アバウトなつぶやき

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わたしのマーガレット展

2016年05月09日 | かんしょう
GWは特別な用がなかったので、松坂屋美術館で4/29から始まった「わたしのマーガレット展」を観に行ってきました。



ワタクシのマンガ好きはみなさんご存じの通りなのですが、マーガレットのお世話になったのは小学生高学年~高校生までといったところ。
幼稚園から小学校に上がる頃に「りぼん」・「なかよし」に出会って小学生の間は両誌をメインとし、作風が集英社が好みであったために「マーガレット」や「ぶ~け」に手を出し、和田慎二氏を通して「マーガレット」から徐々に白泉社の「花とゆめ」がメインとなる、、、という遍歴の持ち主です。
SF好きだったから徳間書店や朝日ソノラマや東京三世社なんてマイナー誌にハマったし買ってた雑誌も一冊や二冊じゃすまなかったけどそれはともかく。
そんな風なので、マーガレット愛は普通の漫画好きとしての域を脱しておりません。
とはいえ、名作といわれる作品はもちろん外していません!

「ベルサイユのばら」と「エースをねらえ!」は漫画史に名を刻む作品ですので、漫画をほとんど読まない人でも知っているはず。
この2作品はマーガレットの黄金期の代名詞ですからもちろんのこと、映像化された作品群は多彩で、古いものから新しいものまで盛りだくさんでした。
古いところでは「アタックNO.1」や「奥さまは18才」、少し前だと「花より男子」、最近だと「アオハライド」「ホットロード」「ストロボエッジ」…。
今や少女漫画の映像化は一つのジャンルになりつつあるので、王道の少女漫画路線を行く「マーガレット」は映像の原作として使いやすいのかもしれません。



原画を見られるのは本当に楽しいし、感心させられます。プロの作品はやっぱり美しいし、直した跡なんかも苦労が垣間見ることが出来てぐっときます。
しかし、私がそれより強く感心したのは創刊当時の作品の質の高さです。
まだ、漫画が貸本屋から雑誌へと移行し始めたばかりの頃。絵柄は今見れば単純で古くさいようにも思えるけれど、画面の構成や物語の設定が幅広く工夫に富んでいます。
現在の作品の方が心理描写ははるかに巧みだとは思うけれど、あの少ないページでストーリーが展開していくのだから心理描写が単純になるのは仕方がなかったのだと思います。
それを差し引いても、歴史やファッション、一風変わった恋愛模様など現在の漫画作品を作る上でモチーフとなっている要素がすでに展開されていたんですから驚きです。
画面も書き込みが少ないとはいえ、背景や動線表現が書き込まれ、人物は全体像からバストアップまで様々な角度の姿が動きを持っています。
それが、1980年頃になると人物がメインの作品が増え、現在の漫画はリストアップされた作品のほとんどの絵がバストアップメインになってます。
かわいいしきれいな絵になってるけど、ババアには物足りないとしか言いようがない。
恋愛モノに特化した「マーガレット」はやはり少女のモノなんですねぇ。

そうはいっても、やはり紹介されているのは大好きだった漫画がほとんど。
懐かしくて楽しい時間を過ごすことが出来ました。
個人的には弓月光氏のコメントのところに「エリート狂想曲」が一番気に入ってる作品って書いてあったのが嬉しかった~。私も大好きで、大人になってから古本やめぐりして買い直したんだよね、あの作品。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
遅まきながら (earth)
2016-07-07 09:17:59
コメントさせてください(^_^;;
お互いマンガの王道から外れた人生歩んでますねw

なのでこの展示の前半は大変たのしく懐かしく見れましたが(特に「銀色の髪の亜里沙」)後半は多田かおるぐらいまでですね。カラー原画が劣化せずにちゃんと保存されてて眼福でしたね。特に池田理代子先生のは華麗でした。「おにいさまへ...」読んでなかったけれど、ソロリティというのはこのマンガからだったのかーと知りましたよw 氷室冴子のラノベで見かけた単語でした。

ブログ後半の、最近の作品はバストアップメインばかりというのに超同意です!ヘタすると眼だけとか(^_^;;
コマを四つに割って、全身ちゃんと入れるってもう流行らないんでしょうか。最近のマンガ、コミック一冊読んでもあんまりストーリーが進んでないかんじするのはこのせい?巻数だけ多くて、なんか冗長ですよねえ。
去年完結した「乱と灰色の世界」、ブックオフで1巻だけ買って、そのあと大人買いしましたが大当たり!
「乙嫁語り」の人と同世代ぐらいなのに、ちゃんと全身ショットを描ける画力があって、そして絵柄が竹宮先生を彷彿とさせるものが。和風生活してる魔法使いワールド、まったく自分好み設定で、何度も何度も読み返しています。
最終巻、登場人物紹介を1ページずつ短いコメントつきでやっているのですが、各人のスピンオフが一巻ずつぐらいできるよ!ってぐらいのキャラクタ設定の密度の濃さ、素晴らしかったです。しかしすっぱり7巻で終了だそうで、それも潔い。最近一番のヒットです。

★earth さん (i-boshi)
2016-07-08 01:23:34
earthさんも「乱と灰色の世界」が気に入ったようで嬉しいです!
イイですよね~、入江亜希さん。
絵柄もですが、私、あの人の描く空間が好きなんですよ。おーたろーの部屋を森みたいにしちゃったのとかたまんなくって。
「群青学舎」は短編集みたいな構成ですが、あれもいいですよ。懐かしい気分にさせてくれてオススメです。

最近の少女マンガに動きがないのは竹宮先生も嘆いてらっしゃいますよね。
マンガも細分化してきてることだし、少女マンガってジャンルの中でさらにカテゴリ別で通称を作ってもらえると残念な気持ちにならなくて済むんだけど。
学園恋愛マンガとかって別枠で分類して考えるしかない気がします。。。

弥生美術館、山岸先生の展覧会行くんですね!
また報告お願いします。

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