事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「ウォレスとグルミット ベーカリー街の悪夢」(2008 三鷹の森ジブリ美術館配給)

2010-07-06 | アニメ・コミック・ゲーム

Amatterofloafanddeathp  お好きな人にとってはたまらない超豪華4本立て。わたしと妻はその“お好きな方”なので鶴岡まちなかキネマへいそいそと。

 妻はまちキネのたたずまいがおおいに気に入ったようで、次番組の「チェブラーシカ」はひとりで見に来る、と気負いこんでいました(わたしはむかし既に観ているのでパス)。

 さて、「ウォレスとグルミット」。ニック・パークという天才が生み出すクレイ・アニメの最大の魅力は、グルミット(犬の方)の徹底した愛想のなさ。クールなまなざしがかわいいし、そのクールさがたまに破綻するあたりがなおかわいい。新作では初めて顔を赤らめるシーンまで用意されている。グリコのCMなどにも登場したのでご存じの方も多いはず。

 今回、ジブリによって一挙に上映されたのは

「チーズ・ホリデー」A Grand Day Out

「ペンギンに気をつけろ」The Wrong Trousers

「ウォレスとグルミット、危機一髪」A Close Shave

そして新作の

「ウォレスとグルミット ベーカリー街の悪夢」A Matter of Loaf And Death

特に「ペンギン~」のラストの列車チェイスは必見。DVDでぜひ。

今回のジブリバージョンでは、ウォレスの声は某大物男優。初公開時のソニー提供バージョンは某大物コメディアン。残念なことに両名とも自身のイメージが強すぎるので、次作以降は本職の声優にお願いできないだろうか。ウォレスのキャラに合うとか合わないとか以前の問題なのだ。

 終映後、そとに出てタバコを吸いながら妻を待っていると、やはりファンなのであろう若者たちが灰皿近くで語り合っていた。

「っていうかさ、これってガキどもは理解できるのか?」

わたしたちにそう思わせるほどの、苦いイギリス式ユーモアが爆発(原題のクールさを見よ!)。新作を、極東のファンたちは首を長くしてお待ち申し上げております。

コメント (2)
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