島原半島博物日誌

島原にある某施設のスタッフが綴る非公認・非公式の個人ブログです。

千々石史跡散策-女人堂跡

2015-11-24 13:53:02 | 歴史・史跡
犬丸古墳発見後、雲仙方向へ向います。
当日は午後から雨予報で、すでに空には雨雲が広がっています。
いつ降り始めてもおかしくない天気に、すぐ帰れるように千々石町から雲仙へ登る道にある史跡を探しに行きました。
一般県道雲仙千々石線(通称;岳線《たけせん》)から一本外れて、岳地区へ向う道を進みます。

「女人堂跡入口」の看板があります。
この道を下っていくと、表紙の「女人堂跡」に着きます。
「女人堂とは、女人禁制における山岳霊場の山麓に設けられた宗教施設で、登山礼拝を許されない女性たちの参籠した御堂です。
昔、温泉山は修験道の山として信仰が深く、満明寺一乗院はその中心でした。
この霊山には千人もの僧が修行に励んでいたといわれています。
口碑によると、ここ千々石町木場名榎殿(えのきどの)は女性の温泉登山の終点の地として制札が建てられ、登山を禁じた地といわれています。
ここに建てられた女人堂に、遠近の女性参詣者がいっぱい参籠し、昼夜読経の声が絶えなかったと伝えられています。
現在、この地には自然石板碑が建っており、板碑中央に大日如来の種子㋐が刻され、その下に妙園、道音の刻字が見られます。」
平成十年二月 千々石町教育委員会
ついに雨が降り始めて、じっくり観察している余裕無く帰りました。
コメント
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