アバウトなつぶやき

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「市野雅彦 UTUWA」「小嶋千鶴子 陶人形」展

2016年03月30日 | かんしょう
地元情報誌でパラミタミュージアムのチケットが当たりました。「市野雅彦・陶展 UTUWA」と「小嶋千鶴子 陶人形展」の会期中有効。
3月の前半は忙しかったので後回しにしてたら会期終了寸前だったのであわてて観覧(汗)




市野氏は2007年のパラミタ陶芸大賞展の準大賞受賞者だそうです。
今回は久しぶりに撮影がオッケーな展覧会でしたので、せっかくだから写真を交えながら感想を。


ん~、この感じ。程よい密度が落ち着くぅ。
澄んだ空気の中に有機物があるのでさらにイイ♪

 
入ったところにあったのは真っ赤な作品。市野氏の用いるこの朱赤の釉薬(化粧土)は赤ドべと呼ばれるもので丹波地方でしか取れないのだそうです。

  
これらの器は「丹波采器」と名づけられています。※タイトルの違うものもありましたが同シリーズでしょう 
「采」の字が付いているけれど、配るという意味より「菜」や「つかむ」の意味に近い様な気がします。植物のがくや花托を思わせる形です。
お茶の木や椿の実がはじけたようなフォルムは懐かしさも相まってとても優しい気持ちにさせてくれます。色彩があるわけではないのに、命を感じさせる温かさがあるのです。特に写真中の作品は中のオレンジ色が、内側に灯がともっているように見えます。

 
じーっと近づいて見ると、微妙な色遣いが分かります。もともとやわらかい形のところに色が加わってぽってりした温かさを生み出しているのです。
 
  
花器も良くて、カキ目と化粧土の質感がとても好きです。
写真は良くてもさすがに触らせてはもらえないのは分かっていますが、「触ってみたい!」とものすごく思いました。。。


同時開催されていた「小嶋千鶴子 陶人形展」。




地元では有名人の小嶋千鶴子さん。イオン元会長の岡田卓也氏のお姉さんであり、政治家・岡田克也氏のおばさまです。
彼女の作陶展は以前にも開催されていて評判が良かったのは知っていましたが、観るのは今回が初めてです。
  
  
うん!味があってなかなか良いですね~♪
顔の感じはちょっと池田満寿夫氏の影響を感じます。まぁ、当然かな?
色んな年齢、色んな服装、色んな表情…。でもどれも愛らしい。
おや、なんか青くて現実感の薄い方もいらっしゃいますね。とぼけた少年やまどろんでいる女性などモデルの存在を思わせる人形がいっぱいです。
これを100歳の方が今も作ってらっしゃるとは。
作陶を始めたのが70代というのもスゴすぎます。人生は挑戦の連続ですね。

撮影許可されてるんだし、小嶋三郎一氏の作品も撮っちゃおう。
  
私、さくらんぼモチーフの絵って好きなのでこの部屋大好きなんですよ。この人の描く果物、桃も良いんだよねぇ。


もう、表題の展覧会は終了してしまいました。
次は安野光雅展ですよ!人気作家ですよ、観光向きですよ。