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田中家住宅 aotake


写真は、外観。

田中家住宅は明治28年の東本願寺 御影堂再建の際に使用した古材を使って造られた京町屋です。

アクセス
京都駅で下車して、烏丸通を北上し七条通に出ます。
七条通へ右折して約280m直進し、七条高倉の交差点に着きます。
この七条高倉の交差点の南東角に田中家住宅があります。

平安時代、七条高倉には七条仏所がありました。
定朝、そして鎌倉時代には運慶や快慶がこの地で仏像を彫っていたそうです。
室町時代の康正が移転するまでこの地にあったそうです。

さて明治28年に焼失していた東本願寺の御影堂を再建することになりました。
全国各地から資材が届いたのですが、今のヨドバシカメラの辺りにあった田中家の田んぼをその資材置き場として提供したそうです。
そのお礼もあって、余った資材を頂き、今の主屋を造ったのだそうです。

通常は非公開のお宅ですが、2021/2/18~2/28の京都市立芸術大学主催の七条町屋ものがたりで公開されました。

玄関の右手には七条仏所の駒札が建っています。
玄関を入ると通り庭になっていますが、正面は締め切り。
右手の4畳半の間で検温をして、すぐ奥の階段で2階へ上がります。

2階に上がって正面の間には、ひな人形が展示されていました。
そして隣の8畳の2階の客間には、田中家の古い道具などが展示されていました。
客間の右手には床の間や付書院があります。
床柱は栂の四方柾、床框は紫檀。
床脇の地板はアカマツの1枚板。
天井の竿縁はまっすぐに柾目が入っており、天井板は屋久杉です。
これらの資材が東本願寺から頂いたものだそうです。

玄関を出て、右手に回ります。
主屋の右手(西側)に隣接して、aotakeという喫茶店があります。

この日はさらに南側に回り込むと、1階の奥の庭と蔵にも入れました。
1階の奥の庭は最近造り直された枯山水庭園で、大きな雪見灯篭があります。
蔵の中では金魚が泳いでいるようなインスタレーション展示をしていました。

田中家住宅の東洞院通沿いに入口があります。
11:30~18:30で、火曜日と水曜日が定休日です。
こちらは大正元年に借家として作られました。
玄関で靴を脱いで狭い廊下を進むと、店内は6畳ぐらいです。
小さな床の間や違い棚もあり、壁は土壁のままになっています。
奥には苔のきれいな坪庭もあります。
緑茶や紅茶に拘っておられ、ケーキなどとのセットメニューが複数ありました。



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