アバウトなつぶやき

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SLツアー

2005年11月19日 | おでかけ
 学生の頃からの友人3人で行く予定になっていたバスツアー。そのうちの1人が都合が合わなくなったため、代わりにチロちゃんを誘って行ってまいりました。
 メンバーはワタクシ&次男(3才)、たま吉&息子(3才)、チロちゃん&長男(7才)&次男(もうすぐ3才)。そう、団体バスに子連れでの参加…。行く前から迷惑をかけてはならぬと気合が入りまくりのワタクシ達です。
 以前、やはり子連れでバスツアーに参加した際、周囲に気を使いすぎてぐったりしてしまった経験があります。今回もかなり不安だったため、うちの長男には行く前に「かなり辛抱が要るよ」と強調。結果、長男は留守番をとったのですが、連れて行ってあげたかった気持ち半分、来なくて良かった(1人増えるとやはり狭いです)という気持ち半分でちょっと複雑。。。
 事前に電話をして「子連れなので出来れば最後部座席にして欲しい」とお願いしてあったおかげで、座席は最後部。少なくとも後ろの人には気を使わなくていいので、これは助かります。
 で、前に座ってくれたのは会うなり子供に声をかけてくれる、子供好きのオジサマ方の団体!嬉しい~♪これでこの旅行は安泰だ~。(そのせいで、逆に「長男連れてきても大丈夫だったな…」って思っちゃったけど、来てみるまでどうなるか分からなかったもん、と自分に言い訳するワタクシ。)
 特に直前に座ったオジサマは、チロちゃんちの長男を自分の隣の空いた座席に座らせて遊んでくれたりしました。おかげでみんなが気分良くバスの中で過ごすことが出来ました。本当にありがとうございました!!
 
 このツアー、清水港クルーズ(ランチつき)&大井川鉄道のSLに乗ろう、というもの。
 まずは清水港に着き、エスパルスドリームプラザで出港まで時間をつぶします。どうやらココは観光客だけでなく、地元の人の生活にも欠かせない施設のようで、駐車場は満車でなおかつ車が連なっているのを見かけました。
 清水港は…というと、食事に夢中でろくに景色も眺めていませんが、富士山が臨めるのは事前の評判どおり。立派な形の富士山が見えました。でも「富士山を臨む」といえば風光明媚なカンジがするのですが、そういう雰囲気の場所ではなかったですね。
 ワタクシのもつ清水港のイメージは「漁港」でした。静岡は沼津や焼津のイメージが強いので、清水港もそんな感じだと思っていたのです。
 ところがどっこい、行ってみると全くの「貿易港」で、近代的で工業的な雰囲気の港でした。割とスッキリしてごちゃごちゃした感じは無かったものの「これなら四日市港とかわらんな~」と思ってしまいました(清水のみなさま、とんだ暴言でごめんなさい!一過性の観光客ってことでお許しを~)。清水の事をもっとよく知れば、印象も変わると思うんですけどね。その辺りが浅くなるのはツアーの宿命とでも言いましょうか。ツアーだと「連れて行ってもらえる」ので、どうしても下調べがおろそかになります。ツアーの利点はあくまで値段…。

 その後、いよいよSLの走る大井川鉄道へ向かいます。
 我々の乗るのは家山駅~新金谷の区間。急行なのでたった一駅、30分ほどの間です。それでも、実際に運行している汽車は初めてなのでうちの次男はワクワクもの。
 さて家山駅で待っていると…初めに入ってきたのは見慣れたオレンジ色の列車です。「えっ!?近鉄特急?」と口々に疑問を唱える団体のご一行。
 大井川鉄道はSLで有名ですが、普段の運行は色んな鉄道会社から列車を払い下げてもらったものを使っているようです。車両紹介ページを見るとよく分かります。
 大井川鉄道の機関車は事前に読んだ子供の本のせいでC12型だけだと思っていましたが、実はいろんな種類の機関車を備えているようです。今日乗ってきたのはC11型にも見えました。
 なぜ「見えました」なのかと言うと…一瞬で判別できなかったからです。
 だってね、機関車の部分が後ろ向きで入ってきたんですよ!(写真参照)
 汽車が線路の向こうから入ってきた時にゃ目を疑いましたね。普通、SLが来るとなれば黒くて丸い顔が煙を吐きながらやって来ると思うじゃないですか。それが、石炭を乗せる四角い背中がまず見えたんですから。
 汽車は後ろ向きでも走れるのは知ってますが、観光地なんだからそりゃないだろ~という感じ。
 でも、「ポッポー!」という優しい響きと白い煙に次男は興奮!
 「汽車だー!ポーッって言ったよ!すっごいねぇ~♪」と目を輝かせてぴょこぴょこ動く次男に、横で見ていたチロちゃんも「そんだけ反応が良いと嬉しいねぇ。」。うん、喜んでくれて連れて来た甲斐があるってもんだよ。
 やはり人気があるのか、席はほぼ満席状態。添乗員さんが乗り遅れがないかハラハラしながらホームをウロウロしていたので、先頭まで汽車を見に行くのはやめておきましたが、ホントは汽車の顔をちゃんと確認したかったなぁ。ここでも長男を思い出して「もう一度、今度は家族みんなで乗りに来たいな…。」と思うワタクシ。
 車内に入ると、なんだか懐かしい感じの古いストーブの匂いがしました。あったか~い。
 暖房の熱源が何かは分かりませんが、匂い自体が暖かいのです。窓はスチール、手すりは木。隣の車両には「二等車両」の文字があったそうです。窓から右手に見える家はすっかり新しいけれど、左手に見える大井川は昔から流れているんだろうと思うと旅情を感じさせてくれます。
 「窓を開けると煙が入って鼻が黒くなりますよ」とバスガイドさんが言っていたので、他の人が寒くならない程度に窓を開けてみましたが、煙の匂いや煤は感じることが出来ませんでした。やっぱりトンネル内で開けなきゃダメだった?
 そしてトンネル内では「トンネルだ、トンネルだ、うれしいな~♪」と歌う次男。「かーちゃん、楽しいね♪」とひと言に母はメロメロよ、次男。
(※追記ですが…他の写真もよく見たら、今回乗ったのはC10型でした。後向きに走るのが得意な機関車みたいです。)

 SLを降りるとすぐに日が落ちてしまいました。
 ツアーにはお茶工場の見学も含まれていて、牧の原へと向かったのですが既に午後5時を過ぎています。「こんな時間に工場が動いてるの?」と思ったら、さすがに工場内へは入らずに、工場前にある店舗でお茶菓子や煎茶のサービスを受けるだけに止まりました。ま、お土産を買わせるためには欠かせないコースなんでしょうね。
 
 余談ですが、このバスの運転手。地元の人じゃないからか、各場所へ送迎する際に道を間違えたり、同じ場所を戻るためにすごい遠回りになったりしてました。おかげで、休憩時間を短縮されたり帰宅時間が予定より1時間以上遅れたり…。
 ツアーってのはもっとマニュアル化されてるものかと思ってましたが、意外に日程とその予約状況だけで動いてて、後は現場任せなのかしら?と、思わせられました。あまりに段取りが悪すぎなんだもん。
 でもまぁ、楽しかったので文句は言いません。少なくとも我々には良い一日でした。

 さ、長男に会ったら(これ翌日に書いてるんだけど、ご主人さまと一緒にバイク乗りにサーキットへ行っちゃってろくに話してないの)お留守番の感想をじっくりと聞かなくちゃ。