中学校の校外指導のために今日の仕事は遅刻…と思ったけど、休むことにしちゃってお出かけを入れました。
行先は、ただいま
ポール・デルヴォー版画展を開催中の
大垣スイトピアセンターのアートギャラリー。
ここは公共施設には珍しく火曜日がお休みで、月曜日に行っても大丈夫なのです。
▲このリーフレットも先日のダリ展同様カットが施されていて、こちらはシルバーインク使用。最近のリーフレットは工夫されてるのが多くていいですね。
スキャンしたら処分してるけど、捨てるの惜しい気がしてきた。
もういいかな~と思っても、ポール・デルヴォーはやっぱり観に行ってしまうなぁ。
彼が版画を手掛けたのは晩年のことなので、シュールレアリスムとはちょっと違う作品ばかりです。でも、彼の世界観のままに不思議で神秘的な雰囲気の女性が描かれています。
彼の描く背景は彼自身の思い出の場所がモチーフになっていることが多いらしいです。私と彼の人生で似た部分があるとは到底思えないのに、なぜか彼の絵(画)の背景には入り込むことができます。相性が良いのかな。
他の画家の描く美しい風景画や奇妙な背景を見ても、その背景に生きる人物はその画家の描いた人物というのが通常の感想です。
けれど、なぜかポール・デルヴォーの背景には入り込める。あんな裸でギリシャ彫刻みたいな女性が描かれてる、書き込みの少ない背景なのに本当に不思議。
あの女性たちに私が人間味を感じていないってことなのかもしれないけれど、画として受け止めた時にはあの女性たちの存在感を無視できるはずもないというか、女性の顔しか目に入らないくらいなのに。。。
また今日も不思議な感覚にさせてもらいました。
ところで、この展覧会の図録が思いのほか素敵で気に入ってます。
B5サイズ相当のコンパクトさで、黒地に金文字。そして側面も金ピカでとてもキレイ。
大垣の街は初めて行ったけど、いいところでした。
大垣城の城下町の雰囲気も残しつつ、水郷の町として環境を大事にしているのが伝わってきました。
スイトピアの「スイ」=「水」とは知らなかった。
利用者が少なくてもったいないなぁ、って思いましたが、私としてはゆっくり楽しめて良かったです。