goo

法堂、雲龍図(禅寺雑学2)

“法堂(はっとう)”もよく出てきます。
これは現在の講義所や集会場にあたる場所です。
ここの天井にあの“龍の絵”があります。雲龍図といい、禅寺独特のものです。

京都の主な雲龍図

・内部を有料公開しているところ
妙心寺:狩野探幽作 
天龍寺:1997年加山又造作“八方睨み”(法堂内のどこから見上げても、龍がこちらを見ているように見える)
建仁寺:2002年小泉淳作作“双龍図”(二体の龍)

・特別拝観時のみ内部公開
相国寺:狩野光信(探幽の叔父)作“鳴き龍”(下で手をたたくと反響し、龍が鳴いているように聞こえる)

・内部は入れないが、外から雲龍図が覗けるところ
南禅寺:今尾景年作 
東福寺:本堂が仏殿兼法堂で、堂本印象作 

・完全非公開のところ
大徳寺:狩野探幽作 

また、龍の指の数に注目です。
本来中国では、指は5本。
しかし、古来の日本では本場の中国に遠慮して、指を3本で描いていました。事実、「妙心寺」や「相国寺」のは3本です。
しかし近年に描き直されたもの(天龍寺や建仁寺)は、遠慮なく5本指になっています。

(写真は建仁寺の法堂の双龍図)

禅寺雑学3へ

その他の索引

「京都のおすすめ」の総合索引へ
コメント ( 0 ) | Trackback ( )
« 二年坂(東山... 霊山護国神社... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。