島原半島博物日誌

島原にある某施設のスタッフが綴る非公認・非公式の個人ブログです。

オオバヤシャブシ

2008-03-20 14:29:54 | 植物
カバノキ科ハンノキ属の落葉小高木「オオバヤシャブシ」です。
花期が2月から4月の雌雄同株の植物です。
「ヤシャブシ」と「オオバヤシャブシ」の違いは、雄花のつく位置です。
写真に写っている垂れ下がった緑色の房が雄花です。
この雄花が枝の先端につくと「ヤシャブシ」で、枝の先端よりも下がった位置につけば「オオバヤシャブシ」です。
潮風に強く、やせ地でもよく育つので砂防緑化樹として垂木台地に多く植樹されています。

さて、今日は本当ならば「たるきクイズラリー スタート!」というタイトルでイベントの紹介をする予定でした。
しかし、今日の垂木台地はものすごい強風(暴風と言っても良いくらい)で、安全のため実施できずにいます。
時折、身体が持っていかれそうな程強い風が吹いています。
こういうのを「春の嵐」というのでしょうか?
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フサアカシア

2008-03-17 15:22:04 | 植物
水無川側の眉山ロード沿いに数本立っています。
「ミモザ」の別名で有名な、マメ科の常緑高木「フサアカシア」です。
オーストラリア東南部とタスマニアが原産の帰化植物です。
マメ科植物ということで空中窒素の固定能力があり、痩せた土地でも育つことと、花が美しいことから治山目的でも植栽されています。(このフサアカシアは自然発生のようですが。)
2月ごろに黄色く色づき始め、3月の始めには開花しているのですが、今年は例年より遅いようです。
背景に写っている「アオモジ」とほとんど一緒の開花になりました。
そのさらに後ろに写っているのは平成新山です。
ちょっと写真が霞んでいますが、朝撮影したものです。
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ツバメが飛来しました。

2008-03-16 15:12:26 | Weblog
朝から垂木台地の上空を「ピーチク、パーチク」となにやら騒がしい鳥が飛んでいました。
声は聞こえるのですが、なかなか視認できません。
さえずりから「ツバメだろうなあ」と検討をつけていました。
お昼過ぎにもう一度空を見上げて、燕尾姿を確認しました。
昨年、垂木台地にツバメが飛来したのは3月30日です。
昨年より2週間早い飛来です。
4月6日に飛来した一昨年より3週間も早いです。
なんだか病床にいるあいだに世間はすっかり様変わりしてしまいました。
浦島太郎の気分です。
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アオモジ

2008-03-15 10:47:41 | 植物
長崎県では今頃の卒業シーズンに咲くので「卒業花」とも呼ばれる「アオモジ」です。
「アオモジ」はクスノキ科ハマビワ属の落葉小高木です。
花期は3月から4月。
葉が出るよりも先に淡黄色の小さな花のかたまりが枝先にいっぱいつきます。
雌雄異株です。
本来は九州西部が分布の中心でしたが、近年では大阪や奈良などの近畿地方にも広がっています。

追記;すみません。しばらくブログの更新が行われておりませんでした。
というのもここ数日、流行遅れの流行り病にかかり、病床に臥しておりました。
ブログを楽しみにしていてくださる皆様、関係者の皆様、多大なご迷惑をお掛けし、またご協力いただいたことをこの場を借りて、謝罪と御礼を申し上げます。
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ヤマハンノキ

2008-03-09 10:10:13 | 植物
垂木台地森林公園には砂防・緑化のために多くのオオバヤシャブシが植樹されています。
その多くのオオバヤシャブシに混じって、1本だけ「ヤマハンノキ」が立っています。
昨年の夏休みイベント「夏の植物観察と標本作り」の時に講師の先生に教えていただきました。
その「ヤマハンノキ」が花を咲かせていました。
「ヤマハンノキ」は日本全国に分布するカバノキ科の落葉高木です。
雌雄同株で、秋から長い雄花序と小さな雌花序を形成します。
秋の段階では緑色をしていますが、やがて黒紫色になります。
花期は3月~4月です。

