アバウトなつぶやき

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「そうだ、京都行こう」の茶室

2013年04月03日 | おでかけ
 4月1日、息子二人を伴い、同じく息子二人を伴ったお友達チロちゃんと一緒に京都へ行ってきました。

 ちょうどその2日前、京都へ遊びに行っていた友人たちから情報を得ていたので下調べはばっちりです。

 お互い中学校卒業の長男を持つ私たちは、まずは北野天満宮へ。
 
 入り口には管公の歌「東風吹かばにほひおこせよ梅の花 主なしとて春を忘るな」が詠まれていたので、息子たちを引き留めて解説。やつら、放っておくと歴史もゆかりもスルーしやがるのです。
 もっとも、梅園の花はすっかり散った後でした。
 天神様には学業を怠らないようお願いして参りました。

▲まずは、earthさんオススメの澤屋で粟餅をいただく

 そこから少し移動して、次は大徳寺へ向かいます。
 大徳寺は茶道に大変ゆかりのあるお寺です。
 もともと今回の京都行きはこの大徳寺で毎月28日に開かれるお茶会に誘われたのですが、都合がつかずに参加できなかったのが悔やまれて、せめてその場所でも観に行こうとなったのがきっかけでした。
 今回一緒に行ったkzくんは、長男と一緒に茶道を習っている仲間なのです。

 大徳寺は塔頭寺院(たっちゅうじいん)という小院22他から成り立っています。建立は茶人である戦国武将が連なる、そうそうたるメンバーです。(詳しいことはWikiでもご覧下さい)
 それぞれ観覧できる院と出来ない院があり(観覧出来る塔頭は数カ所です)、拝観料は各塔頭でそれぞれ支払う仕組みになっています。
 ちなみに塔頭は22なのに、お茶室は47もあるんだそうです。さすがお茶のお寺。
 その中の龍源院は普段から公開されていて、特に撮影禁止の札もなかったのでお庭を写させて頂きました。

▲蓬莱山、鶴島、亀島、大海原を模した枯山水

 この龍源院だけでも十分だったのですが、そこから少し歩くと「黄梅院・興臨院 春の限定公開」といった看板がありました。
 そこで、早々とだれてきた息子たちを追い立てながら入ったのですが、この黄梅院が本当に素晴らしかったんです!
 入り口で「門を過ぎたら撮影は禁止です」と念を押されたので撮影は叶いませんでした。とても美しいので撮影できないのが残念でしたが、世俗から離れた感じがまた良いのかもしれません。
 苔むした中にすっと立つ椿の佇まいから始まり、直行しない径によって見える一歩一歩の新しい景色、影、花、緑、軒、石…。
 回廊を見上げると数歩ごとに削り出した梁が清潔感を醸し、一本一本の柱はまるで床柱です。
 導入部だけでも感心してたのに、この黄梅院の見所はここから先なのだそうで。
 きらきら光る白川砂の破頭庭、「一休」「利休」の命名の元となる書院・自休軒、重要文化財の本堂・唐門・庫裡。
 自休院の裏側には千利休の師である武野紹鴎(たけのじょうおう)の「昨夢軒」という茶室があります。
 ガイドさんによると、この「昨夢軒」は「そうだ、京都行こう」のCMに使われた茶室なんだそうです。
 400年ぶりの修復作業を終えたところということで、隅々まで美しい院でした。この黄梅院が観覧できたのは偶然でしたが、黄梅院を観れただけでこの日京都へ行った甲斐がありました。
 チロちゃんは興臨院の方が好きだというので、私の好みに合ったということなのでしょうけどね。

 ガイドさんにお茶会はどこで開かれるのか尋ねたところ、大徳寺内にあるお茶室を巡回しているらしく(使えない茶室もあるようですが)毎月違う場所でのお茶会が楽しめるとのことでした。やっぱりお茶の先生に頼んで連れてってもらわなきゃ!
 しかし息子はともかく、嗜んでいない自分としては行ってみたいような行くのに躊躇するような… ^_^;

 この大徳寺、名産に大徳寺納豆というものがありました。
 
▲こんぶ屋さんで購入しましたが、山門前の通りではどのお店も扱っています。大徳寺納豆入りの干菓子もありました。

 私は大徳寺納豆なるものを知らなかったので「関西で発酵の納豆ってことはないだろうから甘納豆かな?」と思ったんです。
 しかし、見せて頂くとまるで練り香のような黒いかたまりでした。
 大豆の粉を麹で発酵させ、手でちぎって乾かすというもの。決して甘くはなくしょっぱくて味噌に近い味だということです。
 お茶漬けにしたりおやつにしたりと色々な使い方が出来ますよ、と言われて興味本位で買ったのですが、これが私にはハマりました!
 塩気だけではなくほのかに酸味があり、味噌にはない旨味みたいなものがあるのです。
 決して万人受けする味ではありません。ちょっとかび臭い感じもするし。
 でも、なんとなーくもうちょと、あとちょっと、とつまんでしまいます。もちろん、のどが渇きますけど。
 近所で大徳寺納豆入りの干菓子も売っていたので、買ってみれば良かったと後悔してます。

 その後、移動して出町ふたばの豆餅を受け取りに行き、枡形商店街のお蕎麦屋さん(司津屋さん)で遅めの昼食をとり、阿闍梨餅を買い、デザートに伊勢はんであんみつをいただくというearthさんの推奨コースにほぼ近い食べ歩きをしてきました。
 どれもこれも超美味しかった! チロちゃんも「あのコースは正解だったね、また行こう」と言ってます(笑)
 
▲今まで食べたあんみつの中で一番美味しいんですけど!大納言の大きさには感動した~。そして抹茶アイスの味濃ゅっ!
  その後、店を出た長男は「まだ温かいうちに食べる」と阿闍梨餅をもぐもぐ。
 

 まだ時間が少しあったので鴨川を散歩しながら桜を眺め
 
着いた先は河合神社。
  
 神武天皇のお母様が祀られていて、女性にかかわる諸事にご利益があるとか。
 美人水とか出してましたけど、どんな味がするんだろう。

 めいいっぱい遊んで、食べて、満足しながらバス停へ向かう途中、長男が駅で焼き栗買ってました。
確かに京都って焼き栗のお店が多いけど、どんだけ食べるんじゃい!


 最後になりましたが、今回は四日市の新正車庫から高速バスに乗りました。
 新正と生桑には駐車場があるのですごく便利ですね。新正は1日200円です。
 バスチケットも川島にある三交の事務所で買えることを、今回初めて知りました。こんなに便利ならこれからは京都へも気軽に行けそうです♪