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2021 7/14の拝観報告4(大阪松竹座 七月大歌舞伎)

写真は、大阪松竹座 外観。
11:40に串カツだるまの道頓堀店を出て、11:50にやってきたのが大阪松竹座。
この日のメインです。
新型コロナの影響で昨年は開催されなかった七月歌舞伎が帰ってきましたw
今回も1等席、前から9列目です。
11:50開場、12:30開演でした。
最初の演目は、伊勢音頭恋寝刃(いせおんどこいのねたば)。
以下、演目の内容に興味ない人は、ーーーー間はスルーしてください。
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舞台は伊勢。
阿波の大名の家老の息子、今田万次郎(片岡孝太郎)は放蕩息子。
主君から名刀「青江下坂」の探索を命じられ、1度は手に入れるものの、それを質に入れて廓通い。
そこでかつて家来であった主人公の福岡貢(松本幸四郎)が、なんとか刀だけは手に入れます。
これだけでもまずは万次郎に返そうと遊女屋油屋を訪れますが、万次郎と行き違いになります。
ここで遊女のお岸(中村虎之介:扇雀長男)との話で、折紙(刀の鑑定書)がこの奥の座敷の客(徳島岩次)が持っていることを知り、
ここで機会をうかがいながら待つことにします。
そこに現れたのが仲居の万野(中村扇雀)。
この万野は徳島岩次とグルで、こちらはこちらで「青江下坂」を横取りしようとネラッています。
万野は貢の恋人である遊女のお紺(中村壱太郎:鴈治郎長男)には取り次がず、イジワルをします。
まずは廓に上がるのなら刀を預けろといいますが、そこは料理人でかつて貢の家来であった喜助(中村隼人)が機転を利かせて預かってくれます。
刀掛けに刀を置くと、そこに徳島岩次がやってきて刀の刀身と鞘を入れ替えて、帰りに「青江下坂」を持って帰ろうと画策しますが、
喜助はそれをちゃんと見ていました。
次は遊女を指名しないなら帰れと言いますが、なんとか滞在したい貢は、誰でもいいと言い放ちます。
すると万野は、不細工で貢に片思いするお鹿(中村鴈治郎)を呼びます。
お鹿は勝手に貢と文のやり取りをしているとか、通じているなどのウソを並べるのですがそれぐらいはスルーしてた貢でしたが、
金を10両貸しているとまでウソを言われたので、怒って追求します。
それを見ていたお紺は怒って(フリをして)、貢に縁切りを宣言。
貢は耐え切れず出ていきますが、その際に喜助はちゃんと「青江下坂」の方を渡します。
貢が出て行った油屋では、徳島岩次がお紺を身受けすると言い出しますが、
大事に持っている紙(これが折紙)が他の遊女からの恋文ではないかと疑うフリをして、まんまと預かります。
そしてそこで残された刀が「青江下坂」でないと万野が気づき、また貢も自分の刀が「青江下坂」じゃないと思い込み戻ってきて鉢合わせ。
はずみで万野を切った貢は冷静さを失い、
お鹿、徳島岩次やその手下などを次々に切り殺します。
そこへ折紙を持ったお紺が来て、これを取り返すために冷たくしたと告白すると、やっと貢は落ち着きます。
しかしこれだけ殺せばもう切腹しかないと腹をくくりますが、
喜助がその方は「青江下坂」だから、まずはその刀と折紙を万次郎に届けるのが使命だろうということでめでたし、めでたしになるという、
なんとも勝手な話ですw
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御覧のようにいささかややこしいストーリーですが、事前に把握しておけば大丈夫です。
笑いもあり、話のテンポもいいので観やすいです。
中村鴈治郎さん、扇雀さん兄弟のそれぞれの演じ方のうまさ、両ご子息の美しさもよかったですね。
松本幸四郎さんは、もう安定の域です。
本来万次郎は片岡秀太郎(片岡仁左衛門の兄)さんでしたが、急逝されたのが本当に残念でした。
13:50から14:10まで休憩。
客数が半分なので、トイレ休憩の混雑もまだマシですね。
14:10からは、お祭り。
鳶頭と馴染みの芸者2人の舞踊系の演目です。
鳶頭が片岡仁左衛門さん、馴染みの芸者2人が片岡孝太郎、千之助の松嶋屋三世代そろい踏みです。
千之助くんの女形もきれいですね。
誰かに似ていると思ったら、稲森いずみさんですねw
そして最後は結局これですよ。
仁左衛門さんのカッコよさ。
こんな77歳、他に見たことないです。
今回もいいものを観せて頂きました。
14:35に終演し、こちらを出ました。
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