奥庭を抜け、「黒曜の森」へと入った。
この苔の森は今までの森と比べると絨毯のような苔を目にすることはなかった。
どちらかと言えば遠慮がちでおとなしめの森という雰囲気だった。
そして
日が差してきた。
鬱蒼とした樹林帯の中に差し込む太陽の光で、明と暗の見事なコントラストを生み出している。
これはこれでまた思い出に残る風景だった。
ほどなくしてルートを塞ぐように倒木があった。
根本をよく見てみるとまだ土が多く付着しており柔らかそうだった。
おそらくは昨夜の台風によるものだろう。
それにしてもこんな大木までもが倒れてしまうだなんて、いくら葉が茶褐色で枯れかけていた木とはいえ、自然の怖さをまざまざと見せつけられる思いだった。
森を抜けると一面熊笹となり、背丈が低いこともあって遠くが見通せるようになった。
ガードレールが見える。
間違いなくメルヘン街道だ。
ということは「麦草ヒュッテ」も近いということになる。
ビンゴ!
赤い屋根が麦草ヒュッテだ。
山脈(やまなみ)はガスの中であり、残念ながら北八ヶ岳の山を拝むことはできなかったが、「おぉ~、将に高原って感じ♪」
急に暑さを感じるようになってきた。
標高2000メートルの高地とはいえ、まだ完全な残暑の季節。
ほんの少しでも日が当たれば蒸し暑い。
抜けてきた黒曜の森を振り返る。
青空はあきらかに広がってきていた。
スケールこそ違うが、7月の新室堂乗越を下山していた時の風景を思い出した。
「おっ、これってひょっとしてハクサンフウロか?」
こんな時期にまさかであった。
お目にかかれるとしてもせいぜいリンドウかトリカブト程度だろうと思っていただけに、これはラッキーだった。
そう言えば、高山植物を覚えるようになってから自分の登山スタイルが大きく変わったような気がする。
周囲、特に足元の周囲に目が行くようになったし、ふと足を止め花を愛でるようにもなった。
そして何よりも気持ちにゆとりが持てるようになった。
花なんて決して自分の柄ではないと言えるが、癒される思いに感謝したい。
この苔の森は今までの森と比べると絨毯のような苔を目にすることはなかった。
どちらかと言えば遠慮がちでおとなしめの森という雰囲気だった。
そして
日が差してきた。
鬱蒼とした樹林帯の中に差し込む太陽の光で、明と暗の見事なコントラストを生み出している。
これはこれでまた思い出に残る風景だった。
ほどなくしてルートを塞ぐように倒木があった。
根本をよく見てみるとまだ土が多く付着しており柔らかそうだった。
おそらくは昨夜の台風によるものだろう。
それにしてもこんな大木までもが倒れてしまうだなんて、いくら葉が茶褐色で枯れかけていた木とはいえ、自然の怖さをまざまざと見せつけられる思いだった。
森を抜けると一面熊笹となり、背丈が低いこともあって遠くが見通せるようになった。
ガードレールが見える。
間違いなくメルヘン街道だ。
ということは「麦草ヒュッテ」も近いということになる。
ビンゴ!
赤い屋根が麦草ヒュッテだ。
山脈(やまなみ)はガスの中であり、残念ながら北八ヶ岳の山を拝むことはできなかったが、「おぉ~、将に高原って感じ♪」
急に暑さを感じるようになってきた。
標高2000メートルの高地とはいえ、まだ完全な残暑の季節。
ほんの少しでも日が当たれば蒸し暑い。
抜けてきた黒曜の森を振り返る。
青空はあきらかに広がってきていた。
スケールこそ違うが、7月の新室堂乗越を下山していた時の風景を思い出した。
「おっ、これってひょっとしてハクサンフウロか?」
こんな時期にまさかであった。
お目にかかれるとしてもせいぜいリンドウかトリカブト程度だろうと思っていただけに、これはラッキーだった。
そう言えば、高山植物を覚えるようになってから自分の登山スタイルが大きく変わったような気がする。
周囲、特に足元の周囲に目が行くようになったし、ふと足を止め花を愛でるようにもなった。
そして何よりも気持ちにゆとりが持てるようになった。
花なんて決して自分の柄ではないと言えるが、癒される思いに感謝したい。
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