アバウトなつぶやき

i-boshiのサイト:「アバウトな暮らし」日記ページです

クサギの実

2009年10月11日 | そめもの
 秋になり、草木染めのシーズンになって来ました。
 一昨年、イベントで作ったものをコチラで紹介したところ、気に入ってくれた方がいらっしゃいました。
 プロではないワタクシに、なんと注文という形をとってくださったんです。ありがとうございます。
 クサギを気に入ってくださったので、この夏はクサギの木を花の時期から5~6ヶ所チェックしていました。

▲以前も紹介したけど、クサギって薬っぽいニオイがするので「臭木」って書きます。外国じゃ「ピエロみたいな木」と言われてるそうな。
 
 が。
 クサギは雑木なので、晩夏になり伐採されたところが何ヶ所も!
 近所はことごとくアウトだったため、隣町で採取して来ました。


 一昨年のデータをみると、布と同量の実で鮮やかに発色していました。
 計ってみたらもう少し要るようなので、明日は反対側の隣町に行ってみます。この連休、晴れてて良かった♪

 とりあえず、これから大豆の豆汁で下染め(たんぱく質の力で染めやすくする下処理です)の準備をします。
 しかし、これ失敗したら今年はこの量の実は集められないかも…。
 成功をお祈り下さいませ。

桜はもう遅かった…

2008年04月26日 | そめもの
 最近は暖かくなってきて、しかも花粉症の症状の出る日が少しずつ減って来ました。これからのシーズンが一番好きかも。
 やっと体を動かす気になってきたので、急いでうちの彼岸桜の皮を剥ぎに行きました。
 思いついてから今日まで、用があったり雨が降ったりで機会がなかったんです。まぁ、思いついたのも遅かったけど。

 実は桜の木を染色に使う場合って、花の咲く頃が一番キレイな色:ピンク色が出るそうなんです。樹全体がピンクになるんでしょうね。
 もうすっかり桜蘂(さくらしべ)も落ち、葉が出てきてるので遅いかもしれない!

 剥いで来て急いで抽出してみたけどやっぱりダメでした。
 木のせいなのか、剥ぎ方のせいなのか、時期のせいなのか、量のせいなのか…。
 どれがイケないのかわからないけど、オレンジ色に染まったのでした。朽木よりちょっと明るいだけでした。うーん。
 まだ媒染してないので、加工したら紹介できるかもしれません。
 しかし、残念。。。
 木をサトザクラに変えるか、また一年待つかだな。
 木と変えると言っても、よそ様の木の皮を剥ぐわけにもいかないので一年後の線が濃いですね。
 次は枇杷の葉にかけます。なんでも枇杷は赤っぽくなるとか。
 昨年に使ったことのないもので一度は染めてみたいと考え中。

できましたー!(イベント用成果品)

2007年11月11日 | そめもの
 思い起こせば2ヶ月強前。
 草木染めの出店をする事になり、「せめて30点は作ろう」と決めて作り始めました。
 そしてこの週末、やっと予定数を越えての完成です!
 巻きもの(マフラー等)8点、袋もの20点、コースター22点。
 コースターはとても小さなものだけど、合わせると50点の商品が出来上がりました~♪

 思えばこの2ヶ月、毎日このことばかり考えて過ごしてました。
 その成果を見ていただけると嬉しいです。(今日の写真は大きいし、多いよぉ)

 まずは巻きもの。

▲ドビー織の幅広ストール
 左が玉ねぎ染め(みょうばん媒染)、右がコーヒー染め(鉄媒染)



▲ボイルボーダーのストール
 栗の鬼皮染め(鉄媒染)

 ちょっとムラに^^; これを味と思うかどうかは判断の別れるところですね。


▲ボイルのぼかし染め幅広ストール(この写真は折ってあります)
 左がウコン染め(みょうばん媒染)。右がヤシャブシ染め(みょうばん媒染)

 一応ぼかしになってるんだけど、分かりますか?
 ぼかし染めはスジが入らないよう、20分ほど腕を上下に動かしながら染めます。腕が痛かったです。。。


▲インド綿のマフラー
 左から順にヤマゴボウ染め(みょうばん媒染)、クサギ染め(無媒染)、玉ねぎ染め(銅媒染)

