いぬぶし秀一の激辛活動日誌

おかしな議員[わんちゃん]の激辛日誌です。日々感じたこと、活動報告、行政への提言など、本音で書き込む人気ブログです。

親権とは何か?ある児童相談所案件から

2010-01-03 | Weblog
 昨年末、地元の知人から以下のような相談があった。

A君(小学校4年生)は、12月10日朝、姉と大喧嘩をした後登校した。出掛けに「帰って来たら覚えていろ!」と姉は見送ったそうだ。その喧嘩のせいで、口が腫れていて給食が食べれなかった。心配した担任が養護教諭に相談。

校長の知ることとなった。さらには、たまたまスク-ルカウンセラ-も居合わせたため、最高の布陣でA君を問いただしたところ「家が怖いから帰りたくない」と再三訴えたそうだ。

そこで、校長は区内専門部署と相談のうえ、児童相談所へ「虐待の疑いあり」として通報した。通報を受けた児童相談所は、A君を一時保護し今日に至っている。なんとか、家族のものに帰して欲しい。

 A君のお父さんは、地域活動に積極的に参加し、少年野球の指導者を務めるなど、子どもの育成には強い関心を持った方だ。また、日頃から、体罰そのものを否定はされていない点を力説したことが、児童相談所の担当者に「虐待有り」と判断されたようだ。

 虐待の通報は、大変悩ましい問題でもある。通報せず、悲惨な結果になったケ-スは再三報道されている。その意味で、学校長が「疑いあり」として通報したことは、やむをえなかったのか、とも思える。

 反面、A君の「怖い」という言葉だけで「虐待の疑い」とすれば、親の監護権、親権とはいかなるものか、ということになる。私自身、二人の子どもが中学生程度までは、ひっぱたいたり、夜、ドアを施錠して外で反省させるなどの体罰を行っていた。

 それが「虐待」と言われたら、家庭での主体的な教育力は萎えてしまうだろう。親が子どもを叱る、子どもはそれを「怖い」と感じるから、二度としなくなる、という当たり前の指導が成り立たなくなってしまう。

 さらに、家庭内で兄弟姉妹による喧嘩は、社会性を養う良い場であるはずが、行政のおせっかいで出来なくなることに成りかねない。

 新春から大変難しい宿題を頂戴した。関係部署と検討したい。

(なお、本件はA君のお父さんから、問題提起するご承諾を頂戴している。)

参考

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