西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

人口縮小時代のまちづくり(2)

2011-05-18 | 地域居住学
昨日書いたブログのコメントとして書いても良かったが、読みやすさも考え、続き(2)としてここに書いてみたい。

昨日の最後の方に「経済や組織(会社、行政、大学)なども縮小せざるをえない」と言ったが、日本の外の海外との関係を強く考慮すると違う像も見えてくる。

つまり、日本や現在の先進国(日本以下ドイツやイタリアなど)以外では予測では、当分の間、人口は増加し、世界全体でも増えてくる。これ自体は日本のような「少子化対策」ではなく逆に「少子化に向けての対策」が必要かもしれない。

まあ、それはおいておいて、世界の人口が増加傾向という条件を入れると、日本において、今後、経済的にも組織的にも「縮小傾向」という理解に少し留保をおく必要がある。

日本で、より少ない人口で「三人寄れば文殊の知恵」を徹底的に実践して「科学・技術立国」を鋭意行っていけば、経済は必ずしも急なる「縮小」に陥らないで良いかもしれない。そのうえ、例えば大学生も世界から集まってくれば、それは大学も必ずしも急なる「縮小」にならないことになる。(今も努力されているが、「遅々と」しているのも事実だが・・・)

この延長線の面もあるが、前稿で「除外」していた「移民」を受け入れると言う政策転換も視野に入れる必要があるかもしれない。

さて、それらは今後の検討事項として、まち、都市自体が「縮小」する場合の「創造的縮小(creative shrinkage)」のイメージはどんなものか。今後、多彩なアイデアが出てくると思うが、二三の「思いつき」をメモしておこう。

(1)空き家、空き地がでてくる場合、公園、広場に出来ないか。
(2)空き地、空き家を必要な施設(例えば高齢者向け、集まり用など)に出来ないか。
(3)空き地(空き家を壊す場合も含め)で都市農業が出来ないか。
(4)空き地を都市林地に出来ないか。
(5)空き地を超高層を「過剰」減築した場合の低層での「移転地」に出来ないか。
(6)空き地を災害時の一時避難地、仮設住宅地、恒久移転地としてリザーブ出来ないか。・・・

そこを使って、●当該都市の縮小人口のためにも、●より広域住民のためにも、●更に全世界のためにも魅力的都市空間を作り上げるように位置付けていきたい。

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