埼玉のおじいちゃん社長不動産コンサル奮闘記

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金融工学学会と日本リアルオプション学会との合同大会に出て

2008-11-24 09:46:51 | Weblog
去る11/8に金融工学学会と日本リアルオプション学会との合同研究大会が行われました、先ず「グローバル金融危機と証券化市場」というタイトルで、みずほ証券チーフストラジストの高田様の講演に続いて、「証券化のゆくえ」というタイトルでムーディーズジャパンの代表取締役の北山様が講演され、休憩をはさんで、教室を変え「証券化と格付け」についてMIT.オックスフォード大を卒業されたというブレナン教授が、同時通訳付きで講演され6時30分より学内のニューマリンズで懇談会となりました。
当初総合司会をされる予定だった川口有一郎先生はドバイの国際会議に招聘され出張中と言うことで川口先生に代わって前川教授が務められました。
去る10/25の朝日新聞にMITの名誉教授でノーベル経済学賞を受賞されたポール・サムエルソン教授が今回の危機は避けられた筈の危機で、規制緩和と金融工学が元凶だと言う論文をのせ、今回はバブルの坂を上って行くときに、信じられない程の激しい「レバレッジ(てこの原理を使う様に、少ない元手で大きな取引をすること)のやり過ぎ」が横行した。この危機を終わらせる為には「赤字をいとわない財政支出」だと言われた事がのっていたので、私はこの様な時金融工学会の会長の川口有一郎先生はどんなお話しをされるのかお聞きしたいと思い参加したのでした。確かに高田様のお話の中で、証券化の拡大はレバレッジを効かせた二次証券化が行われたと言うお話しがあり耳を疑う思いがしました。
去る11/17の朝日新聞ではワシントンで開かれた、金融サミット(G20)ではオバマ氏はもう陰の主役で規制緩和を続けたブッシュ政権の政策を転換するべくサミット期間中はオルブライト元国務長官が同氏の代理人として殆どの参加した各国の代表団と会談をしたとのことでした。
そして再発を防ぐため1.各付け会社に対しては適正化を狙い登録制にする事、2.クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)即ち社債等が不履行に成ったとき損失を肩代わりする保険料を受け取る仕組みに対して、売り手と買い手の資金のやりとりなどを仲立ちする機関を設立する方針にする事、3.国境を越えて活動する主要な金融機関の全てをそれぞれ監督するグループを設置する事を打ち出したと報道されました。一日も早く世界の各国が協力してこの不況を脱出する工夫をして欲しいものです。

(株)市川不動産