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2018 11/13の拝観報告8 最終(南座 顔見世興行)

写真は、新装、南座の1階。
光清寺を出て、向かったのが四条大橋。
もう少し南の団栗通りを東へ入ったコインパーキングに駐車します。
まずは高島屋に向かい、お弁当を購入します。
そして南座へ。
15:40頃に着いたので、昼の部から出てこらる方でいっぱいでした(笑)。
そして16:00に開場。
今回は2代目 松本白鸚、10代目 松本幸四郎、8代目 市川染五郎の高麗屋襲名披露の顔見世興行です。
席は1階の7列目。
メッチャ真ん中かつ前で見やすいです。
松竹歌舞伎会パワーですねw
16:30開演。
最初は「寿曽我対面」です。
頼朝お気に入りの工藤祐経(片岡仁左衛門)が酒宴中に、小林妹舞鶴(片岡秀太郎)から曽我十郎(片岡孝太郎)、五郎(片岡愛之助)兄弟を紹介されます。
この曽我兄弟にとって工藤祐経は父の仇。
五郎の方はその場で仇を取ろうとするくらいいきり立ちますが、工藤祐経は頼朝命令の狩りの総奉行があるから、それまで待てと。
その餞別に狩場の通行手形を兄弟に渡して終わり。
非常によく上演される演目です。
秀太郎さんと仁左衛門さんが兄弟。
仁左衛門さんの長男が孝太郎さん。
秀太郎さんの養子が愛之助さんなので、松島屋オールスターの寿曽我対面でした。
最後にみんなでキメるのですが、仁左衛門さん・・・かっこよすぎです。
やっぱり仁左衛門さんから目が離せません(笑)。
2つ目は「口上」。
白鸚さん、幸四郎さんと染五郎くんの襲名する3人と、関西歌舞伎の大物の坂田藤十郎さんと片岡仁左衛門さんが左右に控えておられました。
白鸚さんも幼少期に、父の白鸚さんとおじいさんの幸四郎さんの3代で南座で演じられたことがあるそうです。
ただしその白鸚さんも記憶が定かでないぐらい昔だそうですが(笑)。
幸四郎さんは僕と同い年、染五郎くんは中1ですか。
是非是非これからの歌舞伎界を盛り上げて頂きたいです。
しかし藤十郎ももう86歳。
ちょっとお声が小さいかな。
まだまだご活躍を拝見したいです。
この幕間で18:00頃。
事前に高島屋で買っておいたお弁当を頂きました。
3つ目は今回のメインイベントと言っていいでしょう、「勧進帳」です。
頼朝から逃げて山伏に身をやつし奥羽へ向かう義経・弁慶の一行が、富樫左衛門が守る加賀の関所でひっかかります。
それを弁慶が機転を利かせての乗り切ろうとします。
片や富樫左衛門も途中で義経・弁慶の一行であると確信を持つのですが、弁慶の忠義に感動し、敢えて関所を通すお話。
8月の大阪の襲名披露公演でも勧進帳がありましたが、
今回弁慶は夏と同じく幸四郎さん。
富樫は夏は仁左衛門でしたが、今回は白鸚さん。
義経は夏は孝太郎さんでしたが、今回は染五郎くん
ということで、高麗屋親子3代です!
親子3代での勧進帳って、初めてだそうです。
白鸚さんと幸四郎さんの熱演は言うまでもないですが、染五郎くん・・・美しいですねw
こんな義経、「判官びいきする要素しかない」です(笑)。
最後は「雁のたより」。
バカ殿が身請けした司に気に入られようとするも、司は窓から見かけた髪結いの五郎七(鴈治郎)に惹かれている様子。
それが面白くないバカ殿は、ニセの恋文で五郎七を呼び寄せ、手下に捕縛させます。
そしてとっちめようとするのですが、バカ殿の家老が五郎七が自分の甥の元武士であることを見抜きます。
さらに司は五郎七の許嫁であることも判明し、めでたしめでたしという実に都合のいい話(笑)。
結構お笑い系の演目です。
2幕目で五郎七の店にいた若旦那が幸四郎さんで、髪結いが終って帰ろうとするのですが五郎七に話をしようと捕まります。
その際も幸四郎さんの若旦那は「もう疲れてまんねん。帰してぇ~~や。汗が止まりまへんのや~~」と言って会場爆笑。
勧進帳の大熱演の直後ですからねw
そして五郎七が「昨日は芝居を観てきた。南座で高麗屋さんの3代襲名披露や!もうそりゃ賑賑しくてよかったで~~」と言うと、
幸四郎さんが「私も高麗屋さん好きやから、”我が事のように”うれしい!」と言って大笑いとか。
この演目で片岡秀太郎さんがお玉というおばちゃんの役を演じておられました。
片岡秀太郎さんはこういうおばちゃんの役ばかりですが、もう「おばちゃんにしか見えない」ですね。
「ああ、いるいる、こういうおばちゃん!」って思うようなおばちゃんそのもの。
見事な芸ですね。
21:00頃に終わりました。
やっぱり、やっぱり歌舞伎はメッチャ楽しいですね。
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