一昨日、たま吉が「28日が暇なら電車でどこか行こう」と言い出しました。たま吉の息子とうちの次男は年が同じでお互いが電車好き。うん、いいよとふたつ返事。
本当はシロウタを誘って彼女が切望している
豊田市美術館へ行こうと思ったのだけれど、シロウタは仕事が入っていて同行できません。「じゃ、次は一緒に…」とあてのない約束を哀願するので行き先は変更。他にも案はありましたが、
養老の滝で流しそうめんを食べよう、と言う事になりました。たま吉+息子+ワタクシ+長男+次男です。
電車に揺られて約1時間、養老駅に着きました。うん、良いお天気。あっつーい!
養老町のHPには駅から滝まで15分、なんて書いてあるけど実際に行った人のブログを見たら40分かかると書いてありました。こういう場合は40分が正解でしょう。しかしこの暑さの中、40分の上り坂(しかも2~3才の子連れ)はちょっと遠慮したい…。
駅から10分ほどの所には養老公園があります。なかなか大きな公園で、この公園で遊ぶだけでも楽しそう。流しそうめんを食べた事のない長男に「流しそうめんが食べられるなら別に公園で遊んで帰るってので良い?滝まで行かなくても良いでしょ?」と打診。名物なんだから、その辺の店でもやってるだろ。
ところが…。
無い。駅の近くにも無ければ、養老公園は一角に「楽市・楽座」と銘打った土産・飲食コーナーがあるのだけど、そこにも「そうめん」はあっても「流しそうめん」は無い。
「流しそうめんー!!滝まで行けばあるなら滝まで行こう!」と言い出す長男。え~行くの~?
「滝まで行ってもさぁ、竹で流してなんかくれないよ?ああいうのは団体用だからお店のは『回しそうめん』だよ。テーブルの機械でそうめんが流れるだけだよ?そうめんじゃだめ?」
…そんな説得、うちの長男が聞くわけないです。
たま吉と2人で「アンタが行くなら歩くわ。」となすりつけ合い。
「アンタ(たま吉)が『歩けない!』って言ったら、長男には『たま吉ちゃんが歩けないって言ってるからやめる!』って説得するしぃ。」と言ったら
「あたし…歩こうと思えば歩けるでぇ。」とたま吉。
くっ、やっぱそう来る?しゃーねぇ、滝まで歩くかぁ。こっからなら30分だ!
次男を抱いて歩こうとすると「i-boshi、滝まで次男を抱いて歩く気?」とたま吉。「次男、歩かせとったら1時間でも着かんわ。」「…うちも抱くわ。」
お互い、チビを抱いたり歩かせたりしながらぼちぼちと歩いて行きました。途中、看板があって「あと20分」「あと12分」と教えてくれます。道は山側を歩けば陰になっているので涼しいし、これなら普通の人なら無理しなくても駅から40分でラクに着きそうです。
とはいえ、歩き慣れてないワタクシは結構へたれ気味。「あと6分」まで来たところで「観光リフト」の看板を見つけて「やった!乗ろう!」と6分を金で買うことにしました。※写真は、たま吉+息子
リフトに乗ると滝の上のほうに出ます。滝を見るにはいいのだけど、これだと滝から流れ出した水の流れる様は見れません。なんか、一番良いところを見逃しているような気がします。
しかし、リフトは往復チケットを買ってしまったワタクシたち。こどもはリフトに乗ると喜ぶので良いけれど、これから行く人がいればリフトは往路のみをオススメします。帰りは下りだから歩くのも良いと思います。
滝の近くには何軒か店があり、どこでも流しそうめん、もとい、回しそうめんはやっているようでした。
古くからある観光地だけあって、設備もやはり古い。でもそれをキタナイととるか情緒があるととるかは人それぞれ。とりあえずは後者だと思い込んでお店に入る事にしました。
たとえプラスチックの机が傾いているせいで子供が麺つゆをこぼそうと、そのこぼしたつゆを拭いた布巾をおじさんが隣の流しそうめん機の中の水でゆすいでいようと、出された座布団が雨にさらされてカビが浮いていても気にしてはいけません。水は豊富で流しっぱなしだから水はいつもキレイだし、カビが生えている座布団を避けて座ればOKだから良いのです。
流しそうめんを初めて食べた長男はとても満足し、楽しい気分で山を降りてくる事が出来ました。
まぁ、母達は疲れているわけですが、子供たちの楽しそうな様子を見ているとこちらまで楽しくなるものです。帰り道は川に葉を流して競争したり、やはり古くからある土産物屋に寄ったりと、楽しく散策しながら帰りました。
滝の素晴らしさよりも、その道中を楽しむお出かけ。苦行に近いものもありましたが楽しい一日でした。