アバウトなつぶやき

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「カミノ/クマノ ―聖なる場所へ」展

2014年09月23日 | かんしょう
ただいま、三重県立美術館では「カミノ/クマノー聖なる場所へ」展を開催中。

熊野の世界遺産登録10周年記念の企画展ですが、県内の若手作家の作品を通じてその聖性を紹介しています。

私は初日は間に合わなかったので、3日後の祝日に次男を連れて駆けつけました。

この作家の中に四日市市出身・在住の渡部裕二氏がいます。渡部氏は鉛筆を巧みに使って素晴らしい細密画を描きます。
私は彼の作品の中では森を描いたものが特に好きなので、今回の企画展に選ばれたことをとても嬉しく思います。同じ風景でも彼を通ることでその空間には深みが生まれ、写真のように緻密でもやはり写真とは違う空気感が生まれているように思うのです。



渡部裕二氏は会期中の週末は公開作品制作してます。

公開制作は一室の一壁面いっぱいの作品です。

この反対側の面には映像作品があって、森に時間が吹き込まれています。絵が完成すると、この一室が森の中っていうインスタレーションなのかな?
公開制作自体が育って行く「作品」な感じ。11月の初め頃には完成予定です。

四日市市が誇る美術家へ育つ人だと思います。
他の作家さんの作品も熊野からのインスピレーションを受けている作品ということで、館内は清しく落ち着いた空間になっています。
ぜひ、一度ご覧ください。(渡部裕二氏と水野勝規氏の部屋は撮影可能です。)

11月24日(月・祝)まで開催しています。
特に10/1からは特集展示「生誕100年 浅野弥衛―描線の詩学―」も同時開催されるため、三重県内の作家(浅野氏は鈴鹿の方)を知る良い機会だと思いますよ。

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11月に再訪したら絵が完成していました。
この道の先にあるものを見てみたくなりました。