goo blog サービス終了のお知らせ 

島原半島博物日誌

島原にある某施設のスタッフが綴る非公認・非公式の個人ブログです。

シマサシガメ

2014-06-19 11:14:17 | 昆虫
サッカーW杯ブラジル大会では、前回大会優勝国スペインのグループリーグ敗退が決定しました。
今大会は逆転だったり、点を取りあう試合が多いので、観戦していて楽しいです。
明日はいよいよ日本の2戦目です。
代表選手には気持ちを切り替えて、頑張ってもらいたいです。

さて先日、園内を歩いていると昆虫が木柱の上を歩いていました。
体の縞々がカモフラージュになっていますが、動いているものを見逃すはずもありません。
「名は体を表す」の言葉通り、半翅目サシガメ科の「シマサシガメ」です。
体は黒色ですが、脚と腹部の側縁に白黒の縞模様があります。
幼虫で越冬し、成虫は初夏の今ぐらいの時期に現れます。
低木の葉上などで、小甲虫や鱗翅目の幼虫に口吻を刺して体液を吸います。
見た目よりも怖い昆虫です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ルリタテハ

2014-06-16 10:59:14 | 昆虫
サッカーW杯ブラジル大会において、日本初戦、コートジボアールに敗れました。;;
まあ、気持ちを切り替えて「頑張れ!日本!!」です。

さて、昆虫の紹介が続きます。
表紙のチョウは「ルリタテハ」です。
日本全国で普通に見られる、タテハチョウ科の仲間です。
黒地にるり色の帯、前翅表面には白い肩章、裏面は木肌模様をしています。
クヌギ、コナラなどの樹液や落果から吸汁します。
和名の「ルリタテハ」は、“るり色のタテハチョウ”からきています。
英名は“Blue Admiral(青い提督)”といい、ちょっとカッコいいです。
雌は、幼虫の食草となるサルトリイバラなどユリ科植物の葉に1個ずつ産卵します。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フタモンウバタマコメツキ

2014-06-15 16:28:38 | 昆虫
センターに現れた昆虫です。
名を「フタモンウバタマコメツキ」と言います。
コメツキ虫の仲間で、日本では最大級の大きさです。
コメツキ虫の仲間は、危険がせまるとバチンと自分の体を爆ぜさせ敵から逃げます。
捕まえる時に思いっきり私の手の中で爆ぜ、結構痛かったです。
そして、捕まえてみると、

まったく身動きをしなくなりました。
擬死・・・死んだふりです。
まったくピクリとも動かず、その日はひっくり返ったままでした。(翌日にはどこかに消えていました。)
私が感嘆したのは、この手足の収納具合です。
自分の体にピッタリと合って、綺麗に収納されています。
それは自分の体を爆ぜさせて飛んで逃げるのですから、手足が出ていたら捥げちゃいますもんね。
こういうのを機能美というのでしょうか。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マイマイガ(幼虫)

2014-06-14 13:48:27 | 昆虫
今朝もサッカーW杯ブラジル大会をTVで観戦して、出勤してきました。
オランダ対スペイン。
無敵艦隊スペイン、まさかの大敗です。
「接戦の末、どちらが勝つのか!?」という展開を期待していただけに驚きの結果です。

さて、話を表紙の写真に戻しましょう。
先日園内のエノキにゴマダラチョウの産卵か、幼虫でもいないかと探してきました。
唯一見つけた「マイマイガの幼虫」です。
マイマイガの成虫は、2013年8月9日の記事にアップしています。
ドクガ科の仲間なので、毒を持っています。
うかつに触ってはいけません。
背中にある、対になった青色と赤色の斑点が特徴です。
幼虫の食草は、サクラ類、ウメ、クヌギ、クリ、アラカシ、ヤナギ類など、広範囲の植物を食べ、時に害虫になるほど発生します。
樹幹に毛に覆われた、約300粒の卵塊を産みつけ、卵で冬を越します。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シロシタホタルガ(幼虫)

2014-05-25 14:14:22 | 昆虫
ちょっと前に園内で見つけた芋虫です。
たしかコバノガマズミの葉っぱの上だったと思います。
イモムシハンドブック(文一総合出版 安田守著)によるとマダラガ科の「シロシタホタルガ」の幼虫です。
黒地をベースに、背部に黄白色の大きな紋、側面に朱色紋・黄色紋が並びます。
食草のサワフタギなどの葉表にいて、よく目立ちます。
幼虫が出す体液に触れると炎症をおこすことがあるそうです。
そういえば、イモムシハンドブックの3冊目が発売されています。
2冊目まで所持していますが、3冊目を購入しようかどうか迷っています。
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オオトビサシガメ

