事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

わたし怒ってます~阿久根PART11

2010-07-05 | 公務員

阿久根PART10はこちら

職員の期末手当を3分の1に=竹原市長が専決処分-鹿児島県阿久根市

 鹿児島県阿久根市の竹原信一市長が、市職員の期末手当(ボーナスの一部)を3分の1程度まで減額する条例を、市議会に提出せずに専決処分したことが29日、自治労鹿児島県本部への取材で分かった。総務省は昨年8月「給与条例の改正は、その性質上専決処分によって行うことのないように」と通知している。

 同本部によると、夏の期末手当は1.25カ月から0.34カ月に減額。冬も1.05カ月から0.47カ月に下がる。専決処分は28日付という。(2010/05/29)

……例によって「阿久根ってひどいなあ」と思うより、こんなにひどいことがこんなに簡単に行われてしまうのか、という驚きの方が先に立つ。

 0.05月分のアップを獲得するためにわたしたちがさんざん苦労しても、奇矯な市長は好き放題にこんなことまでできてしまうのだ。首長の権限がいかに巨大か。

明らかに竹原市長は市職員を“臣下”だと思っているし、本音のところでは無償で働くのが筋だと思っているはず。ぶっちゃけた話、一銭も払いたくはないのだろう。そして、公務員とはそうあるべきだと考える市民の支持を集めるわけだ。阿久根における公務員憎悪の根はそれほどに深く、そして情緒的。自治労が法的手段に訴えるのはいつのことなんだろう。

 わたしが同情するのは、市長の指示を受けてこの専決処分を執行するのもやはり市職員たちだという事実。役所のなかの“市長派”たちだけが特命を受けてやるには大ごとすぎるし。現市長の専横がつづくと、内部から阿久根が腐っていくのが見えるようだ。ただ、救いは見える。

阿久根市長:市民団体がリコール運動へ

 議会出席を拒む一方で職員賞与の半減を専決処分するなど、特異な市政運営を続ける鹿児島県阿久根市の竹原信一市長(51)について、同市の市民団体「阿久根の将来を考える会」(川原慎一会長)は参院選後にリコール(解職請求)運動を始めることを決めた。29日に運動組織の結成を発表する。

 7月11日投開票予定の参院選後に署名集めを開始。解職の賛否を問う住民投票を年内にも実施し、過半数の賛成で解職に追い込みたい考え。川原会長は「多くの市民から竹原市政への批判と辞職を求める声が出ており、行動するしかないと判断した」と説明する。
毎日新聞 2010年5月29日

PART12がもっと明るいネタでありますように。

コメント (1)
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