こんにちは。3年目のkッ…ではなく、新3年目漕手の林です。
部員のインタビューをお送りします。
林(盗)撮影:グラサンの細川さん(新4)と後ろに座る門野さん(新4)
--名前とポジションを教えて下さい。
新4年目主務の門野立朗です。普段はマネージャーをやっています。
--マネージャーは主にどんなことをしているんですか?
門野さん:普段の練習では、水上ではモーターボートを運転し、ビデオ撮影のためにクルーを伴走したり、丸太や水草などの危険な浮遊物がないか監視したりしています。台風で増水した後の川には、ゴミなどが流れ着いていることが多く、ボートに乗っている選手にとっては危険になります。ビデオ撮影は陸上からもすることがありますが、選手にとっては至近距離から撮影できる水上からの映像の方が重宝されます。
モーターボートは、選手が艇からひっくり返った際(沈)の救助にも使われます。春先と秋は水温が5度くらいまで下がるため、万一の際に備えて救助の体制を整えておくのは、大事なことになります。また、屋内にいるスタッフは、艇庫(合宿所)の中で練習後の食事を用意しています。 平日の練習は朝練が中心のため、選手の朝ごはんを用意していることになります。部員の数が40人くらいになると、1度に炊くお米の量は50合から〜70合くらいになります。
練習時以外では、食材の購入が大事な仕事です。野菜などは大型スーパーで購入していますが、米と肉に関しては量が多いので、お店と契約して合宿所まで届けてもらっています。他には、撮影したビデオ映像を選手やコーチが見られるようにGoogle Driveにアップロードもしています。パソコン操作に不慣れでしたが、昨年はこの作業を通じて様々な知識が身につきました。
また、主務は艇庫の設備で故障が生じたりすれば北大の学生支援課に連絡をしたり、他大学との定期戦に向けて相手の主務と色々と調整をしたりします。OBOG・部員の保護者の方からのお問い合わせにもお答えしています。
--マネージャーとして心掛けていることを教えてください。
門野さん:マネージャーとしては、食事管理に関しては、細かいことになりますが、鶏むね肉を柔らかく調理したい、とずっと思っています。大量調理のため、全体に火が通るようにするとどうしても硬くなってしまうのですが、そこはあきらめないでチャレンジしていきたい部分です。また、モーターボート上では、なるべくクルーの会話(叫び?)は聞き逃さないようにしています。大会が近くなると、ノーワークや低レートを挟みながら、レート32、レート36のような高レートで漕ぐ、という練習が出てきます。なるべく長い時間ビデオに収めたいので、クルーのスピードが上がっても、すぐに並走できるようにしています。スピーカーの付いている大艇では、舵手の声が聞こえやすいのですが、ダブルスカルなどの少艇では、選手の声が聞き取りずらかったりします。
あとは、なるべく選手とコミュニケーションをとるよるようにしています。練習が終わると、選手はその回の反省を行っていますが、結構聞き耳を立てています。選手には迷惑になっているかもしれません。モーターボートは1つのクルーにつきっきり、ということはめったにないため、「ここどうだった?」と聞かれても答えられないこともあります。冬練でもトレセンに長時間いるようにして、選手に今の身体の調子や悩んでいることなど聞くように心がけています。一度会話を始めると、選手の方から聞いていないことでも話してくれることもあります。
--ボート部での活動を通して印象に残っている出来事は何ですか?
門野さん:茨戸では毎日のように、印象に残るような出来事が起きていると思います。
昨年は人数が増えたことによって、調理する量が大きく増えました。それまではお米を炊くのにガス釜と炊飯器を使えば済んでいたところ、ガス釜を2回使わないといけなくなったのはびっくりしました。今よりももっと部員数が多い時には、どのように調理していたのかは非常に興味深いです。
また、2年前のオックスフォード盾レガッタの移動前に、新千歳空港で地震に遭った出来事も非常に印象に残っています。(2018.9.6胆振東部地震)その時は、選手は一度札幌に戻り出場を諦めたのですが、部員の保護者の方に飛行機を予約していただき、奇跡的に大会に出場することができました。
--北大ボート部は門野さんにとってどんな場所ですか?
門野さん:様々な面で、自分がとても頑張れる場所だと思っています。
--門野さんが今まで登った山の中で一番好きな山を教えてください(高校時代は山岳部に所属していた門野さん)。
門野さん:大学ではほとんど山に登っていません。地元には山が沢山あるのですが、高3の時に、伏美(ふしみ)岳~ピパイロ岳を縦走したことはよく覚えています。雪が残っている時期なので、登りは足が埋まって辛いものの、下りでは滑りながら下りることが出来ました。
ボート部員は登山をするには膝が不安な人も多いと思いますが、雪が残る時期であれば着地の衝撃が緩和されて下りでの不安が軽減されると思います。
--ボート部での活動を通してのやりがいや、大変なこと、辛いこと、楽しいこと、気づいたり感じたりすることマネージャーならではの立場から教えてください。
門野さん:マネージャーならではの立場からやりがいや楽しいこと、大変なこと辛いこと…
個人的には、オフの日(例えば月曜日の朝など)の前日に「明日練習したいから手伝ってくれない?」と言われると、とても意気に感じます。ただ、これは人それぞれだと思います。
あとは、どんなことでもお礼を言われるのは嬉しいです。
大変なことの大部分は、人手が足りなくて忙しくなることだと思います。練習の間隔が短い場合、次の食事作りの用意をするために、選手に比べて昼寝の時間が短くなるのは大きいかもしれません(笑)
あと、雨の日のモーターボートの運転は大変ですが、スタッフならではというよりは、選手(特に艇上で動かないコックス)も同じだと思います。
--昨シーズンをどのように振り返りますか?
門野さん:昨年は、主要な大会で勝つことができませんでした。「スタッフ陣はよく頑張った」と労いの言葉をいただきましたが、もっとできることはあったのではないか、と思います。例えば、主要な大会の前に体調不良になる人が多かったですが、選手の自己責任だけではなくて、自分たちにもできることはあったと思います。
また、個人的には、仕事を他のスタッフに振り分ける、ということができていなかったと思います。完全にできていなかったわけではありませんが、自分だけ理解している、自分だけアイデアを温めて共有していない、ということがありました。
--今シーズンの目標を教えてください。
門野さん:定期戦での勝利と、インカレA決勝進出のために、できることはすべてやりたいと思います。
また、前の質問にも同じように答えましたが、うまく仕事を振り分け、ズムーズに来年以降の主務に仕事を引き継いでいくことも目標になります。
--最後に、この記事を読んでいる新入生や関係者の方々に一言お願いします。
門野さん:新入生の皆さん、北大への合格・入学おめでとうございます。
ボート競技はシングルスカルからエイトまでたくさんの種目がありますが、ボート部のスタッフの業務も多岐にわたります。
肉体的作業も頭を使う作業もあり、自分自身が大きく成長できる環境だと思います。
少しでも興味を持った方がいれば、ぜひ説明会や試乗会にお越しください!
お待ちしています!
ありがとうございました。
こちらから仕掛けずにいられず、今回主務でマネージャーの門野さんにインタビューしてしまいました笑。「恥ずかしい((笑))」とおっしゃいながらも私からの質問に一つ一つ真摯に向き合って答えて下さりました。
読んでいるだけで胸がいっぱいになるのは私だけではずですね。門野さんは皆さんが回答を読んで感じてもらった通りの方です。
読んでいただきありがとうございました。引きつづき情報発信に力を入れてまいります、よろしくお願いします。
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