2013-11-22 13:33:53 | 昆虫
昨日の九州大学の平成新山防災登山が気になっていたのですが、ニュースで取り上げられていません。
ジオパークの事務局に問い合わせた所、視界不良などにより山頂までは登らなかったそうです。
そう言えば、昨日の記事で「大量の水蒸気と雲で見えません」って私、書いていますね。

先日見つけた昆虫を紹介します。
山間部の日当たりのよい樹上や草の上で活動するサシガメ科の「オオトビサシガメ」です。
茶褐色の体、黄色の細かな毛が生えている、大型のカメムシの仲間です。
朽ち木などの樹皮の下や洞で越冬します。
調べていると「オオトビサシガメ、刺される、痛い」の文字が出てきました。
刺される?
痛い?
カメムシの仲間なのに人を刺すの?
カメムシの仲間でも、サシガメは昆虫を捕食することが分かりました。
針状の口を捕えた昆虫に刺し、体液を吸う摂食方法をとります。
タガメなどと同じですね。
中薗AR曰く「サシガメの方から人に向かってきて刺すものではなく、手で触ったりしなければ大丈夫」だそうです。
「サシガメの中でも大型の種なので、刺された時はそれは痛いと思います。」とも続けて書いていましたが。^ ^;
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヘリグロツユムシ

2013-11-21 13:17:22 | 昆虫
19日(火)に積もった雪は、まだ平成新山に残って白く見えています。
今日は九州大学が研究のために、自衛隊や警察、マスコミ関係者と共に平成新山に登っている筈です。
うぅ~寒そう!
昼前に望遠鏡で平成新山を覗いてみましたが、大量の水蒸気(湯気)と雲でそれらしきものは見えませんでした。
さて、ちょっと前に撮り貯めておいた中から「ヘリグロツユムシ」をご紹介します。
アップで撮影したのですが、リサイズすると小さくなってしまいました。
古い図鑑では「キリギリス科」となっていますが、新しい図鑑には「ツユムシ科」に分類されています。
7~9月、山地の低木広葉樹に見られますが、あまり多くありません。
前胸背側が褐色の線で縁取られています。
「縁(へり)が黒いツユムシ」が名前の由来でしょうね(推測w)。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オオクモヘリカメムシ

2013-11-18 08:49:49 | 昆虫
本日午後より監督官庁をふまえた会議があります。
数日前から準備をすすめてきましたが、昨日、昨年の会議で指摘されていた一つの(報告書に関する)改善点を思い出しました。
急いで対処しようとしましたが、ある程度進んだ段階で、これを全部やっていたら間に合わない事に気付きました。
「人間、諦めが肝心です。」
切りのいい所で諦め、今日の午後に臨みたいと思います。(苦笑)

さて、先日園内で見つけた昆虫をご紹介します。
ヘリカメムシ科の「オオクモヘリカメムシ」です。

大型で細長く、鮮やかな緑色の体をしています。
この鮮緑色は死後、黄変するそうです。
ネムノキ上で生活していますが、成虫は稀にミカンやカキなどの果実に害を与えることがあります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サツマニシキの翅

2013-11-14 16:32:29 | 昆虫
さて、芥様私邸を見学している折、写真のような綺麗な翅を見つけた。
昆虫の翅に間違いないだろうが、何の翅だろう?
参加者と一緒に頭をひねったが答えが出よう筈もなく、写真を撮影してセンターへ持ち帰った。
早速手持ちの図鑑を捲ってみると、中表紙に答えが出ていた。
マダラガ科の「サツマニシキ」という蛾の仲間だ。(中薗ARに確認済み)
成虫は6月と10月の年2回発生し、昼飛性である。
生きている個体を捕まえると、胸から悪臭のする泡を出すそうだが、写真をご覧のとおりすでに死んでいる。
幼虫の食草が「ヤマモガシ」で、講師の宮崎先生が解説していた樹木と合致した。(本日更新の「ハキダメギク」参照)
卵を産みに来ていたのだろうか。
ちなみに「日本の蛾で最も美しい」と言われているそうだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ベッコウバエ

2013-10-24 13:32:27 | 昆虫
台風27号が北上中で、活発化した前線によって島原半島は雨です。
垂木台地は霧に包まれています。
先日、眉山の下見で登っていると「ブーン」となにやら正面から飛んできました。
「蜂か!?」と思って避けると、飛んできた昆虫は木の幹にピタリと留まりました。
体は黄色で黒い模様が入っていますが、蜂ではなさそうです。
「なんだコレ?」と不思議に思ったので、写真を撮って中薗ARに聞いてみました。
ベッコウ色をした大型のハエの仲間で「ベッコウバエ」だそうです。
成虫は夏季にあらわれ、薄暗い雑木林で樹幹に静止しています。
動物の死体や糞などに好んで集まりますが、樹液も好みます。
森の中にはまだまだ知らない昆虫がいっぱいです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする