①9月2日12時の天気図 気象庁HPより引用
②9月2日13時のアメダス関東周辺風向風速分布図 気象庁HPより引用・加工
③9月2日14時のアメダス関東周辺風向風速分布図 気象庁HPより引用・加工
④9月2日13時50分の埼玉県周辺レーダーエコー合成図 気象予報士西村氏主宰 気象舎HPより引用
⑤9月2日14時00分の埼玉県周辺レーダーエコー合成図 気象予報士西村氏主宰 気象舎HPより引用
⑥9月2日14時10分の埼玉県周辺レーダーエコー合成図 気象予報士西村氏主宰 気象舎HPより引用
⑦9月2日14時20分の埼玉県周辺レーダーエコー合成図 気象予報士西村氏主宰 気象舎HPより引用
2日、14時頃~14時30分頃にかけて、越谷市や松伏町などの埼玉県東部~千葉県野田市周辺にかけて、竜巻と見られる激しい突風に見舞われ、民家の屋根が飛散したり、車が横転したりして、かなりの被害が発生している様子です。
これは、地表付近の気流の不連続箇所(水平方向のみならず、鉛直方向にも乱流しているものですが)の上に、発達中の積乱雲が通過し、当該積乱雲を形成する気流の渦が、地表付近の乱流と、一部、合体した格好となったことが発生の要因です。
引用図②③より、今回の竜巻発生箇所周辺では、2日13時、14時と、南より風と北より風とがぶつかり合っている様子で、地表付近に気流の不連続箇所が生じていますが、この上空を、引用図④⑤⑥⑦より、2日13時40分から14時20分にかけて、発達中のエコー(積乱雲と思われます)が通過している様子が解ります。
さらに、引用図④⑤⑥⑦の、竜巻発生箇所を通過するエコーですが、よく見ると、発達しながら、かつ、そのエコーを形成する形が反時計周りに回転しております。
地表付近の気流の不連続箇所の上を、エコーが発達しながら、かつ、反時計回りに回転しながら通過するのは、当該エコーが竜巻などの激しい突風を発生させる典型的な状態といえますね。