埼玉のおじいちゃん社長不動産コンサル奮闘記

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TV朝日の「あなたへ」を見て

2014-11-24 16:33:48 | Weblog

去る11/23の9pよりテレビ朝日の日曜洋画劇場の高倉健さん追悼企画番組、隆旗康男監督の「あなたへ」を見ました。富山刑務所の嘱託作業専門官島倉英二に扮する高倉健が退官したら夫婦で全国をドライブしようと話し合っていた妻洋子(田中裕子)との約束を果たそうと、暇を見つけては自分で改造していた車で、奥さんが上司の妻に託した2通の遺言書に従い単身、富山の刑務所職員宿舎から、妻の故郷長崎の平戸漁港まで行く散骨の旅を主題にしたTVドラマでしたが久しぶりに良いドラマを見せてもらったと思いました。

 最初は刑務所に慰問に来ていた歌手洋子と知り合い、結婚し病弱だった洋子が上司の妻に託した2通の遺書に従い、妻の死亡と共に辞表を出し妻から自分宛の遺書に従い、散骨の旅に出る事をきめた主人公に、辞表を取り消し長期休暇にふりかえてくれた上司の温情に甘え富山を出発するところから始まります。 

 途中キャンピングカーで日本中を放浪している元国語教師と偽る、車上あらし、杉野照夫(ビートたけし)と知り合ったり、北海道の物産展を出店するために日本中を回っている田宮祐司(草刈剛)や南原真一(佐藤浩市)と知り会い店を手伝ったりしながらの一人旅は富山から飛騨高山、京都、瀬戸内、下関、北九州市門司区、そして洋子の故郷である長崎県平戸・薄香へと続きます。

 やっと目的地に着いて、受け取り期限だった郵便局止めのもう一通の遺書を受け取り「さようなら」とだけの妻の遺書から、「時が来たら、私の事は忘れて貴方の人生を歩んで下さい貴方には貴方の時が流れている」と言いたかったのではなかったのかと気がつき、どうしようかとこれまで悩んでいた散骨への決心がつき、嵐の近づいた港町で散骨のための船を捜しますが、誰も出してくれる人はなく、やむなく南原氏の紹介してくれた船頭大浦吾郎(大滝秀治)の家をたづねたがにべもなく断られてしまいました。

 車の中で一夜を過ごそうとしている島倉に食堂を経営していた、多恵子(余貴美子)は食堂の2階で寝るように娘奈子(綾瀬はるか)に言いつけるが、島倉は遠慮しながらも食堂の座敷席に泊めてもらうことになり、そこで多恵子の主人が元魚師だったが、他の儲けにも手を出して多額の借金を作り、その借金を返すてため無謀ともいえる漁に出て海難事故で行方不明になってしまった話しを聞く。多恵子は船頭大浦を紹介したメモからその字は自分の主人だと直感して、散骨するとき娘、奈子のウエデイング姿の写真を行方不明の主人に逢わせたいからと、一緒に沈めてくれと島倉に頼む。

 翌日、奈子の婚約者だった大浦卓也に再度祖父の大浦吾郎に船を出して繰れるように説得を頼んでいたのも効を奏し、島倉は暇つぶしに、ぶらついていた街のとある写真館のショウウインドウで偶然にも若い時の妻の写真を見つけたり、再度尋ねた大浦さんには今度は快く船を出してもらい玄海灘の沖合に出て、夕闇の海に散骨し、帰りに門司にいる南原に会い無事散骨の出来たお礼をいい、ウェディング姿の奈子の写真を渡します。こうして失踪中の父南原はウェディング姿の娘の写真を手にしたのでした。

 一見何のこともない散骨旅行の様ですが、いろいろな出会いや悲しい別れが散りばめられており、味わい深い感動のドラマでした。久しぶりに日本人向けのドラマを見せてもらった感じでした。東宝映画と隆旗康男監督を初め出演者の皆様にも感謝、感謝です。

 ㈱市川不動産