事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

追悼宍戸錠

2020-01-21 | 芸能ネタ

そうか、宍戸錠も逝っちゃったのか。

この人の“ピーク”はもちろん60年代の日活アクション映画だ。エースのジョーだったわけだしね。そのあたりの事情は小林信彦や渡辺武信がきちんと書いてくれている。

でもわたしの世代にとっては、ジョーのイメージをバネにして、軽やかに芸能界を駆け抜けていた彼の姿が素敵だった。おしゃれだったじゃないですか常に。

シャレのわかる人だったのは、「ゲバゲバ90分」で楽しそうにコントをやっていたことだけで十分に承知。

熊倉一雄、藤村俊二、小松方正、小川知子などとくりひろげていたあの祝祭のような時間を成立させていたのは、まちがいなく宍戸錠という存在があったからだと思う。二枚目と三枚目の両方ですばらしいというのは、人徳というものだ。

浮気し放題である以上に、だから妻に不倫を奨励するあたりもおしゃれ。つらいこともたくさんあったはず。だけどそれをまったく見せないあたりが日活出身らしい。

「チッチッチ」という、あのポーズが今も鮮烈。

とても、うらやましい人生だったと思います。明日の朝刊で、誰がコメントするのかな。矢作俊彦だけははずさないでほしい。もちろん小林旭と渡哲也に集中するんだろうけど。

あ、浅丘ルリ子がいたっ!

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勝手に人生相談Vol.33 最凶の母2

2020-01-21 | うんちく・小ネタ

【FULL】井上陽水 氷の世界

Vol.32「糾弾する父」はこちら

70代女性。孫娘に買ってあげた洋服を息子の妻が着せません。

これまで孫の洋服を買わせてくれる機会がありませんでした。そこでこの間、子供服売り場にいた別の家族に孫の月齢を伝え、サイズを教えてもらいました。かわいい洋服をたくさん買って、息子の妻に渡してやりました。

ですが、それを孫娘に着せた様子がありません。問い詰めると

「お義母さんだけには洋服を買ってほしくない」

と言うのです。人の好意を何だと思っているのか、ほとほとあきれかえりました。彼女が妊娠していた時、私が「男の子じゃなくてがっかりした」と言っていたことをいまだに根に持っているようです。

生意気な態度をとり、揚げ句の果てには孫を独り占めしようとするのが許せません。孫を置いたままで、彼女を出て行かせたいと思います。アドバイスをお願いします。
(東京・C子)

……うわあ。前回の「糾弾する父」につづいて、今の70代って怖い怖い。息子に離婚を迫る嫁が憎くて憎くて憎くて仕方がなかった「最凶の母1」につづいて、その邪悪さは突出している。

人の好意をなんだと思っているのか、ですって?月齢だけでサイズを判断し、勝手に選んだ服をどうして贈ることができるかのほうが不思議。

「男の子じゃなくてがっかりした」無神経きわまりない言葉だけれども、あなたは自分のことを悪いとは決して考えない人のようだから、他にもたくさんの失言暴言があったに決まっている。

孫を置いたままで、彼女を出ていかせたいと思いますぅ?いったい何時代の発想だろう。鬼姑といわれた過去の遺物がまだ生き残っているのか。しかも昭和生まれで。

だいたい「かわいい洋服をたくさん買って、息子の妻に渡してやりました」なんて文を綴れるというその性格がこの人を物語っている。「お義母さんだけには洋服を買ってほしくない」これはお嫁さんのほうからの絶縁状なんです。早く気づけよ

本日の1曲は井上陽水「氷の世界」。名曲。不条理きわまりない歌詞だけど、こじつけてしまえば「恐怖の世界」だと訴えているわけだ。驚くのは、このアルバムが恐ろしいくらいに売れたという事実。70年代のニッポンは咀嚼力あったんだなあ。星勝のアレンジは完璧でした。

Vol.34「ワンオペの母」につづく

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