島原半島博物日誌

島原にある某施設のスタッフが綴る非公認・非公式の個人ブログです。

6月3日

2007-06-03 11:39:19 | 平成新山
1991年6月3日、突如として発生した大火砕流に43名もの方が巻き込まれてしまいました。
今日で16年をむかえます。
「10年ひと昔」と言うもので、16年以上経過すると今の小学生には昔話のように聞こえるようです。
まだ私と同年代や少し下の世代までは、テレビのニュースなどで連日放送されていたこともあり、「平成の大噴火」といえば知っている方も多いのですが、イベントなどで子供たちを相手に噴火の話をしても現実味を帯びたものとして捕らえることができず、ポカンとしている子が多いです。
写真は「定点」から撮影した平成新山の姿です。
現在でも立ち入り禁止区域に指定されている場所ですが、今日は慰霊のために特別にゲートが開かれ、入ることが出来ました。
このような場所をどのように残し、またいかに子供たちの目に触れる機会を増やすことが出来るかで、伝え残すのか風化していくのかが決まっていくのではないでしょうか。
当センターも「後世に伝える」その一役を担えるよう頑張ります。
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シジュウカラ

2007-06-02 12:09:28 | 野鳥
お昼前に雨があがったので、展望台までの木道をブログのネタになるものがないかと探していました。
展望台に上り、眉山と足下に広がる島原市街地を眺めていると背後からシジュウカラの声が聞こえてきました。
ふと振り返ってみると目の前でシジュウカラが鳴いていました。
胸の黒いネクタイ柄が特徴のシジュウカラは、全国各地の低地から山地まで幅広く見られる留鳥です。
垂木台地でもホオジロの次によく見られる鳥ですが、姿を見せてもすぐに逃げてしまい、なかなか撮影させてくれません。
今日は目立ちたかったのでしょうか?
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生き残るために

2007-06-01 10:34:49 | 植物
垂木台地森林公園を散策していると面白いものを見つけました。
白い花はセイヨウノコギリソウで、それにクズが巻きついています。
クズはご存知のとおり生命力の強いツル性植物で、より日光に当たるためにそのツルを延ばし、またすぐに引き剥がされてしまわないように巻きつきます。
一方ノコギリソウは一度はクズの重みに耐えかねて折れ曲がったものの、子孫を残そうと白い花を虫に見つけてもらうために上向きに咲かせています。
なにげに咲いている植物もこのように生き残りをかけて生きているのです。
しかも彼らは戦略や戦術のように頭で考えて行っているわけでなく、本能としてこれらのシステムを遺伝子の中に持っており、それを先祖から受け継ぎ、子や孫へ伝えているだけなのです。
ちょっとスケールの大きな話になってきましたが、そんな植物たちを見て「頑張って生きていかなきゃな」と思ってもらえると嬉しいです。
僕はただ単に「面白い」と思って撮影しただけなんですけどね。
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