きで排出されるダイオキシンの量と、子ども達の、どんと焼きを見る笑顔、そして、その歴史的教育効果、地域の人々の交流等を天秤にかけたら、どっちが重要なのか。

 誰が決定したのか、週明けに殴りこみに行ってやる!バカ野郎!