島原半島博物日誌

島原にある某施設のスタッフが綴る非公認・非公式の個人ブログです。

千々石断層を歩こう!-電子基準点

2022-10-10 11:28:48 | 観光・施設
 観察会のあらましは以上にして、先生の事前学習を受けます。
 ジオパークの説明から始まり、地形から見える断層のお話まで伺いました。
 トイレ休憩を挟んでバスに乗り込み、最初に愛野展望台に向かいます。
 愛野展望台では地形を見ながら断層を確認します。この場所が見晴らしがいいのも断層崖の上に立っているからです。真下は海まで直下降です。
 ここで少し寄り道をします。 近くの斎場の駐車場に「電子基準点」があるとのこと。(表紙写真・右)
 電子基準点とは、「全国約1300箇所に設置されたGNSS連続観測点です。外観は高さ5mのステンレス製ピラーで、上部にGNSS衛星からの電波を受信するアンテナ、内部には受信機と通信用機器等が格納されています。」(国土地理院HPより)
 補足説明が必要ですね。
 GNSS連続観測システムとは、「電子基準点とGEONET中央局(茨城県つくば市)からなる、高密度かつ高精度な測量網の構築と広域の地殻変動の監視を目的とした観測システム」です。
 まだ難しいですね。もう少しわかりやすく書かれたものが電子基準点にありました。 ちなみにピラーとは英語で「柱」のことです。
「電子基準点は、地上約2万kmの高さを周回するGPS衛星が発信する電波を受信し、この地点の位置を観測するための施設です。受信データは、つくば市にある国土地理院に毎日転送しています。
 この受信データは、土地の測量、地図の作成、地震・火山噴火予知の基礎資料に利用されます。」
 要はGPSを使って場所の測定を行なっているということです。この測定で、この場所が年に何ミリどっちに動いているか分かります。
 先生からは国見町の神代小学校にあると聞いたことがあったのですが、こんな身近にもあったのですね。
 ちなみになんですが、左の石碑には「天皇陛下御展望記念碑」と記されています。覚えていますか? 愛野展望台近くに市村英作氏の銅像があった事を。2018年12月14日の記事にリンクを貼っておくので、翌日の後編と合わせてご覧ください。
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千々石断層を歩こう!-あらまし

2022-10-10 10:44:11 | イベント
22.10.10(月) 天気;晴れ 気温;13℃
 気温が下がってきましたねー。そろそろ雲仙では紅葉の始まる8℃を切りそうですかね。

 土曜日の「千々石断層を歩こう!」の報告です。
 事前学習を行うその前に、私の方からこれまでのあらましをお話ししました。時はさかのぼる事2010年、田代原から吾妻町の牧野(牧場の里)へ伸びる九州自然歩道を歩いた事が始まりです。
 それから翌年に諫早市森山町の唐比から千々石町の塩屋まで旧温泉軽便鉄道跡を歩き、さらに翌年断層を歩こうの完結編として田代原から鳥甲山の間と、焼山に登ってシリーズは終了しました。

 しかし今回気づいてしまいました。牧場の里から塩屋の間が空いてるじゃん。しかもこのルートは断層を横切る道で面白そうじゃん。w
 シリーズ終了から早9年、ここに断層を歩こうシリーズ復活です!
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