「伍長、お久しぶりです。出番です。」
「え、またディズニー映画をあいつは観たのか。いい年こいてもう」
「スター・ウォーズのときに呼ばれなかっただけいいじゃないですか」
「でもアナ雪だぞ。あれ、おっさんがひとりで観るのって法律で禁止されてないか」
「U-55映画ですか。でも確かに子どもが多かったですよね。」
「となりは帰省中のお孫さんを連れてきたおばあちゃん。孫の標準語に必死で合わせてるのが笑えたな。」
「おじいちゃんも来ればよかったのに、ってのに、あの人は買い物にも付き合えない人だからって解説してたのにしみじみ……じゃなくて映画の話です!いかがでしたか」
「前作から6年たって、おれシニア料金で観れるようになったんだよ。1100円でこれだけのものを見せてもらっていいのかと思ったな」
「宮崎駿が手書きにこだわったポニョとは真逆に、ひたすら水、波、氷、雪とかがリアルですもんね。金かかってるなあ」
「特にあの水の馬。映画と馬は初手から相性がいいんだけど、ここまでやられるとな」
「トナカイの大群もいい感じでした」
「うん。でもこれホントに子ども向けなのかって話だよな。妹は相変わらずやんちゃなんだけど、姉がどんどん……」
「ですよね。最後にあそこまで行くと、次つくるのたいへんでしょう」
「よほどこの続編をつくるのだって大変だったんだろ。これで終わり!って強調してる(笑)。でもまた大ヒットだからなあ。曲もすばらしかったし。今回はケルト調ね」
「にしても」
「だよな」
「吉田羊って歌うまいんですねええええ!」