西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

愛・地球博と大阪万博

2005-08-18 | 時論、雑感
愛・地球博は、今日、入場者1500万人を達成したと言う。35年前1970年の我が国最初の「大阪万博」では、入場者は約6700万人(外人170万人)、国民の半数以上に達する熱狂だった。この入場者記録はいまだに破られていないようだ。
私の先生である京大の西山卯三教授(+上田 篤助教授)や東大の丹下健三教授(+磯崎 新さん達)による「お祭り広場」がメイン会場だった。
でも私は行かなかった。そういう「喧騒」は好きではないからである。恐らく今回も行かないだろう。皆さんはどうですか。万博は人生を変えましたか。

おばあちゃん仮説

2005-08-18 | 色々な仮説や疑問
(身近に孫を「世話」して・・)私の愛読雑誌の一つに『WEDGE』がある。新幹線で東京に往復するとき、執筆者の一人・中西 進先生の示唆で「グリーン車」に行き、備えつきのその雑誌を貰ってきて読んでいく。多分これで読んだと思うが、生物学の長谷川真理子さん(早大)が「おばあちゃん仮説」を紹介している。
考えてみると、動物では卵を産んだら「終い」というのも多いし、哺乳類でも子供を大人まで育てるのはあるけれども、孫を育てるのは人類を除いて皆無である。特におばあちゃんは、子供を小さいとき育てた経験があるので娘や孫にとっては重宝だ。ために乳児、幼児死亡率が大幅に下がって、人類の寿命は大幅に伸びたのであると・・。最近は子育て経験のない核家族で虐待や極端には「殺し」が行なわれ、子供災難の時代になっている。世代家族を同居だけでなく、近居も含め考え直し位置づけしていかねばならないのではなかろうか。

和顔愛語

2005-08-18 | 生活描写と読書・観劇等の文化
「わげんあいご」と読むようだ。高口恭行さん(京大建築1年先輩、一心寺住職、建築家、元奈良女子大学教授)が、私の退職にあたり贈ってくれた言葉である。説明を聞くと最高の褒め言葉だ。普通の『広辞苑』等の辞書には、そのまま載っていない。でも仏教事典には、載っているだろう。
高口和尚は、自らのことを「あの世ツアーのこの世営業所長」と言われていたが、今夏はどのような「営業」をされたのだろうか。

台風一過、孫達帰りて「夏休み」終了

2005-08-18 | 生活描写と読書・観劇等の文化
孫達が帰った。台風一過、家中の喧騒から静寂が戻った。「喧騒」のドサクサで私は9歳の孫(男の子)に「中学に入って英語で少し喋れるようになったらイギリスにかばん持ちで連れて行ってやる。大学に入ったら一緒にビヤホールに連れて行く」と口走っていたようだ。それまで元気でいれるかどうか。4歳の女の子は、帰ってから「何処へ行っていたんだっけ」などと言う位なので、単に言葉の相手をしただけだが・・。そして、私の8日間の「初めての夏休み」も終った。

孫達にまごまごうれし祖父の夏 市路

山折哲雄さんの話「夕焼け小焼け」

2005-08-18 | 色々な仮説や疑問
宗教学者の山折哲雄さんの話で印象に残っていることがある。山折さんが韓国の仏教学者と話をしていて山折さんが「仏教思想は日本では弱くなっています」と言った趣旨を言ったら、かの長老学者は「韓国はもっとひどい。日本では庶民の中に浸透している。」と言って、「夕焼け小焼け」(仲村雨紅作詞 草川 信作曲)に言及したようだ。そこには仏教思想が浸透していると言う解釈をしたとのことだ。
1・夕焼け小焼けで 日が暮れて 山のお寺の 鐘が鳴る お手々つないで みな帰ろう からすといっしょに かえりましょ
(国中に山のお寺があるのは、なにより仏教が普及していることであり、一緒に帰ろうとは、人間同士だけでなく他の動物との共生も表している)
2・子供が帰った 後からは まるい大きな お月さま 小鳥が夢を 見るころは
空にはきらきら 金の星
(子供や小鳥と、月や星も一緒に宇宙に存在している)
というのである。童謡にそういう深い意味があるとは知らなかった。

私の考え出した言葉(37)箒の先から居住地改善

2005-08-18 | 私の考え出した言葉
毛沢東の「鉄砲の先から政権獲得」といった物騒な言葉があったが、勿論、現在の日本でそれはあたらない。しかし、その言い方が頭にあって、この言い方が生まれた。居住地管理には維持管理がベースにあるが、毎日の掃除がまた基礎であろう。家の前を箒(ほうき)で掃き清めるのがその中心である。管理の専門家の疋田洋子先生にお聞きすると、道掃除の要諦は、隣や向かいの家との境界より少し先まですることだ、と言う。互いにそうすることで道が綺麗になるわけだ。
そして、その毎日の箒を使いながらの掃除の先に、道や居住地を良くしていくポイントが見えてくるということだ。そういえば前にブログで書いたと思うが、関連して、疋田先生の退官にあたり私は次の575を贈った。
つくりたる家を良くする大掃除 市路