アバウトなつぶやき

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「ポール・デルヴォーとベルギー近代絵画」展(ヤマザキマザック美術館)

2014年07月07日 | かんしょう
この6月から9月までヤマザキマザック美術館で開催中の「ポール・デルヴォーとベルギー近代絵画」展をシロウタと一緒に観に行ってきました。


ポール・デルヴォーは若い頃に好きだったシュルレアリスムの画家です。その昔、彼の絵を所蔵している姫路美術館へ行ったらなんと貸し出し中だった経験があります。
20年近い時を経て、あの時に観ることが出来なかった絵が名古屋にやってきました。
ワタクシも年齢を重ねて以前ほどシュールにこだわらなくなってきているのですが、それでも彼の描く神秘的な世界は心惹かれるものがあります。
姫路美術館の所有している作品がほとんどなのですが、今までに見たことのない作品が多くありました。新しい時期の作品の中には美しい版画が相当数あります。不安要素は少ないため晩年の作品はシュールの枠に入るか疑問に思いましたが、彼の描く女性の神秘性は残っていてやはりイイ。
ただ、個人的に好きな画家というだけなので一般的に好かれるかどうかはアナタ次第という感じ?

今回、デルヴォーもさることながら特筆すべきは開催している美術館の方です。

ヤマザキマザック美術館はワタクシもシロウタも初めて。以前から一度来てみたかった美術館なのでわくわくです。
新栄の駅を降り、1番出口に直結している近代的なビルにあります。
 
美術館の隣にはヤマザキマザックのショールームとも言える工作機械ギャラリーも併設されています。

普通、美術館に行くとまず企画展を観てそれから常設にも足を運ぶというパターンが多いのですが、こちらは順序としてまず常設(所蔵作品)のロココ時代絵画があり、次に企画展、その後常設のアール・ヌーヴォー時代の家具やガラス工芸という構成になっていました。
入り口では無料の音声ガイドを貸してくれて、なかなか親切です。
所蔵絵画はヨーロッパ貴族のもっとも華やかな時代のものなので、美しくてきらびやか。愛や恋がちりばめられているロマンチックなものが多くあります。
また、アール・ヌーヴォーのフロアも美しい展示となっているのでとても楽しめます。
アール・ヌーヴォーは一世を風靡したので見慣れた感はありますが、分かりやすい美しさなので観光やデートにもぴったりです。
企画展がない時期でも、常設展を楽しめる美術館だと感じました。

まだ開館して4年しか経っていないのでいたるところがピカピカです。
また、前述の工作機械ギャラリーもタブレットを貸し出してくれるなど展示に技術的な工夫があり、思いのほか楽しめます。子どもは社会見学として来てもイイ感じ。こちらはもちろん無料です。

企画展+常設展の観覧料が1300円、常設展だけでも1000円。
どうせなら好みの企画展のある時に行くのがオススメかも。

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おまけ。

名駅(笹島)にあるささやなぎでいただいた宇治ミルククリーム金時。

こちらはかき氷通のearthさんが紹介していたので知ったのですが、有名店らしく氷がふわふわのとっても美味しいかき氷でした!
なんでふわふわなのに食べても崩れて来ないのか不思議。そしてお皿にたどり着くまでふわふわが続いているのも良かった♪
行列も出来るほどの人気店らしいのですが、平日の2時過ぎだったからか空いてたのもありがたかったです。