アバウトなつぶやき

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平櫛田中展

2012年11月26日 | かんしょう
 三重県立美術館で開催中の「平櫛田中(ひらくしでんちゅう)」展を観てきました。(まっちゃん、チケットありがとう♪)

 


 平櫛田中は大正~昭和の時代を生きた彫刻家で、107歳という長寿を全うしました。
 岡山の「田中」家に生まれ、広島の「平櫛」家に養子に入ったことから平櫛田中と名乗ったそうです。
 彼は岡倉天心(急激な西洋化の荒波が押し寄せた明治という時代の中で、日本の伝統美術の優れた価値を認め、美術行政家、美術運動家として近代日本美術の発展に大きな功績を残した人物)の教えから深い精神性漂う作品を発表しています。
 制作活動期間が長い方なので作品の種類や制作技法が多岐にわたり、西洋的造形と前近代的造形の間で振幅を見せている…と評されますが、どのあたりのことを西洋的造形と呼んでいるのかイマ一つ分からなかったワタクシでございます。(西洋人の少女の彫刻あたりかなぁ)

 非常に写実的な彫刻を作る人で、どの時代の作品を観てもとにかく精巧です。
 しょぼくれた翁の彫刻を後ろに回って見てみると、背中でしょぼくれてるのが分かる(笑)
 昭和に入ると着彩された肖像が多くなるのですが、この人物は間違いなくこんな顔をしたこんな雰囲気の人だったのだろうと思わされます。
 彩色像は非常に美しく、着物の小紋まで書きこまれる細かさです。前田青邨の手によるものもありました。
 技巧の紹介もあり、器具により塑像に星(しるし)をつけて同じ作品を複数制作するという近代的な手法を取り入れているところに、生前から成功した芸術家という印象を受けました。
 分かりやすく美しい、見ごたえのある作品ばかりでした。

 ところで平櫛田中は三重の橋本平八と交流があり、よく訪ねたり作品を収集したりしていたとありました。
 それで2階の常設展には橋本平八の特集展示があったのですが、平八さんの写真見たらかなりの男前じゃん!
 なのになぜ彼の作る作品の顔は面長なの?
 佐伯祐三のときも男前と思ったけど、橋本平八もなかなかでした(笑)…本人達にすりゃ、作品以外を誉められても嬉しくないでしょうけどね。

荒俣宏さんの講演会

2012年11月26日 | かんしょう
 大好きな荒俣宏先生の講演会に行ってきました♪



「物語おこし」って書いてあったので「聞いたこともない民話に着目して、町おこしに役立てよう」なんて節操のない話だったらどうしよう、いやいや荒俣氏がそんな話だけするわけがない、、、と期待しつつも不安の混じった想像つかないままの参加でした。

 参加者はおそらく地域振興関連の方がほとんどだったと思いますが、やっぱり参加して良かった!

 もちろん、「物語を地域振興に役立てよう」というスタンスで話しておられるのですが、その内容が商業主義の観点ではなく、「物語」のもつ面白さや奥深さから郷土の歴史を知り伝承を振りかえることで郷土愛を育もうというものでした。

 例として、ご自分の参画しているプロジェクトの話を取り上げて下さったのですが、それが面白い。
 
 荒俣氏は何年も前から「徐福プロジェクト」というものに参加しているそうです。
 中国・韓国・日本に人気のあるという稀有な人物である「徐福」を取り上げて三国共同で映像化しようというもの。もとは三国の関係がいまひとつ良くないためせめて文学・芸能界は友好的にということで始まったのに、最近の情勢不安でさらに関係悪化。このプロジェクトは暗礁に乗り上げてしまったとか。ホント、残念です。
 
 この「徐福プロジェクト」の話から日本の「古事記」の話へと遷っていくのですが、その流れを作る仮説が面白いんですよ。
 徐福は中国から国外脱出しており、その先が韓国とも日本とも言われているのですが、日本へ来ていたとすると神武天皇が徐福とする説があるとか、大国主命が徐福かも知れないとかもう色々で。
 そこから古事記を実際の事象にあてはめる考えとか、古事記は本居宣長に発見された話へと進んでいきました。

 おかげで、あっという間に1時間半を超えてしまいました(笑)

 時間的に厳しかったのですが、行って良かったです。

 夕飯を作るのが遅くなるって言ったら、次男が洗濯物を取り込んで、焼きそばを作っておいてくれました。母は嬉しい!ありがとね~♪

迷彩服って(^_^;)

2012年11月24日 | しゅげい
 あんまり長い間放置していたので、「明日から広告になりますよ」的なメッセージがgooから入ってました。
 しまった、そんなに経ってたのか…。
 この2カ月の間に九州に住んでた父方の祖母が亡くなったり、友人の親御さんが亡くなったり、両親と暮らしてる母方の祖母まで生死の境を彷徨うこととなったりと、いろんなことがありました。おかげさまで母方の祖母は持ち直したんですけどね。
 そんなに楽しい話はないので、最近作ったものを載せちゃいます。


 先月、母から迷彩色の布を渡されました。これで服を作ってくれと。
 70歳を超えた女性が迷彩服って?

 母は定年後は野鳥の写真、特にカワセミにハマっておりましてシャッターチャンスのために川辺で何時間か潜んでいることもあるのです。変わり者と言えば変わり者ですが、時々は賞をもらってるようです。ボケ防止にも最適ですし。

 

 そーゆーわけで作ってみました。

 オープンファスナーって初めて使ったんですが、取り付けが簡単だった!
 普通のファスナーよりコンシールファスナー(薄くてファスナーを隠さなくていいタイプのファスナー)は簡単と思ってましたが、それよりもずーっと簡単でした。
 よく見ると歪んでたりしますが、しつけなくてもマチ針で着けれますよ、これなら。

 これを作ってるときに長男が一言「サバイバルゲームでもすんの?」と。そうですね、年寄りが着るものではないですよね、普通は。