 以前にも紹介したクサギ染めは、絶対に白いモチーフ付きのマフラーにするつもりでした。澄んだ空気や水を感じるモノになったと自分では思ってマス。これは売れなかったら自分で使うからいい~(^^) …まぁ、他のだって売れるかどうかあやしいもんですが


 次は袋ものです。
 まずはエコバッグが大小それぞれ8点ずつで計16点。

 こんなカンジで2タイプあります。
 同じモチーフを数点ずつ作るつもりで始めたのですが、時間が経つうちに染料を増やしていったので、最後の方は完全な一点モノになっちゃいました。

 これはエコバッグの(小)のほう。
 ほら~、一点ずつでしょ?

 実はエコバッグを作る際に「これだけは!」とこだわった点があります。
 それは、ワンポイントに入れるモチーフは、染料の植物材料およびそれを連想させるものに限定する、って所でした。
 自分が草木染めのものを持つなら、「これは○○で染めた布~」って意識して持ちたいですからね。そこを意識してモチーフを決めました。
 あー、、、英訳はあやしいんですが、、、見逃していただけると幸いです。


 ひとつ上の写真とは順不同になってますが、モチーフのアップです。
 左上から順番にヤマゴボウ、クサギ、桜の朽木、
 玉ねぎ、ウコン、栗の渋皮、
 それと以前にも紹介したクマザサ、ブルーベリー。

 桜は本来、生木を使うとピンク色に染まります。でも、今のワタクシにはノコギリで木を切ったりのみで皮を剥いだりする根性がなかったので、朽木を使いました。
 そしたら、えらく渋い色になってしまったわけで「さすがにこのバッグに桜の花を刺繍してはいかんだろう…」と思い、落ち葉を連想させるアップリケを使いました。
 あと、栗の渋皮煮を作ったときの煮汁で染めたものは、モンブランの絵に(笑)。渋皮だけを強調した絵なんて無理ですから~。
 このモンブランの絵は、ワタクシのオリジナルではなくて刺繍の図案からヒントをいただきました。



▲エコバッグ(大)
 左上から栗の鬼皮、玉ねぎ、アカメガシワ、コーヒー、
 下段はクマザサとブルーベリーです。

 コーヒーの絵も図案からお借りしました。
 小サイズとの区別のため、麻や綿の自然素材で出来た紐をラインとして縫い付けてあります。ただ、クマザサとブルーベリーは一番初めに作ったため、エコバッグ(小)にもラインが入ってたりするんですが…。

 さて、その次が職場でもっとも好評だったバッグです。
 染料が同じで媒染剤を変えた2種類の布の内側に黒の接着芯を貼り、それと信楽焼のボタンを組み合わせて作りました。
 ゴールデンウィークに、earthさんに教えていただいて行ってきた、信楽の窯出し市で買ってきたボタンですが、覚えてる人いらっしゃるかなぁ?

▲紅茶バッグ
 紅茶染めでみょうばん媒染と鉄媒染。


▲夜叉五倍子(ヤシャブシ)バッグ
 ヤシャブシ染めで銅媒染と鉄媒染。

このバッグはA4サイズが入るように作りました。

 そして最後がコースターです。
 使った生地は麻100%の本麻。
 これの原価が意外に高いんだなぁ~。

▲一番左上のは比較用の無染色のコースターです。シールが黄色でしょ?

 これがワタクシの2ヶ月の成果でございます~。
 文字どおり寝ずに作業した日が何日もありましたが、なんとか終わり、昨日と今日は死んだように寝てました(笑)。

 さて、今の悩みはこのお値段。
 フリマじゃないと言われましたが、プロの作品のように高額を付けるわけにもいかず…。(草木染めの商品って、場所によっては驚く価格してますよね?)
 現物ではないのでなんとも言えないと思うのですが、「このくらいまでなら出せる!」と思う金額や商品がございましたら、アドバイスいただけると嬉しいです。。。