アバウトなつぶやき

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「福岡市博物館所蔵 幽霊・妖怪画大全集」展

2014年06月15日 | かんしょう
先週末、シロウタと一緒に名古屋市博物館で開催中の「福岡市博物館所蔵 幽霊・妖怪画大全集」展を観てきました。

今、世の中は妖怪ブームが来ているんだそうですね。世の中と言っても、小さいお子様の間のようですが…うちは下の子がもう6年生なので全然知らなかった^^;
妖怪ウォッチ」というアニメが大人気だそうで、知人に聞いたところ妖怪ウォッチのグッズ(メダル)を買うためにトイザらスで3時間待ちとかあるらしい。コロコロコミック連載だそうです。うちはジャンプやマガジンなのでなじみが無いけど、子どもの好きそうなカワイイ絵柄で全然怖くない感じ。
それと同じにしてはいけないんだろうけど、この展覧会も子どもが観ても面白いような解説がたくさん入っています。
もっとも、幽霊画はそれなりに怖いのもたくさんあるのですが。


▼こーゆーのはユーモラスで怖くないけど




▼この辺りは子どもは怖いかも。




▼そして、私の好みはこのあたり




こういった幽霊画や妖怪画というジャンルは江戸時代に入ってからのものだそうです。
仏教的な九相図(屋外にうち捨てられた死体が朽ちていく経過を九段階にわけて描いた仏教絵画)というものは別として、観賞用として確立されるには歌舞伎という娯楽文化がとても大きく関わっています。
そのため、展示作品の中にも浮世絵が非常に多くあります。また、そういった文化的な背景があるからこそ美術館でなく博物館の所蔵となっているわけでしょう。

さて、この展覧会はとても工夫が凝らしてあります。
特にキャプション。
説明の部分はユニークに、子どもに語りかけるような口調で表現されています。怖い絵も「あ~、こわい」なんて茶化してあると軽い気持ちで観ることができて怖くなりすぎません。
妖怪の例としてドラゴンボール(孫悟空)を出したり、妖怪を扱う忍術としてナルトの先生(自来也)が出てきたり…漫画好きには元ネタが分かって面白いところです。
また、展示方法も和紙をオレンジにライトアップして火を表現したり、入口では本当に入るの?と問いかけてみたりと雰囲気作りはバッチリです。

あと解説で感心したのは幽霊画の説明。
幽霊画は視線が虚ろなものが多いのですが、「目が合うと怖すぎるでしょ」と書いてあってとても納得しました。

とても面白い展覧会なので、興味を持った方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
7月13日までなので、夏休みまでにどうぞ。