主演:マーガレット・ロックウッド マイケル・レッドブレイヴ
東欧の架空の独裁国家パンドリカでの雪国観光から、イギリスへの帰国途上の列車内で事件は起こる。アイリスと親交を深めていたイギリス女性ミス・フロイが、突然車中から消え、車内の人間全て(一部は面倒ごとに巻き込まれたくない理由で)初めからそんな女性は見なかったと口を揃えるが……
この作品は、その後「レディ・バニッシュ~暗号を歌う女」(主演エリオット・グールド。ネタバレもいいとこのタイトルです)、ジョディ・フォスターの「フライト・プラン」、そして「古畑任三郎・灰色の村」などの変奏曲を生んだことでむしろ知られています。
消えたミス・フロイの存在を証明するものが、列車のくもった窓に彼女が書いた自分の名前(FROY)という、はかなく消えるものだったというストーリーはおみごと。古畑任三郎の場合はそれがもっと徹底していて、温泉宿の鏡に今泉が書いた卓球のスコア(正ちゃんマーク)なのには笑いました。ユーモアたっぷりで、おすすめのヒッチコック作品です。
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