事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

龍馬伝~第28話「武市の夢」

2010-07-11 | テレビ番組

Omori01 第27話「龍馬の大芝居」はこちら

前回の視聴率は17.3%。意外にのびなかった。それ以上に今日はとんでもない日なのでもっと読めない。参院選はある、W杯の決勝はある、という具合。そしてそれ以上に大相撲中継がない、というのも実は大きいかも。いつも見ている父親は、なんかさみしそうにゴルフ中継なんかながめていた。あわれな。

同じことが幕末にも言えるかも。確かに政治エリートである志士たちは、ある程度の“情報”をもっていたから国難に対処する気概をもてたかもしれない。でも大衆は?

ひょっとしたら究極の政権交代である明治維新において、わたしの家のような農家は、ちょんまげがなくなったことの方が大きかったのかも。

第二部の最終回である今夜は、武市半平太と岡田以蔵の最後。ぶっちゃけ、ちょっと泣けました。武市の牢獄にやってきた山内容堂は、「おまんとわしは似ちょる」とこれまでの苦悩を吐き出す。

「幕府に対する疑問があっても、忠義の心は……」賢い人間だからこその苦悩か。武市と鯨海酔侯の限界をみずから吐露させるあたり、福田靖の“わかりやすい”脚本爆発。切腹前に武市と龍馬を会わせる強引さ(笑)

しかし武市半平太の悲劇は、彼の夢がことごとく実現したという事実で中和されていく。龍馬は日本を変え、弥太郎は誰よりも出世していくのだし。

さて、これまでは“女性に庇護される”“誰からも愛される”“性格のいい”龍馬がフューチャーされてきた。でもいつまでもそれではどんづまりなので、いよいよ腹芸もかます坂本龍馬が表に出てくる。ぷは。ようやく中年男向けのドラマになってきたかも(笑)。オンエアの3時間前までFMでウンコ話を炸裂させていた福山雅治もやりやすいだろう。

ってことで視聴率は……うーん天候不順もあって在宅率は高いだろうし、選挙特番へのブリッジとして機能するだろうから20%ジャストと読みました。

第29回「新天地、長崎」につづく

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わたし怒ってます~阿久根PART13「シュレッド」

2010-07-11 | 公務員

PART12「上申書」はこちら

鹿児島・阿久根市長:市職員クビかけ上申書、市長命令で裁断・破棄

 議会を招集せず、専決処分を乱発するなど特異な市政運営を続ける鹿児島県阿久根市の竹原信一市長(51)は2日、ほぼ全員にあたる約200人の職員が「法令を順守した市政運営」を求めた上申書2通と署名簿を、職員に命じて裁断、破棄させた。

“クビ”をかけて反旗を翻した職員らは「当たり前のことをお願いしただけなのに」とあきれ返り、市民からは「全然市民のためになっていない」など、相次ぐ異常事態に批判の声が上がった。

 市関係者によると、上申書は6月25日、一般職員が所属する市職員労働組合(市職労)と課長級職員約20人が、総務課長を通じて提出。28日、総務課長が手渡そうとすると、市長は受け取りを拒み「シュレッダーにかけろ」と裁断を命じた。

 困った担当職員が手元で保管していたが、2日午前、市長が「あれ(上申書)はどうした」と詰問。残してあることを知ると、再度即座の裁断を命じたため、職員がシュレッダーで裁断したという。

 ある職員は「憤まんやるかたない。異常としか言いようがない」とさじを投げた様子。

 一方、市長派の市議の一人は「職員はこれまでいい給料をもらってぬるま湯につかってきた。苦しい思いをしている世間を知るべきだ」と裁断に理解を示した。市長はこの日、全職員に「記者の取材に一切応じるな」とメールを送信した。
【毎日新聞 7月6日】

……たとえどんな批判をあびようとも、そのことで竹原市長が主張を変えることはない。だって“常に攻撃を誰かに加え続ける”ことが彼にとって唯一の生き残る道だからだ。批判に殊勝に耳をかたむけているようでは、サメが泳ぐことをやめた途端に死んでしまうのと同じ末路が待っている。

 市長派の市議の発言はまことに味わい深い。世間が苦しい思いをしているのを知るには、ここまで理不尽な思いを市職員に与えなければ、というわけだ。阿久根市民をもまきこんで世間を息苦しくしているのが自分たちでは、などと考えることもないのだろう。

 そう、彼らは気づくことはない。攻撃にばかり一生懸命で、自らがよって立つ地盤が揺るぎ始めていることに。残された道は、マスコミ報道が偏向しているために自分たちが殉教者となっている、と主張することだ。あ、それもうやってたっけ。

 にしても、命じた5日後に「あれ(上申書)はどうした」と詰問するあたり、市長の粘着質ぶりはたいしたものですなあ。それとも、ちょっと後悔してたのか(まさか)。

PART14にきっとつづく

コメント (3)
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