いぬぶし秀一の激辛活動日誌

おかしな議員[わんちゃん]の激辛日誌です。日々感じたこと、活動報告、行政への提言など、本音で書き込む人気ブログです。

被災地の瓦礫をみんなで受け入れよう!

2012-02-24 | Weblog
 大田区の清掃工場でも被災地宮城県の瓦礫を受け入れることが決定している。その受け入れの決定を区議会に諮らなかった、松原忠義区長の姿勢には腹がたつが、日本中の自治体が、国民が自ら出来ることを行って被災地を支援することは、人としての義務ですらあると思う。

 ところが、区議会でもほかの自治体でも、ヒステリックに被災地の瓦礫受け入れに反発する声がある。そして、そのことが瓦礫処理を遅らせているのだ。

 今日は、以下私の知人から来たメールを公開して、被災地の瓦礫について考えていただきたい。

ご無沙汰しています。

I県のAです。

このことについて、岩手県の「東日本大震災津波に係る災害対応検証報告書」がまとまり、県のHPで公開されていますので情報提供します。

http://www.pref.iwate.jp/view.rbz?nd=920&of=1&ik=3&pnp=67&pnp=882&pnp=920&cd=37172

夏の●●時点では、震災当初の災害対応について、まだ県として検証中でしたので、簡単にしかご紹介しませんでしたが、これをご覧になっていただければ、当時の雰囲気が分かっていただけると思います。

この検証は、県庁内だけでなく、全市町村及び防災関係機関へのアンケート、現地調査などを元に作成されています。検証した結果は、県地域防災計画等の見直しに活用されます。

検証項目は通信・情報、避難行動、避難所運営など、21項目あります。各項目について、問題点、原因分析、改善の方向、防災対策への反映ポイントを整理しています。

ただし、具体的地名や数量情報等が少ないので、関係者でなければ当時の情景を想像することに限界がありそうですが、自治体の災害対応知る入門書にはなりそうです。

個人的には、未曾有の大災害をよく乗り越えてきたものだと賞賛したい気持ちと、平成20年岩手宮城内陸地震での反省が不十分だったのではという悔悟の念が混ざった複雑な気分になるところです。

ちなみに、本日、震災当初の岩手県災害対策本部を題材にした「ナインデイズ 河原れん著 幻冬舎」が出版されています。これをご覧になるとさらに当時の雰囲気がよくわかります。ノンフィクションの小説形式です。私は出てませんが。

被災地の現在ですが、今年の冬はとても寒く、仮設住宅の水道管が凍結するなど、依然として厳しい状態が続いています。一方で、やっと復興庁が発足し、震災復興特区の第一弾が認定されるなど、前進している面もあります。

ですが、中々進まないのが瓦礫の処理です。岩手県は通常の年間処理量の11年分、宮城県は19年分と膨大な量の瓦礫が、仮置き場に山積みとなったままです。今のところ処理できたのは岩手が8%、宮城が5%程度にすぎません。

被災地の迅速な再建のため、3年を目処に瓦礫を最終処分することを目指し、県内の施設をフル稼働させたり、仮設の焼却炉を設置するなど、対応を取っているわけですが、当然ながら自県だけでは対処しきれません。

このため、対応可能な自治体に瓦礫受入の応援をお願いしたいところなのですが、被災地から瓦礫を送る前に、混乱を全国に送っているような、そんな事態に大変困惑しています。

岩手県の場合、沿岸南部にはそれなりの処理施設がありますので、沿岸北部を中心に応援願いたいところです。この地域は、福島第一原発からの距離が、250~300㎞くらいです。関東方面だと、神奈川県や静岡県くらいでしょうか。

航空機モニタリング調査でも地表面から1mの線量は0.1μSv/h以下と、やはり神奈川県や静岡県と同じくらいです。ですが、この瓦礫がまるで放射性廃棄物のように認識され、各地で受入反対運動が起きています。

目に見えない放射線に対し不安を抱く気持ちも分からなくはありませんが、被災地が全て汚染地帯というわけではありません。東北は広いです。岩手県であれば、千葉県、埼玉県、神奈川県、東京都にもう一回東京都を足した程度の面積です。南部は確かに線量が若干高いですが、北部は平時と変わりありません。

先日、秋田県と岩手県は瓦礫処理に関する協定を締結しましたが、秋田県によると、瓦礫受入に対して、地元の反対は意外に少なく、寧ろ、他県から反対の声が、多く寄せられるとのことです。

県としては、瓦礫の線量を測定して情報公開を徹底させる以外に対応が取れないわけですが、ここまでくると、お願いする立場でこんなことを書くのも何なのですが、科学的な議論というより、もはや感情論になっているのではと思ってしまいます。

復興元年の平成24年ですが、日々、いろいろな問題が出てきます。

 私は、大田区として東京都として出来うる限りの支援をすべきが、日本人としての役割だと思っている。左翼的思想の団体が「被災地の瓦礫受け入れ反対」と、自分勝手な議論を展開しているが、私は大反対である。万一放射能が入っていたとしても、処理に協力すべきである。

 なぜなら、人間は助け合うというミッションを持って生まれてきたからだ。さらには、所詮、死ぬまでしか生きていないのだとしたら、ガタガタするんじゃねえよ!