西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

人口縮小時代のまちづくり(3)雑考-1

2011-05-18 | 地域居住学
今の東日本大震災を考えると、正に「人口縮小のまちづくり」を真面目に実践する必要がある。この大震災が起こらない段階での予測でも東北地方の人口は右肩下がりで「縮小」することになっていた。

で、こういう状況、よほどのことがない限り、右肩上がりに逆転は無理だろう。

よほどのこと」と言うのは、例えば「震災地域」で、物凄い起業などがあって雇用が爆発的に増え、東京辺りから若手の働き手がどっと移動する場合などである。

大地震、津波の他、東電の福島第一原発事故が収束の見通しがないことも人口減少の要因である。これで気づいたことが一つあって、「長期的に日本で人口が減っていくとすると、まあ企業上の需要が伸びることもありうるが、全体として電力需要は伸びず、従って、原発を無理に維持する根拠は薄弱になる」ということだ。


別のことだが、人口が減少して空地が多くなる場合、それらを全体として幾つかに統合するイメージの下で考えると、避難地、仮設住宅地、本設住宅地に活用できるということがある。

市街地を白と黒の「市松模様」で塗り分けて、(まあ、その単位は色々考えられる)黒が建物が建っている部分、白がオープンスペース(空地)とすると、大地震で黒の部分が崩壊しても白の部分に再建して、黒の部分の瓦礫は片付けて空地にすれば良いのである。(つまり、黒白は絶えず転換していけば未来永劫、震災復興都市となるであろう。)

どうでしょうか。

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