ちなみに写真は昨日撮影してきたものです。
今日の垂木台地は曇っており、時々雨も降っています。
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マルバグミ

2008-03-08 13:20:57 | 植物
別名「オオバグミ」とも言われます。
暖地の海岸近くに生え、枝はつる状にのびます。
グミ科の常緑低木です。
10月~11月に葉腋に黄白色の花を数個開きます。
2年くらい前に来館されたお客様より教えていただきました。
秋に花を咲かせるので、秋になったら花を撮影しに行こうと思いつつ、今年も忘れてました・・・。
垂木台地の植物というよりは、おそらく眉山ロードを作る時に植樹されたものと思われます。
まだ実がつき始めたばかりですが、4月~5月にはこの実も赤く熟します。
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ノゲシ

2008-03-07 14:09:28 | 植物
葉がケシの葉を思わせるのでこの名前がつきました。
秋に花が咲くアキノノゲシに対して「ハルノノゲシ」とも呼ばれます。
眉山ロードの斜面に紅紫色のホトケノザに混じって黄色い花が咲いていました。
写真を撮影しに近寄って、花を見て「なんだタンポポか」と思っていました。
事務所に戻ってタンポポを調べるのですが、一致するものがありません。
「おっかしいなあ~?」とさらに詳しく調べていました。
ふと、間違えやすい草花の項目に目が止まりました。
「・・・ノゲシだ。」
キク科は高等植物のなかで最も大きな科です。
世界でおよそ2万種、日本でもおよそ360種があります。
しかし、タンポポとノゲシを見間違うとは・・・。
勉強不足を恥じ入るばかりです。
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ウグイスの初鳴き

2008-03-07 09:48:21 | Weblog
本日、3月7日(金)午前9時15分ごろ
垂木台地にてウグイスの初鳴きを観測しました。
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囀り(さえずり)

2008-03-06 13:25:41 | 野鳥
ホオジロが本格的にさえずり始めました。
他にシジュウカラなどのさえずりも聞こえ始めてきました。
「囀り(さえずり)」とは、野鳥の鳴き方でも主に繁殖期に鳴く特別な節回しの鳴き方です。
繁殖期につがい形成やなわばりの宣言のためにさえずります。
一般的にはスズメ目の小鳥の雄の行動ですが、種によっては雌もさえずります。
それに対して非繁殖期に仲間を呼んだり、警戒した時に鳴く声を「地鳴き」と呼びます。
「さえずり」は、特別な節回しのためによく人の言葉になぞらえます。
これを「聞きなし」と言います。
例えば、ウグイスの「法、法華経(ホーホケキョ)」は有名な「聞きなし」です。
写真のホオジロは「一筆啓上、仕り候(いっぴつけいじょう、つかまつりそうろう)」や「サッポロラーメン、ミソラーメン」などと聞きなしされています。
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啓蟄

2008-03-05 13:45:09 | Weblog
今日は「啓蟄(けいちつ)」です。
「啓蟄」の“啓”は『ひらく』、“蟄”は『土中で冬ごもりしている虫』を意味します。
つまり「地中で冬ごもりしていた虫が春の到来を感じ、草木が芽吹くと同時に地上に這い出してくる」時分ということです。
そんな朝の平成新山には雪が積もっていました。
眉山ロードにもスノータイヤ・チェーン規制が出ていました。
写真のように晴れていたのは朝のうちだけでした。
最近は「三寒四温」というのでしょうか、数日の周期で暖かかったり、寒かったりします。
こんな季節の変わり目は体調を崩しやすいので、みなさん気をつけましょう。

先日、暖かいからと薄着をしてきたら、お昼から急に寒くなって震えていた職員より反省をこめて・・・。
「暖かくても一枚上から脱ぎ着できるものを準備しておきましょう。」
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