本日の垂木台地は、雲は多いものの近日中にはなかった良い天気です。
ようやく夏の気分を味わっています。
写真は、今日撮影のものではありませんが、夏らしいものを掲載します。

8月5日に更新した「ノコギリクワガタ」と同じ中歯型です。
雲仙で撮影したものと違い、垂木台地で見つけた個体です。
この夏は荒れた天気が続いたせいで、なかなか甲虫を見つけることが出来ません。
唯一見つけたクワガタです。

成長中の積乱雲です。
ひらたく言えば入道雲です。
お隣、熊本県の上空に湧き上がっていました。
ところが、この積乱雲はこれ以上上空へ上がっていくことは出来ません。
なぜなら空気の境目があるからです。
私達人間が住んでいる地表に近い部分は暖かい空気が下にあり、標高が高くなるにつれて気温は下がっていきます。
これは自然にとっては不安定な状態です。
今回開催している水の実験でも取り上げていますが、「暖かいものは浮いて、冷たいものは沈み」ます。
冷たいものの上に暖かいものはのっかっていないといけないのです。
なので、地表に近い部分では安定した状態になろうと、空気は動いて上下逆転しようとします。
それを指して、地表に近い部分は『対流圏』と呼ばれる空気の層になります。
この『対流圏』の上には、上空へ上がるにつれて気温が高くなる『成層圏』と呼ばれる空気の層があります。
『成層圏』は非常に安定しています。
飛行機に乗った際にシートベルトを外しても良いサインが出ますが、それはこの『成層圏』に入った証拠です。
写真の積乱雲は、対流圏と成層圏の境目(専門用語で「圏界面」)に達しています。
そこで積乱雲の上部が横に広がっています。
綺麗に平らな状態で横へ広がるために、「鉄床雲(かなとこぐも)」と呼ばれます。
鉄床とは、金属を鍛える為に使う鉄製の台のことです。
(鉄床雲の説明にえらく長い文章になってしまった・・・。)