島原半島博物日誌

島原にある某施設のスタッフが綴る非公認・非公式の個人ブログです。

アサザ

2012-09-16 09:18:22 | 植物
休みの日に用事がある時は優先的に行いますが、特に何も予定がない時は半島内をウロウロとしています。
ひょうたん池に行ったり、眉山に登ったり、半島を1周ぐるっと回ることもあります。
この日は、たまたま雲仙岳災害記念館に立ち寄りました。
時間に余裕があったので、普段は行かない建物横の芝生広場に向かいました。
ビオトープ空間を作り出すために整備された場所で、人工の川も流れています。
そんな水の流れの中に一際目を奪う鮮やかな黄色の花が咲いていました。
「あれはひょっとして・・・いや、まさかな?」
半信半疑で撮影し、帰ってから図鑑で調べました。
ミツガシワ科の「アサザ」に間違いないようです。
池や沼などに生える多年草の水草です。
地下茎は水底の泥の中をはい、太く長い茎をのばします。
6~8月に対生する葉のつけ根から花柄を数本のばし、黄色の花を水面に開きます。
花は1日花で、朝早くに開き、昼過ぎには閉じてしまいます。
そうなんです。アサザは夏の植物なんです。
9月の今の時期に咲いているのが確信が持てなかった理由の1つです。
そして場所。
島原城のお堀で保護活動されているのは知っていましたが、まさか雲仙岳災害記念館にあるとは思いませんでした。
「アサザ」は、環境省のレッドデータブックに準絶滅危惧種として載っています。
そんな貴重な植物がこんな所に!?と驚きもありました。
おそらく植栽されたものだろうと思いますが、時期と場所の2重の驚きがありました。
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