魚屋は何軒かあったが、桜畠三番丁から寺町二丁目に出る右角に「別所さん」が経営する魚屋があった。石で出来た大きな少し前に傾斜した台に魚が並べられていた。絶えず水をかけていた感じ。その台の後ろに捌く台があって、そこで別所さんが注文に応じて捌いていた。蝿が沢山たかっていたので、一つには蝿取り紙が一二本たらされ、ガラス瓶に水を入れて蝿をおぼれさせる装置もあった。学校帰りにこの横を通ると「一朗ちゃん、今晩は秋刀魚だよ」と別所さんが声をかけてくれた。
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